【JR西日本】
2019年3月16日ダイヤ改正で、JRおおさか東線新大阪~放出間の延伸区間が開業した。これにより当初計画されていたおおさか東線区間全線が開業したことになる。今後(仮称)梅田北駅への乗り入れも検討されており、おおさか東線がさらに飛躍していくものと思われる。延伸開業後もおおさか東線電車は奈良電車区の201系6両編成が使用されており、毎時4本の運転も変わっていない。直通快速が尼崎始発から新大阪始発になり、運転時間帯も変更された。東線延伸区間は予想以上に活況を呈しており、朝ラッシュ時には運転本数が少ないこともあり、かなり混雑している電車も見られる。今後はラッシュ時間帯の列車増発、車両の置き換えが課題となる。
今春のダイヤ改正では新快速に有料座席車Aシートが導入された。1日2往復の限定だが、223系1000番台改造の座席指定車がお目見えし、いよいよJRでも有料座席車の導入が始まった。利用は好調だが、今後設定を拡大していくにはシステムの完全な構築が必要で、拡大にはまだまだ時間がかかりそうだ。
この他、JR神戸線に通勤特急らくラクはりまを新設した。新快速のAシートと同様に有料座席車導入へのステップとも言える列車で、289系くろしおの間合い運用で、大阪~姫路間に1往復が新設された。
【阪急】
2019年1月19日に京都線でダイヤ改正を実施した。平日データイムダイヤでは準急の運行パターンを変更して、上りは梅田発の時刻が繰り下げられ、後続の特急の4分前を走り、従来通り高槻市まで逃げ切るダイヤが組まれた。下りは茨木市で特急と緩急接続していたものを高槻市での緩急接続に改められ、上下とも高槻市まで先着するダイヤになった。
【京阪】
前年度にダイヤ変更を行っているため、本年度は大きな動きはなかった。13020系の増備もなく、ATS更新も遅れているため大きな変化は見られなかった。
【阪神】
阪神なんば線が10周年を迎え、記念行事や近鉄特急を使用した貸し切り列車が数多く運転された。ダイヤ面では大きな変化はなく、近鉄特急の乗り入れも貸切列車のみの状態が続いており、大きな変化はなかった。5700系ジェットシルバーの増備、5500系リノベーション改造などが行われており、武庫川線用の5500系登場が注目される。
【近鉄】
2019年度はダイヤ変更はなく、大きな変動はなかった。特急車のリニューアル工事、塗装変更が進んでおり、22000系のリニューアル工事は年度内に完了する見通し。2020年には80000系ひのとりが登場するため、3月14日にダイヤ変更が行われる。
【南海】
南海本線で2019年4月6日にダイヤ改正が実施された。旺盛なインバウンドの需要に対する空港特急ラピートや空港急行の増強を行った。今年度は日韓関係の冷え込みなどもあり、ラピートの利用は減少しており、今後の動向が注目される。長らく本線への新車投入が行われていたが、いよいよ高野線の6000系置き換えに入っていく。本線と同様に8300系が増備され、11月から営業運転を開始した。