デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

桑野塾新年会

2020-01-08 14:23:17 | デラシネ日誌
雨の降る中家を出て、川崎でJRに乗り換え。せっかくなので天龍で坦々麺を食べる。上野の国立博物館で正月特別公開中の長谷川等伯の松林図を見る。何年越しかでやっと実物と対面。不思議な絵だ。じっと見ているといままでなにもなかったようなところになにかが現れるような気がしてくる。濃淡の使い分けも見事だし、空白というか余白の微妙なバランスにも心奪われる。いつまでもこの部屋にいたくなる。

東洋館で開催中の人・神・自然展も見る。サチュロスの像が気になった。近くの東京国際こども図書館で開催中の絵本に見るアートの100年展も観覧。切り口は面白いと思う。ロシアアヴァンギャルドのコーナーは、レベジェフのものがほとんど、リシツキイーとマレーヴィッチの絵本があった。これは開いて見てみたかった。ここまで来たので昨日新聞に出ていた竹久夢二のサーカスの絵を見に行こうと、歩いて池之端方面へ。ここまでくればほうろうで美味しいコーヒーが飲みたくなる。これは大正解。美味しいコーヒーだった。これが飲めれば、竹久夢二はどうでもよくなる。来週から台湾に行くというふたりの話を聞いているうちに、あっという間に新年会の時間まであと30分。お暇してバスで早稲田に向う。「金の鈴」に到着したのは5時半ごろ。もう皆さんお揃い、このあと大熊さんとみわぞうさんもやって来て、にぎやかに武隈君もいれての新年会。相変わらずこの会はいろいろな話が入り交じり面白い。そして刺激的でもある。帰りは今日桑野さんの紹介でやってきたという教育学部の初めてお目にかかる先生と横浜まで一緒になり、ここでもいろいろ面白い話ができた。
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ボリショイサーカス東京ドームシティホール公演

2020-01-08 11:25:59 | 観覧雑記帳
ジャンル サーカス
観覧日 2020年1月7日午後2時
会場  東京ドームシティホール

やはりこのホールで見るサーカスはいい。夏の体育館公演だと客席とステージが離れすぎて、臨場感が伝わってこないが、このホールは設計当時からサーカスをやることを念頭においていたというだけあって、観客からとても見やすくなっている。360度の客席とはいかないが、ほぼロシアのサーカス場で見れるような感じで楽しめる。
オープニングはデスホーイル。サンクトで見たキルギスの演技と比べると、ハラハラドキドキ感がちょっと足らないかなという気はしたが、オープニングでこれをもってきたのは正解だろう。今回の公演の成功はクラウンの存在が大きい。典型的な幕間のクラウンとして、客いじりを主体としたレプリーズを演じていたが、まずテンポが早い、同じことをやるクラウンはいるが、彼はくどくどやらずスピーディーにやりこなす。これが全体の構成にスピード感をもたらしたと思う。エンギバロフの有名な縄跳びのレプリーズも見事なもんだった。
個々の演目もみな、レベルが高く、見応えがあった。シフォンはダイナミックに旋回技を随所にいれていたのが良かったし、ふたつのトランポリンと壁をつかったトランポリンショーもアクトの変化が目まぐるしく飽きさせない。空中ジャグリングは、初めて彼のモーツァルトスタイルを見たが、地上に降りたったところで、もっと大げさなしぐさを織り込んだ方がメリハリがきいて良かったのではないかと思う。メリハリという点でフライングトラペーズが損をしているなと感じた。このグループのブランコは安定感があってフライングの姿勢もきれいで、しかも三回転もバッシと決めるし、とてもいいのだが、使っていた音楽のせいもあるかと思うのだが、失敗もない分あまりにも淡々としすぎたような気がする。どこかで失敗とかいれないと、彼らがすごい芸をやっているということが伝わらない気がした。もったいない。今回の公演で特筆すべきはネコと犬のショー。ネコのほとんどのショーは芸を仕込んだ人が同じで、それを売っているということもあり、だいたいワンパターンなのだが、このショーはすべてがオリジナルで感心させられた。仕込むのは大変だったと思うが、これだけ普通のネコのショーでは見れないものが見れたのには驚いた。イヌのショーもユニークな技を多くとりいれていてあきさせない。とてもいい番組だった。熊のショーも、何回かみているものだが、実に安定感があって、それもいろいろな高度な技を見せてもらえるので大満足。クイックチェンジもカラフルな衣装をつかっているので眼に鮮やか、ふたりの演技センスが感じられた。ジギドは文句なしの迫力だった。
余韻が残るエンディングもとても良かった。
かつて後楽園では冬にサーカスというのが定番となり、そしてドームになっからはこのドームシティホールで何度かボリショイをやることになったが、あの東日本大震災で出演者が途中で帰らざるを得なかったということがきっかけに中断されていたが、これだけサーカスにいいホールがあるのだから、ぜひ続けてやってもらいたいと思う。ロシアではクリスマスから新年はサーカスはかきいれ時となるが、東京でもそんな定例行事のようにここのサーカスが根づいたらいいと思う。それだけの需要はあると思う。

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