桜が散り始めた4月最初の日曜日、うちの奥さんと二人で朝から古都・鎌倉へと出掛け、昼食を取るために鎌倉駅から徒歩数分のところにある『手打ちそば・さとう』さんに立ち寄ってみました。
お店には、開店時間を10分ほど過ぎて到着したため満席でしたが、「待ち」の先頭であり、席に着いているお客さんは蕎麦をいただいているお客さんが多いようなので、それ程待たないだろうと予想して待つことにしました。
そして20分ほど待った12時丁度に店内へと案内され、カウンター席左端の席に着きます。
席に着き、まず手書きのメニューに手を伸ばしてみると、心をくすぐる一品料理や日本酒が並んでおり、久しぶりの蕎麦前を楽しませてくれそうです。
ということで、お店の外には席を待つお客さんが並んでいますが、蕎麦前を楽しませていただこうと思い、「にしんの有馬煮」と「出し巻き玉子」と「野菜盛り」(天婦羅)の3品を、生ビールと一緒にお願いします。
まず最初に運ばれてきたのは、有馬煮という言葉に目が止まった「にしんの有馬煮」で、有馬煮の特長でもある山椒の風味が程良く、美味しいです。
続いて運ばれてきたのは、混雑しているお昼でも注文可能か確認してからお願いした「出し巻き玉子」で、ほんのり感じられる出汁の旨味が美味しいです。
今日は朝から天気が良く、気温も高めだったこともあってか生ビールが簡単に空になってしまったことから、佐賀県の地酒「特別純米・鍋島」をお願いします。
「特別純米・鍋島」をいただき始めたタイミングで運ばれてきた、二人でいただくことを想定して塩の山を二つにしてくれている「野菜盛り」は、素材の良さを生かしたアッサリした天婦羅で、旨味の感じられる「特別純米・鍋島」と一緒に美味しくいただきました。
入口の扉が開けられた状態でも寒さを感じることはなく、そのオープンな雰囲気と親しみ易い接客に心地良さが感じられるお蕎麦屋さんで、ついつい長居をしたくなりそうでしたが、席を待っているお客さんもたくさんいるので、料理とお酒の追加はせず、最後に「鴨せいろ」いただき、北鎌倉へと向かいました。
今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打ちそば・さとう』さんは、ご夫婦二人で営んでいるお蕎麦屋さんのようで、お客さんの多い日曜日などは長時間に渡って多忙な時間が続くと思われますが、そのような忙しい状況の中でも気配りと丁寧さを欠くことの無い、奥さん(かな?)の親しみ易い心のこもった自然な接客がとても好印象なお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。