カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

カンボジア銀行監督年次報告書2017

2018年05月18日 | 経済
 5月9日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行 (National Bank of Cambodia:NBC)は、銀行監督報告書2017を発表しました。この報告書は年1回発表されますが、カンボジアの銀行セクターについて詳細なデータも含んでおり、大変参考になります。
 2017年も、カンボジア経済の好調の波に乗り、カンボジアの銀行セクターは引き続き順調に成長しました。2017年末の商業銀行39行・特殊銀行15行の総資産は、2016年末から20.1%増加して115.6兆リエル(約289億ドル:約3兆1500億円)に達しました。2017年末の貸付残高は、前年比17.2%増の66.4兆リエル(約166億ドル:約1兆8100億円)となりました。預金残高も、前年比25.1%増の69.7兆リエル(約174億ドル:約1兆9000億円)となっています。
 貸付先をセクター別シェアで見ると、小売18.0%、卸売12.0%、農林水産業10.4%、その他サービス7.0%、製造業6.0%等となっており、実業向けが中心となっています。不動産セクター向けは、建設9.5%、住宅(個人向け)9.3%、不動産5.9%と、2016年からは増加しています。
 商業銀行・特殊銀行の平均不良債権比率は、2016年末の2.4%から横ばいで、2017年末も2.4%となっており、引き続き問題ない水準にあります。
 NBCでは、現在の銀行セクターの発展度合いに即した金融システム、国際的監督基準等に配慮しつつ、効果的な銀行監督を強化したいとしています。昨年は、農家や中小企業の金融アクセス改善のために上限金利(18%)の導入も行いました。また、即時決済システム(FAST)の導入等による効率化により銀行セクターの効率向上や成長促進にも取り組んでいます。今後の課題として、金融包括の促進、借入人側の金融知識の向上、インターバンク市場の開発、不動産向け貸付の監視強化、預金保護システムの導入、国際的協力も含めて銀行監督能力の向上等にも取り組んでいくとしています。

カンボジア中央銀行のサイト(英文です)
https://www.nbc.org.kh/download_files/supervision/sup_an_rep_eng/Annual-Report-2017-EN.pdf


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世界銀行 カンボジア経済アップデート2018 経済の好調続くと予測

2018年05月17日 | 経済
 5月10日、世界銀行は「カンボジア経済アップデート2018年4月:最近の経済発展と今後の見通し」を発表しました。
 カンボジアの2018年の成長率についてはこれまでの予測(6.9%)と変わらず6.9%と予測しています。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2019年6.7%、2020年6.6%と見込んでいます。公的支出の増大と好調な世界経済がカンボジア経済の成長につながると見ています。物価上昇率は、2018年3.2%、2019年3.4%、2020年3.3%と、安定すると予測しています。経常収支(対GDP比)は、輸入の伸び鈍化等で2017年の9.8%の赤字から、2018年9.4%、2019年9.2%、2020年9.9%と安定的に推移する見込みです。また、この赤字は、好調な直接投資等で埋め合わされており、外貨準備は増加を続けており、2018年末時点で98億5260万ドル(輸出の6.9カ月分)に達すると見ており、非常に安定的な水準です。外貨準備は今後も順調に拡大し、2019年109億3640万ドル(同6.9か月分)、2020年120億3010万ドル(同6.8か月分)に達すると見ています。
 今後のリスクとしては、建設・不動産セクターのバブル、選挙に伴う不確実性、最低賃金上昇に伴う輸出競争力の鈍化をあげています。また、実質賃金の上昇により、賃金の安さに頼ってきた競争力が減退しつつあり、これが将来の雇用の確実性に影響を与えていると懸念しています。
 今後の課題としては、人造りへの投資を強化して、生産性の高い熟練労働力の育成が必要であるとしています。また、地場の中小企業が成長と雇用創出に果たす役割も重要であり、中小企業育成政策や、国内投資奨励政策も重要であると指摘しています。また、建設セクターのバブルについては、投機的な投資を抑制することが必要としており、金融機関のモニタリングを強化すべきであるとしています。
 なお、「カンボジアにおける職業の将来」に関するレポートも含まれています。

世界銀行の発表(英文です)
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2018/05/10/high-growth-in-cambodia-expected-to-continue-world-bank?cid=EXTIK_Tokyo_eNews_P_EXT


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有力英字紙プノンペン・ポスト 身売り

2018年05月16日 | 経済
 5月7日、カンボジアの有力英字紙プノンペン・ポストは、マレーシアの投資家が同紙の運営会社を買収したと発表しました。この投資家が経営陣に名を連ねる広告会社は、カンボジア政府関連業務を受注するなどフン・セン政権とのつながりが指摘され、7月の総選挙に向けてメディア締め付けがさらに進む恐れもあるとの批判が出ています。カンボジアでは、2017年9月に、政府を堂々と批判してきたカンボジア・デイリーが、税金問題を理由として廃刊に追い込まれており、プノンペン・ポストは、カンボジアで発行する新聞では唯一の独立系メディアと言われてきました。
 世界的に新聞広告が減少傾向にある中、プノンペン・ポストも過去数年間は同様の状況に陥っていたため、これ以上続けていくのが難しくなったと売却理由を説明しています。買収に応じたのは、アジア・パブリック・リレーションズの社長兼最高経営責任者を務めるシバ・クマール氏とのことです。
 また、これまでの編集長が解雇されたと報じられています。新オーナーとカンボジアのフン・セン首相とのつながりについて報じたところ、経営幹部から記事の取り下げを指示されため、これを受け入れなかった編集長は解雇され、編集幹部を含む少なくとも5人の記者が辞職したとのことです。
 今回のプノンペン・ポストの身売りについては、日本や欧米諸国でも大々的に報道されており、フン・セン政権の強権的な動きに対する批判が更に強まるものと見られます。


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マイクロファイナンスのHKL カンボジア初の社債発行へ

2018年05月15日 | 経済
 新聞報道によりますと、カンボジアの大手マイクロファイナンス機関であるHattha Kaksekar Limited (HKL)は、年内にもカンボジア初のリエル建て社債を発行する方向で検討中であるとのことです。検討に当っては、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が協力しており、発行の際には、2000万ドル(約21億8000万円)相当を買い入れるとしています。
 カンボジア証券取引委員会やカンボジア証券取引所では、株式市場に加えて債券市場の育成も図っており、社債の発行を促進してきましたが、初のリエル建て社債の発行が視野に入ってきました。リエル建て債券の発行は、中央銀行(NBC)が進めるリエルの利用促進にも貢献するものと見られます。高度にドル化したカンボジア経済において、現地通貨建ての債券が発行されることの意義は大きいものがあります。更にこれまで、資金調達手法が限られていたカンボジア企業・金融機関にとって、新たな資金調達手法が利用可能になることでも、大きな効果があるものと期待されます。また、域内の現地通貨建て債券市場を発展させるためにASEANと日本が推し進めてきたアジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)の方向性にも沿ったものであるということができます。
 なお、発行時期、発行金額、発行条件(金利・期間等)は、明らかとなっていませんが、国際金融公社は6月15日に理事会で本件を検討するとしています。


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2018年05月14日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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カンボジアの最新の政治・経済事情セミナー2018

2018年05月14日 | 経済
 日本アセアンセンターでは6月1日(金)に東京の日本アセアンセンター(アセアンホール)にて、カンボジアへ進出されている企業の方や進出を検討されている企業の方を対象に、カンボジアにおける最新の政治・経済事情をご紹介するセミナーを開催します。参加無料です。 
 日本の方々のカンボジアに対するイメージは、「内戦・地雷、貧困、秘境」だと言われます。しかし、カンボジアは、南部経済回廊を活用して国際的サプライチェーンに組み込まれ、自動車や電気機器の部品の製造拠点として存在感を増してきています。また、2014年に1号店を開店したイオンは、今年2号店を開店する予定です。更に日系外食大手の進出も目立ってきています。
 そのようなカンボジアの最新の政治・経済事情、日系進出企業の企業戦略について、カンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストの鈴木博が解説します。
 今回のセミナーは、「初級編」と題しており、カンボジア初心者の方にもわかりやすくご説明したいと思っております。皆様のご出席をお待ちしております。お申し込みは下記の日本アセアンセンターのサイトからお願い申し上げます。
(写真は、今年4月に開通した鉄道プノンペン空港線)

【日時】 2018年6月1日(金)午後2時~3時30分 (受付開始 午後1時30分)
【会場】 国際機関日本アセアンセンター アセアンホール 東京都港区新橋6-17-19 新御成門ビル 1階
【主催】 国際機関日本アセアンセンター
【講師】 カンボジア総合研究所 CEO/チーフエコノミスト 鈴木 博
【対象】 カンボジアへ進出されている企業の方 / 進出を検討されている企業の方
【定員】 100名(先着順)
【参加費】 無料

プログラム、お申し込み方法等詳細は、下記の日本アセアンセンターのウェブサイトをご覧ください。
 http://www.asean.or.jp/ja/invest-info/eventinfo-2018-06/


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鉄板焼き Hibachi

2018年05月13日 | 経済
 プノンペン南部、ロシアンマーケット地区に新たに開店した鉄板焼きの「Hibachi」です。場所は、元「お好み焼 あかね」、「天ぷら 長州」があったところですが、Hibachiになって、隣の家にも拡大して大分広くなり、テーブル席もできていました。オープンな造りになったので、明るく感じます。メニューは、お好み焼き等の鉄板焼きのメニューが中心ですが、ステーキ(7ドル)、ハンバーグ(6.5ドル)等のがっつりメニューもあって、楽しめます。もちろん、Hibachi焼(4.5ドル)やトッピングを自由に選べるお好み焼き(3.5ドル+トッピング)も外せません。今回はお腹が一杯で食べられなかったのですが、焼うどんやチャーハンも美味しそうでした。おつまみメニューもあります。色々食べて飲んで、一人10ドルほどとリーズナブルな価格でした。お客さんは、日本の方がほとんどの様でした。お店は、元「クラウンチキン」の大将が仕切られています。お勧めです。お試しください。

Teppan & Bar Hibachi
https://www.facebook.com/Teppanbar-Hibachi-283508812186846/

ハンバーグやステーキも安くて美味しいです。


お店は広くなってオープンな感じです。


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国道4号線 峠の茶屋の大発展

2018年05月12日 | 生活環境
 プノンペンとシアヌークビルを結ぶ国道4号線の中間点近く、プノンペンから約100キロメートルのところにある峠「ロッイエィ・マウ」には、小さなお寺があり、ローカルなドライブインが何軒かありました。この峠付近が最近大きく発展しています。まずは、清潔なトイレを備えたカフェ「STOP」ができ、外国人客を集めました。今回(2018年4月)に訪問したところ、規模が2倍以上になっていました。また、峠のお寺近辺には、真新しいカフェ「Coffee Today」と「Coffee Pichnil」ができていました。また、お寺の近くは公園のように整備され、山を見晴らす景色が楽しめるようになっています。更に、タイの石油会社であるPTTが展開するミニサービスエリア(写真上)が完成していました。このサービスエリアには、ガソリンスタンドを中心に、カフェ・アマゾン、コンビニのJiffy、簡単な食堂である「K in D」等が揃っています。K in Dでは、クイティウが8000リエル(約2ドル:220円)程度で提供されています。日本からのお客様、特に女性のお客様が一緒でも安心して休憩できる場所ができたのは、大変ありがたいことです。

規模が拡大したSTOP


真新しいCoffee Today


きれいに整備されて山を見渡せます。



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2018年3月の物価上昇率

2018年05月11日 | 経済
 国家統計庁から発表された2018年3月の物価上昇率(対前年同月比)は、2.3%の上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しています。細かくみると、2013年後半から若干の上昇が続いた後、2014年後半から下降し、2015年終盤から若干の上昇に転じています(2013年1月1.8%、2月1.7%、3月1.0%、4月1.0%、5月2.8%、6月2.9%、7月4.1%、8月3.4%、9月3.9%、10月4.2%、11月4.1%、12月4.7%、2014年1月4.5%、2月4.3%、3月5.0%、4月4.9%、5月4.6%、6月4.9%、7月4.3%、8月4.1%、9月3.6%、10月2.9%、11月2.4%、12月1.1%、2015年1月0.4%、2月1.6%、3月1.1%、4月1.2%、5月1.0%、6月0.7%、7月0.8%、8月1.0%、9月0.9%、10月1.3%、11月1.9%、12月2.8%、2016年1月3.1%、2月2.3%、3月2.0%、4月2.8%、5月3.2%、6月3.3%、7月3.0%、8月3.0%、9月2.9%、10月3.4%、11月3.6%、12月3.9%、2017年1月4.4%、2月4.0%、3月4.2%、4月3.2%、5月2.5%、6月2.3%、7月2.3%、8月2.6%、9月2.7%、10月2.1%、11月2.3%、12月2.2%、2018年1月2.0%、2月2.3%)。なお、2月と比べると3月は0.0%の上昇でした。
 ガソリン価格は、政府による価格メカニズム導入の効果もあって細かく動いており、2月の3947リエル/リットルから、3月は3900リエル/リットルに下落しました。ディーゼルも、2月の3663リエル/リットから、3月は3616リエル/リットルに下落しました。国際石油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、2018年4月には60ドル台後半で推移しており、カンボジアのガソリン価格も、この国際価格の動きを受けて、若干上昇してくるものと見られます。
 国際機関は、カンボジアの物価上昇率を引き続き安定的と見ています。2018年の物価上昇率について、アジア開発銀行は3.2%、世界銀行は3.2%、国際通貨基金(IMF)は3.3%、ASEAN+3マクロ経済調査事務局(AMRO)は3.5%と予測しています。


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東南アジア災害リスク保険ファシリティ設立 カンボジアも参加へ

2018年05月10日 | 経済
 5月4日、フィリピン・マニラで、日本、カンボジア、ラオス、ミャンマー、シンガポールは、東南アジア災害リスク保険ファシリティ(SEADRIF:Southeast Asia Disaster Risk Insurance Facility)の設立に合意しました。このファシリティは、気候変動や自然災害についてのリスクマネジメントや保険ソリューションをASEANメンバー国に提供し、地域における自然災害プロテクションギャップを埋める一助となることが期待されています。具体的には、SEADRIFは、主に洪水リスクを補償する災害保険機構として、世界銀行の技術支援のもと、シンガポールに設立される予定です。日本政府は、ドナーとしてこの取組を支援してきました。
 SEADRIF設立を決定した、カンボジア、日本、ラオス、ミャンマー、シンガポールの財務大臣による会議で、ラオス、ミャンマーが、日本、シンガポール、世界銀行の支援を受けながら、SEADRIF のもと、自国が受益者となる地域自然災害リスク保険プールを2019年に設立することに合意しました。カンボジアについては、地域災害リスク保険プールへの加入の判断は予備調査の結果に基づき、今後検討されるとしています。
 カンボジアを含めて途上国では、災害に対する備えが不十分であることに加え、災害が起きた後の復興支援体制も整備が進んでいないのが実情です。こうした国際的な取り組みにより、災害の防止だけでなく、災害が起きた後のダメージを少しでも軽減する努力は、被害を受けた人々への支援に大きな役割を果たしうるものと期待されます。

日本の財務省の新聞発表
https://www.mof.go.jp/international_policy/financial_cooperation_in_asia/seadrif/20180504.htm


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ASEAN+3 財務大臣・中央銀行総裁会議 カンボジアにも恩恵

2018年05月09日 | 経済
 5月4日、アジア開発銀行年次総会に合わせて、フィリピン・マニラで開催されたASEAN+3財務大臣・中央銀行総裁会議は、共同ステートメントを発表しました。カンボジアを含むASEAN加盟国10カ国と日本、中国、韓国の合計13カ国の財務大臣・中央銀行総裁のほか、アジア開発銀行(ADB)総裁、ASEAN+3マクロ経済リサーチ・オフィス(AMRO)所長、ASEAN事務総長、国際通貨基金(IMF)副専務理事も参加しました。会議では、チェンマイ・イニシアティブ(CMIM)、ASEAN+3マクロ経済リサーチ・オフィス(AMRO)、アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)を含め、地域金融協力について討議されました。
 この地域の外貨融通のシステムであるチェンマイ・イニシアティブについては、強化する方向での見直しの最終文言案を年内に準備することで合意しました。また、チェンマイ・イニシアティブの外貨融通の発動に重要な役割を果たすAMROについても体制の強化の方向が確認されました。この他、域内の現地通貨建て債券市場を発展させ、域内金融統合を可能とするアジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)や、新たに設立が決まった東南アジア災害リスク保険ファシリティ(SEADRIF:Southeast Asia Disaster Risk Insurance Facility)にも言及しています。
 対外ショックに脆弱性を持つカンボジア経済にとって、チェンマイ・イニシアティブ(CMIM)、アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)、東南アジア災害リスク保険ファシリティは、いずれも万一の際にショックアブソーバーとなることが期待される重要な仕組みです。これらの仕組みがきちんと働くように協力体制を構築し、改善を積み重ねておくことは、カンボジア経済の信頼性を高め、また、ショックに対する耐性を高める効果もあるものと見られます。

日本の財務省の新聞発表
https://www.mof.go.jp/international_policy/convention/asean_plus_3/20180504.htm



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故高田警視殉職から25年 カンボジアで慰霊の集い

2018年05月08日 | 社会・風土
 カンボジアで国連平和維持活動(PKO)に参加していた岡山県警警視、高田晴行さん(当時警部補、33歳)が武装集団に殺害された事件から25年となった5月4日、カンボジアで追悼行事が行われました。
 1993年5月4日昼過ぎ、タイ国境に近いカンボジア北西部のバンテイメンチェイ州アンピル村で、同村に駐在している国連カンボジア暫定統治機構の日本人文民警察官5人が、オランダ海兵隊UNTAC部隊の護衛を受け、国道691号をパトロール巡回中に、ポルポト派とみられる身元不明の武装ゲリラに襲撃されました。10人程度とみられる武装ゲリラは、先頭車両を対戦車ロケット弾で攻撃し、車列が停止すると、自動小銃で一斉射撃をしたとのことです。オランダ海兵隊も応戦しましたが、現場で高田警部補が死亡、他の4人の日本人文民警察官も重傷を負い、ヘリコプターでバンコク市内のプミポン空軍病院に搬送されました。
 25年目の命日となった5月4日には、在カンボジア日本大使館等により「慰霊の集い」が、プノンペンのタン・コーサン寺院で行われました。式典には、堀之内秀久駐カンボジア大使、藤田幸久参院議員(民進党)や在留邦人代表、カンボジア外務省幹部ら約30人が参列し、慰霊碑に献花しました。
 カンボジアのために命を懸けた日本人がいたことを決して忘れてはならないと強く思っております。高田警視と中田厚仁さんのお二人のご冥福を心よりお祈りしております。


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2018年05月07日 | 一般
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鉄道北線 更にバッタンバンまで開通

2018年05月07日 | 経済
 4月29日、カンボジア鉄道北線のシソポン~バッタンバン間65キロメートルが開通しました。式典には、スンチャントル公共事業運輸大臣も出席しました。4月4日、カンボジア鉄道北線のタイ国境接続部のポイペト~シソポン間の改修が完工し、旅客列車の運行が開始されたばかりであり、今回の開通で国境からバッタンバンまでが接続されたこととなります。シソポン~バッタンバンには、モンコール・ボレイ、チョムカ・ジェク、プノン・トイ、トゥル・サムロン、チュロイ・スダオ、チュンドゥ・スバ、オタキィ、シエムの8駅があります。鉄道の運営は、民間企業のロイヤル鉄道が行っていますが、運行本数や時刻表は、今のところ明らかとなっていません。なお、7月末までは、運賃無料としています。
 スンチャントル大臣によれば、更に5月29日にバッタンバン~プルサット間を開通させるとのことです。また、ポイペト~プノンペンの北線は今年中に全線開通させたいとしています。
  鉄道北線は、プノンペンと、タイ国境のポイペトを結んでおり、ポイペトから国境を越えてタイ国鉄と連結しています。フランスにより1929年から建設されたものです。1970年代以降の内戦での損傷が激しく、2010年からアジア開発銀行等の支援を受けてリハビリ工事を行いましたが、途中で資金不足となり、政府予算で細々と改修工事が行われてきました。
 北線は、開通したとはいえ、線路が繋がっただけであり、信号設備は一切なく、自動踏切も全くないのが実情で、開通1カ月で既に3件の自動車との衝突事故を起こしています。また、多額の予算が必要な橋梁の本格的改修等を今年中に全て実施するのは困難と見られます。7月の選挙を前にして、「開通」という実績をアピールする狙いもあるものと見られますが、安全で快適な鉄道として本格的に営業するまでには、まだ時間を要するものと見られます。
(写真は、工事中のバッタンバン駅。4月25日撮影)

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新鮮なシーフード Nesat Seafood Eatery

2018年05月06日 | 生活環境
 プノンペン南部、ロシアンマーケット近く123通りの評判のシーフードレストラン「Nesat Seafood Eatery」です。お店は、こぢんまりとしていて、オープンな造りです。壁際にボートが置いてあって、ソファー席になっています。シーフードは、ケップやカンポットから毎日届くそうです。今回は、エビ(5ドル)、スズキ(4.5ドル)、イカ(4.75ドル)、アサリのタマリンド炒め(3.75ドル)等を頼みましたが、美味しくいただけました。〆には、チャーハンやトムヤムスープもあります。今回は頼みませんでしたが、生ガキもあります。結構飲んで食べて一人20ドルほどとリーズナブルでした。ビールが一杯1ドルというのも嬉しいです。ボリュームたっぷりの盛り合わせもあって、更にお得の様です。お店は、西洋系のお客さんで満席でした。日本人のお客さんも増えているそうです。お試しください。

Nesat Seafood Eatery
#81 Street 123, Corner 450
https://www.facebook.com/nesatseafood/

お店はいい感じです。この後すぐ満席になってしまいました。



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