蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『文化人@築地』さんの「そば若菜のお浸し」

2015-01-03 11:35:00 | 東京23区(中央区)

1月3日、社会人ラグビーの試合を観戦するために東京・青山へ出掛ける予定を入れていたことから、併せて、試合観戦前に2015年の蕎麦前始めを行うことにしました。

ということで、初詣のお客さんが少ない所が良いかな?なんて思いながらお店の選定を行いますが・・・。
「1月3日お休みのお店が多い」という以前に「1月3日に営業しているかどうかが分からない」という状況で、思いのほかお店選びに苦戦を強いられることになります。

そして、お店選びに苦戦しながら、ホームページやfacebook等を開設して、年末年始の営業情報を公開しているお蕎麦屋さんを対象にあれこれ検討した結果、築地にある『石臼碾きそば 築地・文化人』さんで今年の蕎麦前始めを行うことにしました。

お店には開店時間の11時半を数分過ぎた頃に到着し、奥さん(?)のホッとする笑顔に迎えられながらカウンター席一番端の席に着いて、正月なので料理も限られているかな?と思いながらメニューを広げますが、メニューは通常通りで玉子焼も大丈夫とのことなので、瓶ビールと一緒に「そば若菜のお浸し」と「あおさ海苔の出し巻き卵」をお願いします。

清掃と整理整頓の行き届いた清潔感溢れるモダンな店内で、ぬくぬくとした暖かさに包まれながらよく冷えたビールを美味しくいただいていると、予想に反してまず「あおさ海苔の出し巻き卵」が運ばれてきます。

お願いする時、「玉子の量を少なくした小サイズにも出来ますが・・・。」と言われて小サイズでお願いした出し巻き卵は、甘さ控えめな、ビールとの相性の良い玉子焼きでした。


出し巻き卵が無くなりそうになった頃、「そば若菜のお浸し」が運ばれてきます。
今日はこの後予定があったので瓶ビール1本だけにしようかと思いましたが、メニューを見ると美味しそうな日本酒が並んでいて、店内の混雑もそれ程ではなかったことから、「そば若菜のお浸し」を肴に秋田県の地酒「山廃純米吟醸・雪の茅舎」(ゆきのぼうしゃ)をいただくことにします。


お酒が運ばれてくるまでお浸しに手を付けず、お酒が運ばれてきたところでまず写真を撮っていると、「お写真撮るなら瓶お持ちしますね。」と声を掛けられ、一升瓶を持ってきてくれたので、今日は一升瓶を入れての蕎麦前写真となりました。

いただいた「雪の茅舎」は旨味がありながらも後味のサッパリした日本酒で、これまた美味しいです。
そして、日本酒には蕎麦味噌のお通しが付きました(ビールには付かない)が、少々緩めで甘い、日本酒に合う美味しい蕎麦味噌でした。


なお、「そば若菜のお浸し」は、過去にいただいたことのある蕎麦の芽のお浸しとは異なる、蕎麦汁をベースにした(のかな?)サッパリした冷汁に浸かったお浸しで、店内がやや暑かったということもあってシャキシャキッとサッパリ美味しくいただきました。


さて、ポツポツと席も埋まってきたことから、最後に「もり」をお願いします。
なお、店内の掲示を見ると、「本日のそば」は富山県南砺市産の新そば(十割)とのことです。

その、富山県産の蕎麦はかなりの細麺で柔らかい食感でしたが、出汁の効いたキリッと辛い蕎麦汁と一緒にツルツルっと気持ち良くいただきました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『石臼碾きそば 築地・文化人』さんは、若いご夫婦がこじんまりと営んでいる和風モダンな雰囲気の、奥さんの笑顔と穏やかで丁寧な接客がとても好印象のお蕎麦屋さんでした。

そして、お昼頃、新年の挨拶を交わす馴染みのお客さんが数組来店しましたが、いずれも年配のご夫婦や家族連れのお客さんで、ご夫婦の人柄が年配の方々に愛されているということが伺える、そんな和やかさが心地良いお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。