近江鉄道には一度01年10月に乗車している。ちょうど高宮で鉄道の日のガチャンコ祭りが開催されている時で、お得な550円のフリー切符を利用して(当時は確か第2土曜だったかしか使用できなかった?)近江鉄道各線を乗り潰した。近江八幡まではJR西日本の鉄道の日のフリー切符を利用して、JRは往復のみで元を取るという若干勿体ない使い方をしている。朝から動いたので、八日市線では1日1往復のみしかない快速に乗ることができた。快速だから700系あかねちゃんでも使われているのかと思っていたら普通の車両だった。八日市までノンストップ運転だったが、あまり速くないというのが快速の走りの印象だ。
八日市線に乗ったのはその一度きりで、今回乗り直しとして急遽08年8月31日に再びお安いフリー切符を利用して近江鉄道に乗った。計画していた名古屋遠征が前日の降雨により中止して、計画を変更して長年の懸案事項だった近江鉄道乗り直しを行うことになった。近江八幡までは18きっぷを使うという、前回の訪問同様フリー切符を勿体ない使い方をしている。今回は日曜日だったが、近江鉄道のフリー切符は土日発売に変更されていたので、日曜日でも使えることは事前にインターネットで確認している。最近は地方鉄道でも各社がホームページを持っており、お得な切符はそこで宣伝しているので、現地に行く前に情報を仕入れることができる。便利な世の中になったものだ。近江八幡には前回同様朝8時頃到着した。今回は快速ではなく普通で八日市まで乗り通した。JRからの乗継客が多いようで、たいていの人が八日市まで乗車している。新快速に連絡する快速を増発してもよさそうに思えるが、費用対効果でそう簡単にはいかないところもあるのだろう。近江鉄道ではびわこ京阪奈新線の実現に力を入れているようだが、八日市線は同線とはあまり関係ない。高規格路線が開業すれば高速列車が近江八幡にも乗り入れて新快速を脅かす存在になるかもしれない。それの実現には相当な費用と企業努力や自治体のバックアップが必要だろうが、びわこ京阪奈新線の沿線人口があまり多くない点や高速路線として学研都市から先はJRの既存路線への乗り入れとなるため、滋賀県対大阪を高速輸送するには少々無理があることなど難題が山積みで、実現するのは難しそうな感じがする。自治体や鉄道会社が積極的なので努力が実ればいいが、高規格路線は諦めて既存路線の活性化を行うということならば、近江八幡から新快速へ連携して京都・大阪方面への速達輸送を実施することも一考なのではないかと思う。