デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ニクーリンサーカス

2011-02-17 23:53:57 | 観覧雑記帳
公演名 「ニクーリンサーカス」
観覧日 2011年2月16日午後7時開演
会場 JCBホール

もったいないサーカスである。
まずオープニングのファストトラック、二年前もやった演目だが、シベリアアクロバットとしてやった方がぜんぜん迫力もあったし、こんな中途半端な使われかたはないだろう。しかも7~8人の演者がいるグループによる演技である。だいたいクラッシックの音楽と正反対のところにあるアクロバットである。スピード感が命の番組なのにそれを消す演出をしていたのでは。
クラッシック音楽を全体に使っているが、これは何のためなんだろう。これが今回のサーカスの魅力を半減させている大きな要因になっている。ボレロを使おうが、トルコ行進曲を使おうが、クラッシックでつなごうというのには無理がある。まずメリハリがなくなる。熊とかジギドがはっきりと今回目立っているのは、クラッシックをつかっていないからである。オープニングとエンディングのためにやっているのだったら、正直愚かな構成というしかない。
ダンサーの使い方、もうこんな古くさいつなぎはやめたほうがいい、ダンスがつなぎになるのに反対はしない、でも5人のダンサーが衣装を変えて、音楽を変えても結局はモノトーン、メリハリがまったくない。
2年前と同じアーティストがたくさんでていた、ニクーリンサーカスには人材がいないということになる。振付を変えてもこれでは飽きが来る。
熊、ジギド、犬、ハイワイヤー、ジャグリング、空中ブランコ、ペア・アクロバット、みないい番組だったと思う。
ひとつとして悪い番組はなかった。しかもいい空間である、導入の部分の演出(サーカス場までのルート)もずいぶんよくなった、だからこそ構成が失敗しているのがとても口惜しい。
偉そうに聞こえるかもしれないが、自分にやらせてくれよといいたくなる、秘策もあるのだが・・・。
クラウンとダンサーをつなぎに使わずにスピーディーに展開するショー、クラウンをもっとうまく生かしたショー、動物をうまくつかい、ファミリーで喜んでもらえるショーをつくれるはずだ。

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