蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『よしむら@吉祥寺』さんのお酒が進む「鴨味噌焼き」

2014-11-09 11:30:00 | 東京都(武蔵野市)

東京の吉祥寺に所用があり、朝からうちの奥さんと二人で傘を差しながら出掛けました。
所用は、当初の予定通り午前11時に終了したことから、終了後、少々急ぎ足で11時半開店の『蕎麦(二)味酒・よしむら』さんへと向かいました。

少々急いだこともあり、お店には開店時間前に到着することが出来ましたが、開店間際にも関わらず先客の姿は無く、「臨時休業だったりして・・・。」と思ってしまうほど静かです。しかし、そんな心配をする必要も無く、開店時間丁度に御主人らしき穏やかな男性がお店の中から顔を出し、店内へと案内されます。

古民家風の落ち着いた雰囲気の店内には、カウンター席と8人掛けの大きなテーブル席に加え、4人掛けテーブル席3つと2人掛けベンチシートのテーブル席1つがゆったりと配置されていましたが、2人掛けのテーブル席が無かったことから「カウンター席でも良いかな?。」と思っていたところ、「お好きなところにどうぞ!。」と声を掛けられたため、お言葉に甘えて4人掛けテーブル席を使わせていただくことにしました。


席について早速メニューを広げますが、開店を待っている間にお店の外にあったメニューをザッと眺めていたので、迷うことも無く、ハートランドビール(瓶ビール)と一緒に直ぐ出てきそうな「佃煮の三点盛り」と、料理の名前が美味しそうな「鴨味噌焼き」、そして外せない「出汁巻き卵」をお願いします。


料理を待っている間にお酒のメニューをじっくり見てみると、馴染みのある銘柄、初めて見る銘柄など多種多様な日本酒が豊富に並んでいて、どうしようどうしようと迷うことが何だか嬉しくなってしまいます。

ということで、ビールを飲み始めたばかりではありますが、残りのビールは奥さんに任せてしまい、お気に入りの地酒、福島県の「特別純米・飛露喜<貴重酒>」をお願いします。


さて、最初の料理「佃煮の三点盛り」は、昆布と海苔と椎茸の佃煮盛り合わせで、全体的に薄味という印象でしたが丁寧さが伺える一品で、「飛露喜」と一緒に美味しくいただきました。


次に運ばれて来た料理は「鴨味噌焼き」でしたが、写真を撮っている間に「出汁巻き卵」も運ばれて来たので、結局料理3品全てがテーブルの上に並んでしまいました。

温かいうちにいただこうと思い、「鴨味噌焼き」よりも先に手を付けた「出汁巻き卵」は、あさつき(万能葱?)と無色透明のアンが掛かった見たことの無い玉子焼でしたが、アンに味は感じられず、また、玉子焼そのものが甘さ控えめの薄味で、醤油を付けて丁度良いかな?というアッサリした玉子焼でした。


見るからに美味しそうな「鴨味噌焼き」は、鴨肉が粗いミンチ状になっているのかツブツブの食感と味噌の香ばしい味わいがなかなか良い感じで、思わず「旨い!」と唸ってしまう美味しい味噌焼きでした。

そんな美味しい料理をいただいているとお酒の進み具合も速くなってしまい、アッと言う間に「飛露喜」が無くなってしまいました。そのため、秋田県の地酒「春霞 純米 美郷錦」を追加でお願いし、料理を残すこともなく綺麗に美味しくいただきました。


最後にいただく蕎麦ですが、こちらの『蕎麦(二)味酒・よしむら』さんは、更科に近い「吉祥寺」という名前の蕎麦と、田舎に近い挽きぐるみの「開田」という名前の蕎麦が用意されていますが、「十割蕎麦・新そばせいろ」という蕎麦が目に止まったので、その「十割蕎麦・新そばせいろ」をいただくことにしました。


いただいた「十割蕎麦・新そばせいろ」は、程良い歯ごたえと香りに蕎麦を食べているということが感じられる、美味しく食べ易い蕎麦でした。

なお、うちの奥さんは「合鴨南蛮」をいただきました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『蕎麦(二)味酒・よしむら』さんは、物静かでおおらかなご主人の柔らかい接客に温かさを感じながら、夫婦でのんびりくつろげるお蕎麦屋さんでした。そして、料理にしてもお酒にしても何一つとして不満は無く、家の近くにあったらちょくちょく通いたくなってしまうお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。