デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

喜劇役者の時代

2020-01-23 22:36:48 | 買った本・読んだ本
書名 「喜劇役者の時代」
著者 高平哲郎  出版社 ヨシモトブックス 出版年 2019

ひどい本である。おそらく宮城県の人はこの本の一頁の一行目も読んで、怒りで本を叩きつけるのではないかと思う。由利徹の伝記を書くのだったら、彼が石巻出身であるということの重要性は承知しているはずであるにも関わらず、岩手県石巻とこの著者は書いているのである。こんなひどい冒頭の一行はない。著者も著者だが校正をしなければならない編集もひどい。基本の基本だろう、地名とか人名をチェックするのは。しかも澤田隆治の名前まで間違っている。なんのリスペクトがないことを暴露している。「由利徹が行く」というのは名著になっているらしいが、ほんとうのことなのと疑ってかかるべきだろう。たぶんこの著者は裏をまったくとっていない、おそらくそういう人なのだろう。由利さんがサービス精神でかなりぼって話していることをそのまま書いている。由利さんのインタビューということであればそれでいいだろうが、この本にしてもあの「由利徹が行く」も評伝として世に問っているものだと思う。それならば裏をとることは著者の義務である。だいたいこの本はなぜいま出されたのか、すでに「由利徹が行く」があるのに、それを越えるものでもなく、ただなぞっただけの本である、ならば「由利徹が行く」を文庫化すればいい。あえてこの本をいま出す意義がまったく感じられない。とにかくひどい本である。
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昼下がりの情事

2020-01-23 10:43:22 | デラシネ日誌
浜空碑のある公園の梅園の梅がもう咲き始めた。今年は早いかな・・・

正月に録画した映画二本、佐田啓二の「最後の切り札」とヘップバーンの「昼下がりの情事」を見る。「最後の切り札」の佐田は悪漢を見事に演じていた。なかなか沁みるラストシーンであった。何十年ぶりかで見る「昼下がりの情事」。最初見たときはプレイボーイに必死になって背伸びした夢見る乙女ヘップバーンのなんともいえない愛らしさに胸キュンしていたが、いま見るとひとり娘を見送るおやじさんに共感してしまう。娘がプレイボーイのあとをついて汽車に乗ることを見越して、娘のチェロをホテルから持ってきて、それをもって汽車を見送る父親に思わず涙してしまう。ビリー・ワイルダーは上手いな・・・
久しぶりにのんびりと家ですごせたかな。


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