蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『玄@茅場町』さんの日本酒が似合う「揚ぎんなん」

2015-11-12 18:30:00 | 東京23区(中央区)

幕張での仕事を終えたその帰り道、東京メトロ東西線・茅場町駅近くにあって、風情のある落ち着いた佇まいの『手打そば・玄』さんに立ち寄ってみました。

お店に到着したのが18時半だったことから仕事を終えたサラリーマンで埋まっているかな?と思いましたが店内に先客の姿は無く、小さなカウンター席に一人ゆったりと着くことができました。

席に着いて、早速壁に掛けられている料理のお品書きを眺めると、刺身、天婦羅、焼き物などなど美味しそうな料理が多数並んでいることから、とりあえず生ビールをお願いし、それから再びお品書きをじっくり眺め、「かわはぎの肝和え」と「玉子焼」をいただくことにしました。


ビールと一緒に運ばれてきたお通しは、初めて口にする「柿の白和え」と酢味噌でいただく美味しい「キビナゴ」で、これからいただく料理への期待が高まる上品でお洒落なお通しでした。


まず目の前に置かれた「かわはぎの肝和え」は、醤油に付けていただくのではなく既に味付けされている、予想とは異なる姿と味の料理でしたが、歯応えも良く日本酒がほしくなる美味しい肝和えでした。

ということで、五勺からいただける日本酒の中から静岡県の地酒「本醸造・磯自慢」をお願いします。


追って運ばれてきた「玉子焼」は、甘さの押さえられた玉子焼でしたが、柔らか過ぎず硬過ぎずのフンワリ感がなかなか絶妙な、ホンワカした温かさが嬉しい玉子焼でした。


今日は、お店に到着した時間がいつもに比べて遅いことから蕎麦前もほどほどにして蕎麦にしようかと思いましたが、馴染みの年配ご夫婦1組が訪れているのみで混雑もしていないことから、やはりもう少し料理をいただこうと思い、「揚ぎんなん」と宮城県の地酒「純米・伯楽星」を追加でお願いします。

追加でいただいた「揚ぎんなん」は、塩加減も程良く、日本酒との相性がとても良い料理でした。


さて、最後に基本の「もり」をいただきますが、しっかりした歯応えの感じられる蕎麦で、蕎麦汁はどちらかというとやや甘目かな?という印象の、旨味の感じられる美味しい蕎麦汁でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打そば・玄』さんは、4人掛けテーブル席2卓と5人掛けカウンター席のみというこじんまりとしたお店ではありますが、店内隅々にまで清潔感が感じられ、更にはBGMも無いことから静か過ぎる程静かで、お蕎麦屋さんというより小料理屋といった雰囲気のお蕎麦屋さんでした。

そして、花番さんを含めて職人気質の感じられる年配男性3名で営んでいましたが、接客と料理の質は高く、一人静かに憩いの一時を過ごすことのできるお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。