デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

エノケンの天国と地獄

2020-12-16 11:09:17 | 観覧雑記帳
ジャンル 映画
DVD

国立演芸場展示室で開催されていた「エノケン」展で、この映画のダイジェスト版が流されていた。その中でサーカスの一座の場面がちらっと出ていたのがとても気になり、企画した原さんに問い合わせところ、柿沼サーカスが映画の中に出ていると教えてもらい、これは見なければと思っていたのだが、原さんからDVDを送ってもらい、見ることができた。
映画自体も共演している若山セツコの初々しい清純さがエノケンのやんちゃぶりをうまく際立たせ、最後地獄での10年間のお勤めを終え、地上に1時間だけ戻してもらったエノケンが自分の大きくなった子どもと相撲をとったり、妻と再会(妻には見られないようにしながら)するラストなどはぐっとくる佳作である。
ただ私にとって大事だったのはサーカスのシーンである。
エノケンが若山セツコと出会うのが柿沼サーカスが浅草(だと思う)で公演しているところが出てくる。エノケンはここで口上役をしていた。サーカス場のなかで馬の曲芸をしている場面などが出てくる。サーカス的に見れば、これはかなり貴重なものである。サーカス場はテントではなく、かなり立派なものなので、実際の柿沼サーカスのものではないかと思う。セットではないだろうか。丸太を組んだ小屋であった。馬の芸は火の輪くぐりとか、ジギド風の騎馬などが見られる。映画では団長が女で(清川虹子が演じる)、若山セツコを追い出すなどいじわるに描かれている。柿沼サーカスと実名で出ているのに、この設定をよく了解したなと思ったりした。トラックで宣伝を兼ねながら次の場所に移動する場越しも描かれている。それとチンパンジーとエノケンが共演しているのにも驚いた。これはサーカス団のチンパンジーではないようだ。つくられたのが1954年、サーカスが盛んだったころである。その頃のサーカス映像を収めている意味でも貴重な映画である。
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ベイサイドから日の出を見る

2020-12-16 09:46:56 | デラシネ日誌
いい天気なので日の出が見れるかもということで、早足でベイサイドへ。なんとか日の出に間に合う。

今日は寒い、日本海側は大雪だという。仙台も石巻も雪が降ったらしい。札幌の孫が雪の中散歩している写真が送られてきた。
昼飯を食べてから、ネットフリックスで1943年制作のアリューシャン列島での米軍の様子を撮影したドキュメンタリーを見る。若宮丸漂流民が漂着したかもしれないウナラスカ島のダッチハーバーには、浜空の部隊も参加した日本軍の基地があった。ここを攻撃してキスカに退却させたあと、米軍はアダック島に基地をつくりキスカの日本軍を攻撃していた。因縁じみた話である。このあと妻から教えてもらった石巻の震災後の幽霊出現の話をテーマにしたドキュメンタリーを見る。
先日書いた亡くなったクラウンYAMAへの追悼文のことを、肝心な奥さんに知らせてなかったことを思い出し、SMでアドレスを知らせる。奥さんからまもなく号泣した、「やまちゃんがクラウンとして生きた証が残った」とメールがきた。それぐらいしか自分にできることはなかったが、奥さんに読んでもらって良かったと思う。
完全にスランプ状態、今月一杯に出さないといけない原稿、テーマがなかなか固まらない。
今日はまぐろのやまかけと、鯛の焼き魚で一杯。こういうときは早めに寝るに限る。


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