政府が、支援物資の総量をペーパーで流した。こんだけ大量の物資を流したというわけだ。被災地では、物資の配達、分配に苦労している。人手の問題、機材の問題、いろいろかかえてうまくいかないこともある。
それをなんだ!物資が、うまく回っているかどうかを心配しているとは思えない。政府はやることをやったよ、と言わんばかりのペーパーである。
被災地は、現実の対応を求めているのであって、役割分担をそれぞれがどうしているかではない。被災者を、心から心配し、どうすればうまくいくかの観点がない。
決定的な落第点である。本音がすけてみえる。自分はやることをやった、あとは、そこの担当者がやればいい、てなもんだ。
こういう役人根性が、事態の改善を邪魔し、物事をうまく進めるための障害となる。災害はこういう実態を、残酷なまでの明らかにする。
人を支配し、差別を持込み、人をクイモノにする連中の感性である。よくよく見ておかなければならない。本気で被災者の身になって、とりくむ姿勢がないのである。カッコをつけているのである。
誰が、本当に被災者のことを考え、行動しているのか、よくよく見なければならない。パフォーマンスに騙されてはいけない。