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駒沢大学、デリバティブ取引で154億円損失 - 金融リテラシー欠如の結末

2008-11-20 | いとすぎから見るこの社会-全般
真の原因はデリバティブではない。
金融機関にほぼ丸投げで運用の勉強を怠ったか、
金融機関の担当者がまともに説明をしなかったに違いない。
(個人的には前者の可能性大だと思う)

100億の契約で150億の損失が出るということは、
ハイリスクハイリターンの商品か、
ハイリスクローリターンの商品のどちらかだ。
いずれにしても金融商品への無理解で、愚かなことだ。

複雑な金融商品では、売り手の金融機関が鞘を抜き易く、
買い手が得する筈がない。基本中の基本である。

駒沢大、運用損154億円=金融危機でデリバティブ失敗(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-081119X358.html?C=S

”学校法人駒沢大学(東京都世田谷区)が資産運用に失敗し、デリバティブ
 取引で約154億円の損失を出したことが19日、分かった。損失を清算
 するため、キャンパスの土地建物などを担保に銀行から110億円の融資
 を受けた。同法人は弁護士、公認会計士も参加する調査委員会を設置し、
 経緯の調査を始めた。文部科学省は詳しい報告を求めている。
 同法人によると、巨額損失が出たのは外資系の2金融機関と2007年度
 に契約した金利スワップ、通貨スワップと呼ばれる2種類の取引。契約額
 は約100億円だった。
 今年3月末時点の評価損は約53億円だったが、世界的な金融危機の影響
 で急激に円高が進み、損失が拡大。追い証として資金の追加を求められる
 などしたため10月末に解約し、約154億円の損失額が確定した。11
 月上旬、銀行からの融資を受けて清算を済ませた。”

 → よく理解できないハイリスク商品を買って、
   しかもヘッジしていなかった訳ですね。
   大損失を受けるのも尤もです。

<金融危機>駒大、運用損154億円(毎日新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20081119dde041020025000c.html?C=S

”駒沢大学(東京都世田谷区)がデリバティブ取引で154億円の損失を出
 していたことが分かった。世界的な金融危機の影響を受けたといい、損失
 を穴埋めするため、大学キャンパスなどを担保に銀行から110億円の融
 資を受けた。
 大学によると、昨年7月に外資系金融機関2社との間で、デリバティブ取
 引の「金利スワップ」と「通貨スワップ」の契約を締結した。契約額は約
 100億円。しかし、金融危機で円高が進んだことなどから、特に今年9
 ~10月になって損失が急拡大。同月末に解約したが、最終的に損失額は
 154億円に達した。
 今月2日の臨時理事会で、損失を埋めるため銀行から融資を受けることを
 決定。世田谷区内の深沢キャンパスの土地建物と野球部グラウンドの土地
 などを担保に、みずほ銀行から110億円を借り入れた。同大の昨年度末
 の資産総額は約940億円。小林清次郎総務部長は「不安を与え、おわび
 を申し上げなければならない」と話している。”

何とデリバティブだけで16%の損失を受けたことになります。
株式市場は世界的に急落しているので、
損失はもっと多額であるに違いありません。

デリバティブではなくせめて外債にしておけば、
こんな惨状にならなかったのに。。
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