世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

和解にむけて

2017年02月10日 | 100の力
ちょうど一年前はどん底にいた。

唐突に裏切られ、夢を壊され失意の真っただ中だった。


その一か月後に離婚、

さらにそのまた一か月後、

大地震が追い打ちをかけた。

皮肉にも、失意は月を追うごとに深まるばかりだった。


次から次と襲いかかる不幸の波。

まるで世界の不幸を一手に背負い込んでしまった、と思ううほど悲惨だった。

そして、

まさに針のむしろに座っているかのような悪夢の日々を悶々としながら送っていた。


そう一年前のブログに綴っている。

今思えば、それらはすべて好転への儀式にも似た前触れに過ぎなかった。


そしてそれを支えてくれたのが

愛する人の存在であったことは言うまでもない。



昨日、5回目の口頭弁論が熊本地裁であった。

その傍聴席では、

愛する人の姿がボクを見守ってくれていた。


一方、当の被告はずさんにも30分遅れでかろうじて出廷してきた。


初回からすでに9か月が経とうとしている。

裁判は和解へと大きく舵を切ったように見える。




被告はすべてを認め、支払いうことに同意している。

もともとが結論ありきの出来レースではあった。

最初から勝負は決まっていたのだ。

あとは、落としどころの問題だけだった。

それが、和解という形で現実味を帯びてきた。


それを見越したかのように、裁判官はやたらと幕引きを急いでいるようだ。
(早く終わらせたいという意図が見え見え)


被告は、毎月○○万円を原告に支払う。

リース会社に毎月○○万円を支払う。

未払いの工事業者に半年いなに支払う。


以上の支払いを怠れば、被告にはペナルティが課せられ、

原告は強制執行できる。



裁判官は、

一旦は、和解案を述べ、書面にすることで裁判を終わらせると言った。

あまりのその審議の性急さに違和感を感じたボクは裁判官に

ちょっと待った!と不服を申し出た。


そうしたら一転、

和解案を書面にした案を検討したうえで、

双方応じるかどうか決めることになった。


閉廷後、裁判官が重要な事案を言い忘れていることに気がついた。

そのことを書記官に指摘すると、

記録に残し、

被告に連絡することを約してくれた。



余りのお粗末すぎる裁判の進め方に疑問が残った。


いずれにせよ、

2週間以内に双方が和解文書(調停に代わる決定)に不服がなければここで和解成立となり、

裁判は結審する。


和解に関して、

ボクは罪を憎んで人を憎まず(condemn the offense, but not the offender)の精神を貫き、

かなりの譲歩をした。


問題は、

それから先、被告が和解案通り支払いを履行するかどうかにかかってくる。

人としての誠意の問題である。


ただ、これまでのようなウソで固められた被告の言動を100%信じることは難しい。

(今回の法廷でも、この場に及んでも被告はウソを突き通そうとした)


もし、

支払を怠れば、さらに事態は被告にとり不利になることは

火を見るよりはあきらかなのだ。

給料差し押さえなどの強制執行手続きに入らざるを得ない。


だが、被告はその深刻さを知らない。

社会のルールというものを分かっていない。

不幸にも彼の人生は逃げることに終始している。


さしづめ、「裁判は踊るよ」といったところか。



【余談】

もし別の人生があり、

他の職業を選ぶとするなら、

ボクはすかさず弁護士の道を選んだであろう。


これまでボク自身いくつかの法廷闘争を経験してきており、

その手法については、好きな法廷ドラマで学ぶことが多い。

中でも、

「Suits」、「私はラブリーガル」、「ハリーズ・ロー」といった

ドラマは英会話と共に勉強になった。


その他にも、「アリーmy love」や「Low & order」 は

犯罪・法廷ものとして見ごたえがあった。


これらのドラマは、

BSのDlifeで無料で見ることができる。

もちろん、楽しみながら英会話の勉強にもなり、

一石三鳥なのだ。


BS258チャンネル、お勧めですよ。