蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『まつむら@横浜・元町』さんの肴になる「本わさび」

2014-03-01 23:41:06 | 横浜市(中区)

週末の昼食を一人でのんびり取ろうと思い、JR根岸線・石川町駅から徒歩3分ほどの所にある『手打ちそば 汐汲坂・まつむら』さんへと向いました。

お店には、空いているだろうと予想した14時頃到着しましたが、細く奥行きのある店内は多くのお客さんで賑わっていて、テーブル席はほぼ埋まっている状態です。しかし、店内一番奥にある7名程度が座れるL字形のカウンター席は十分に余裕のある状態だったことから、待つことも無く、ゆったり席に着くことが出来ました。

カウンター席に着いて、目の前に置かれている「お品書き」を眺めると、ビールはサッポロ、アサヒ、エビスの3種類がありますが、価格はすべて同じ。日本酒は6銘柄並んでいますが、どちらかというと無難なラインナップという感じで、一品料理についてはあまり手を掛ける事無く用意できる料理が多いかな?という印象です。

今回は、そんな「お品書き」の中から、特に、手間と時間が掛からず直ぐに出てくるだろうと思われた「板わさ」と「鴨くんせい」をエビスビールと一緒にお願いしましたが、予想に反して料理が出てくるまでに少々時間を要したことから、最初の「鴨くんせい」が運ばれて来た時点で既にビールの瓶が空に近い状態です。


今日はビール1本だけの予定だったことから「どうしよう?。」と思いながら鴨の燻製を一切れいただいてみると、お酒の進みそうなまずまずの薫製です。まぁ、時間もあることだし、「板わさ」もまだ運ばれてきていないので、やはりお酒を軽くいただこうと思い、富山県の地酒「立山」をお願いします。

日本酒をお願いするのとほぼ同じタイミングで「板わさ」が運ばれて来ましたが、すりおろした「本わさび」(?)が添えられています。「なるほど、これに時間が掛かったのか・・・。」と時間を要したことに納得していると、片口に入った「立山」も運ばれてきます。「お品書き」を見るとお酒は「一合」となっていますが、一合以上ありそうな、一人でいただく昼酒には十分な量が入っています。


ということで、まずは富山県の地酒「立山」。
お酒は、どこのお店で飲んでも味は同じと思われるかもしれませんが、開栓してからの経過時間やお酒の保存状態、更には冷え具合などによって感じる味わいはその都度異なるように思います。
そして今日の「立山」は、キリッとしたヒンヤリ感がなかなか心地良く、上手に保存しているということが感じられる美味しい「立山」です。

続いて主役の蒲鉾。
歯応えの感じられる蒲鉾ですが、まぁ、「普通」って感じでしょうか?。しかし、添えられている「本わさび」は鼻に抜けるツ~ンと来る辛さがとても美味しく、この「本わさび」を肴に良く冷えた「立山」をいただいていると、ついつい飲み過ぎてしまいそうです。


時間も進み、中休みの時間が近付いて来たことから蕎麦をお願いしたいところですが、新たなお客さんがポツポツと来店することからバタバタと店内を動き回っている奥さんの忙しさは変わらず、何となく注文し難い雰囲気ではありますが、タイミングを見計らって「せいろ」をお願いします。

蕎麦をお願いしてホッと一息ついていると、待つことも無く「せいろ」が運ばれてきます。
「早過ぎないか?。」と思いましたが、まぁ、気にせずいただいてみると、「普通」という印象です。
また、メニューを見ると「せいろ」には「普通のせいろ」と「本わさびの付いたせいろ」とがあり、今回は普通の「せいろ」をいただきましたが、添えられていた山葵は「板わさ」の山葵(本わさび)とは味わいが異なり、改めて「本わさび」の美味しさを感じることが出来たように思います。

なお、蕎麦粉はその日の状況によって産地の異なる物が使われているとのことですが、今日は、北海道佐呂間産と茨城県猿島郡産の蕎麦粉が使用されていたようです。
まぁ、産地と品種の違いによる味の違いが分るほど蕎麦を知っている訳ではありませんが・・・。


今日は14時過ぎから50分程度滞在して蕎麦前と蕎麦をいただきましたが、場所柄もあってかポツポツと途絶えることなくお客さんがやってくるお蕎麦屋さんで、一人で接客に当たっている奥さんのバタバタと忙しそうに店内を動き回っている様子を見ていると、なんだかこちらも落ち着かず、「週末に、蕎麦前をいただきながらのんびりさせていただくのは難しいかな?。場所が場所だし・・・。」という印象のお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。