ダンポポの種

備忘録です

月ケ瀬口へ行ってきました

2020年05月28日 19時30分00秒 | 鉄 道
きのう、JR関西本線に乗って月ケ瀬口まで行ってきました。
そのときの画像を貼っておきます。



↑午後2時過ぎのJR木津駅前です。
 今回はここから関西本線に乗って、月ケ瀬口(つきがせぐち)を目指します。
 ちなみに…、改めましてだけど、木津駅は京都府内「最南端」の鉄道駅です。
 近鉄山田川駅と〝いい勝負〟なのですが、わずかにJR木津駅のほうが南にあります。



↑木津から月ケ瀬口まで、途中駅は加茂・笠置(かさぎ)・大河原(おおかわら)の3駅です。
 駅数は少ないですが距離は22.1kmあり、運賃は420円かかります。(幹線運賃)
 当地の関西本線は、駅間距離が長いのです。
 なお、笠置~亀山間ではICOCA(イコカ)が使えません。今回は木津駅できっぷを買って乗車



↑木津14時28分発、加茂ゆき(大和路快速)に乗りました。
 昼間、木津~加茂間は大和路快速が30分間隔で運行。(→大和路快速しか運行されません)



↑木津を出ると、次が終点の加茂です。
 昼間は、この方向への乗客の流れは大きくありません。
 大和路快速は8両編成で終点加茂まで走るので、この区間では車内はガラガラです。



↑大和路快速も、窓をちょっと開けて運行中です。



↑鹿背山のトンネルを通過中。



↑きょうは朝から天気はそんなに良くなかったので、出かける気は無かったんだけど、
 昼を過ぎてからいい天気になってきたように感じたので、急遽「行こっ!」と思いました。
 午後2時半スタートという遅すぎる旅立ちですが、月ケ瀬口まで行ってくるだけなので大丈夫です。



↑木津から6分で、加茂に14時34分着。
 ホームに降り立つと、亀山から走ってきたキハ120形(1両)が入ってくるところでした。
 加茂終着14時35分で、ホーム停留のまま、折り返し42分発の亀山ゆきになります。
 私を含めて大和路快速からの乗り継ぎ客が、ホームでスタンバイ。



↑14時42分の定刻に、加茂を発車しました。亀山ゆきワンマン列車です。
 ここから先、亀山までの区間は、昼間は1時間に1本の運行間隔です。



↑加茂を発車してまもなく、車窓には木津川が見えてきます。
 木津川の上流域へと進んでいきます。





↑笠置(かさぎ)に着きます。
 運よくボックス席に陣取れたので、動くのがもったいなくて、座席からの横着撮り(ズーム)。
 前方に見えてきた駅を狙ったんだけど、車内にピントが合ってしまったな。



↑笠置に停車中に撮影。
 眼下の川原には人影がありませんでした。キャンプ場は休業中なのかな?



↑笠置を発車したところで、笠置大橋が見えます。



↑笠置を出ると、木津川の様子が少し変化して、岩肌が張り出した渓谷の風情になります。
 この環境を活かしたカヌーやボルダリングなどのスポーツ・レジャーも盛んだと聞きます。



↑渓谷の風情に紛れ込んでくるのは、山の上に建つ廃墟ホテル…。
 営業されなくなって相当な年月が経過しているそうですが、建物は残っています。



↑車窓からもはっきりと見えます。









↑笠置~大河原間で木津川鉄橋を渡り、対岸へ移ります。



↑木津川を渡ったところから、国道163号線と並走します。



↑大河原(おおかわら)に着きます。







↑前方にトンネルが見えてきました。



↑トンネル内を走行中。


トンネルを抜けたら…

月ケ瀬口に到着


↑15時03分、月ケ瀬口(つきがせぐち)に到着。私を含めて4人降りました。
 ワンマン列車なので、下車の際は一番前のドアから降ります。運転士にきっぷを渡して降ります。
 ホームに降り立ってすぐにキハ120を撮影。
 キハ120は、リニューアルされたんやね。ヘッドライトが新しくなってますね。



↑発車していくキハ120。



↑月ケ瀬口駅です。
 この駅は、京都府内「最東端」の鉄道駅です。次駅の島ケ原(しまがはら)は三重県です。
 月ケ瀬梅渓(月ケ瀬梅林)の看板が目立ちますね。ほかに看板が無いから…。



↑私はすぐに駅を出ず、10分ほどホーム跨線橋付近で足を止めました。
 そして、加茂ゆき列車がやってくるシーンを撮影
 この時間帯は次駅の島ケ原で上下列車の交換(すれ違い)があることを「時刻表」で確認して来た。
 1時間に1本しか来ない路線なので、列車に遭遇できるチャンスを逃さぬように努めます。



↑15時14分、加茂ゆきが発車していきました。



↑跨線橋を渡って、改札口付近。窓口にはシャッターが下りていました。
 窓口の営業時間は決まっているのかな。或いは、ずうっと無人駅なのかな…。





↑月ケ瀬口の駅前。

   ◇          ◇          ◇

月ケ瀬口駅からちょっと歩いて…
京都・三重の府県境を訪ねる

月ケ瀬口駅から少しだけウォーキングして、京都府と三重県の府県境まで行ってみました。
道順は、あらかじめ自宅で調べてきました。


↑駅近くの家並みを抜けると、たちまち寂しい一本道になりました。
 道順は調べてきたので、これで合っているんだけど…、ほんとに寂しい道です。



↑途中で、タヌキのような動物が、前方を横切っていきました。
 路上に見える茶色いやつが、その動物のうしろ姿です。
 とっさにカメラを構えたので、思いっきりブレました。



「見えてきた! あそこだ!」



↑ここが、京都・三重の府県境です。かなり古い型の標識プレートですね。
 これより東は伊賀の国、の道しるべもあります。この道は昔の街道だったのかな。
 「島ヶ原」というJRの駅は今もあるけれど、島ケ原村という村名は市町村合併で消滅しました。
 現在は「(三重県)伊賀市島ケ原」という住所なのだそう。
 ここの標識プレートは、その後も取り替えられていないということやね。



↑目の前が三重県! 府県の境目ぎりぎりのところに、今、私はおります!
 でも、きょうは府県境は越えません。三重県には足を踏み入れません。



↑周囲の風景をぐるっと見渡して、すぐに引き返しました。



↑月ケ瀬口駅のそばまで戻ってきました。
 さっきの府県境からここまで、歩いて10分ぐらいです。
 画面の右上のほうに駅(ホーム)が見えています。駅は高いところにあるのです。


道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」へ立ち寄ってみる

↑次の列車まで時間があるので、線路の下をくぐるトンネルを抜けて〝あっち側〟へ行ってみます。
 あっち側には、「道の駅」があります。
 線路の下をくぐるトンネルは2つ。見たまんまで、古いのと新しいのが並列しています。
 古いほうが歩行者用、新しいほうが自動車用。



↑古いほうのトンネル内部。レンガ造りに歴史を感じます。
 今は歩行者用ですが、隣りの新しいトンネルが出来るまでは、車もここを通っていたのでしょうね。
 車一台は通れる幅・空間があると感じました。トンネル内で車同士の離合は無理やね。
 トンネルの入口で対向車が出てくるのを待たないとだめなトンネルだったのでしょうね。



↑トンネルを抜けた先に国道163号線が通っていて、そこに道の駅があります。
 道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」といいます。



↑私はここへは幾度か来たことがあります。(もちろん、自動車で来たのです)
 JRに乗ってここまで来たのは、初めてのことです。



↑地元のものとか、いろいろ売られています。
 お茶を使ったプリンみたいなのも売っていました。おいしそうでした。

「プリンの食レポは…」
「ない 買ってないし」



↑道の駅から月ケ瀬口駅を見る。
 画面の奥、一段高いところを横切っているのが、月ケ瀬口駅のホームです。



↑道の駅に10分ほど滞在して、駅のほうへ戻りました。
 これは、道の駅のそばの交差点。左の道路は163号線です。



↑ふたたびトンネルをくぐります。



↑月ケ瀬口駅の近くにて。川のある風景。
 なんだか、懐かしい雰囲気の川だなぁと思いました。



↑広島で過ごした子供時代を思い出すような風景です。(私の勝手な感想です)
 西広島己斐にもこういう雰囲気の川が流れていたなぁ…と。



↑午後3時50分、月ケ瀬口駅へ戻ってきました。
 次の加茂ゆきは16時14分発なので、まだ時間があります。
 「お茶のプリン、食べてくる時間あったやんか」
 



↑きょうは、私なりに月ケ瀬口界隈を堪能しました。今から木津のほうへ帰ります。
 次の加茂ゆきは16時14分発なので、まだ時間があります。



↑ホーム待合室の〝壁画〟が立派です。
 「平成十七年度 笠置中学校生徒作品」と書いてありました。



↑加茂方向の線路の彼方から、亀山ゆきが近づいてきました。



↑向かいホームに亀山ゆきが入ります。ホームで待つ乗客は1人。



↑ここが停止位置。16時04分発の亀山ゆきです。
 さっき私が、加茂からここまで乗ってきたやつの1本後の列車です。ちょうど1時間経過しています。
 正直言うと、早めに駅へ戻ったのは、ここで、こうして、この列車を撮影するため。
 「16時までに駅へ戻る」という意識を持って、さきほど、府県境や 道の駅を散策しました。



↑ディーゼルエンジンを唸らせて、長いプラットホームに沿いながら発車していく-。



↑加茂方面をのぞむ。
 昔は、この線路を、編成の長い貨物列車も走っていたそうです。
 編成の長い列車がすれ違えるよう、列車交換設備(複線の線路)の距離がかなり長いです。
 ホームからはみ出して停車することになるけれど、貨物列車だから構わなかったのですね。
 こういう線路配置は、関西本線の駅の特徴です。



↑亀山方面をのぞむ。
 ホームの先端にあるのは中継信号機です。じゃあ、出発信号機はどこにある…?
 画面の左端に、小さいけど、赤信号が光っているのが見えますか。
 あれが出発信号機ですね。あそこまで〝複線〟が続いてるということやね。
 現在の運行状況からは想像しづらいけれど、昔は、それぐらい長い貨物列車が走っていたんやね。





↑ホーム柵の向こうに見えているのが、道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」です。



↑16時14分発の加茂ゆきがやってきました。これに乗ります。


   ◇         ◇          ◇

大河原駅で途中下車


↑スッと加茂まで戻ってしまうのは面白くないかな… と思い、途中下車しました。
 月ケ瀬口から一駅(所要5分)だけ乗って、16時19分着の大河原(おおかわら)で降りました。
 もっとも…、降りてしまうと次の列車までだいぶん待たねばならず、大変ですが。
 いま乗ってきた列車が、ホームを離れて遠ざかっていきます。
 駅名の読みは「おおかわら」。濁りません。



↑大河原駅の外観です。
 駅前を通っている道路は、旧国道163号線です。
 現在は国道がバイパスに移ったので、この道は府道82号線(上野南山城線)という。



↑山があって、駅があって、道路があって、その横はすぐ木津川です。
 画面の左のほう、川面すれすれのところに橋がかかっているのが見えますか。



↑この橋です。
 駅前から道がつながっているので、橋のところまで歩いて行けます。
 「せっかくの機会だから、渡ってみよう!」



↑対岸とを結ぶ生活道路なので、自動車も通行できます。



↑川原まで下ってきて、橋のそば。この橋の名前は「恋路橋」だそう。
 私は、旧国道163号を車で通ったことは幾度もあるけれど、この橋まで下ってきたのは初めて。



↑川が増水したときには水面下に没することを前提にした造りです。
 沈下橋、潜水橋、潜没橋…などと呼ばれる橋です。



↑わし、初めて渡ります。
 川面がすぐそこに見えます。水流はまあまあ速いです。
 歩いてみて、橋の上ではそんなに怖くなかったです。



↑橋を渡りきった地点から、振り返って撮影。
 大河原というのは、この地域のもともとの地名です。
 この木津川をはさんで北大河原と南大河原という地域があるみたい。



↑午後4時半を過ぎたころ、JRの列車がやってきました。
 「おっ、2両編成だ!」
 恋路橋ごしに、列車が走ってくる様子を撮りました。



↑キハ120を2両つないだ列車が、トコトコ走っていきます。
 「なんか、図ったように、絶妙なタイミングで列車が通りかかったね!」
 「…っていうか、図ったんだろ?」



↑大河原の駅に列車が止まりました。16時34分の亀山ゆきです。
 むかし、昭和28年の水害の時、この山が崩れて、大河原駅は壊滅したそうです。
 急峻な山と川にはさまれた狭い場所に、大河原の駅があります。



↑また橋を渡って、戻ります。





↑坂をのぼって、駅のほうへ。
 画面の右に見えている建物は、南山城文化会館(やまなみホール)です。
 わし、外業の研修行事などで「やまなみホール」へは何回か来たことあります。



↑駅へ戻ってきました。午後4時40分。
 次の加茂ゆきは17時12分発です。まだ30分ほどあります。
 恋路橋のほかには行くところありませんので、あと30分駅で待ちます。



↑改めて、大河原駅。
 奥に見える扉の向こうは、駅務室(?)かな。
 鍵がかかって扉は開きませんでした。営業時間は午後3時までと書いてありました。



↑改札口(無人だけど)の脇の、待合ベンチのところ写しました。
 ここに〝窓〟が付いているって…、なかなか気が利いていますね。
 この画像はフラッシュ撮影したんだけど、撮ったあと、あることに気が付きました…。



↑上のところ…、すみっこに、ツバメの巣があります。
 (※この画像はフラッシュを使っていません。)



↑ヒナがいます。親鳥がちょこちょこ出入りしていました。
 そうとは知らずに、さっきはフラッシュ光らせてしまったわ。びっくりさせたかな。
 (※この画像はフラッシュを使っていません。)
「見せてあげよう、マニアのいかづちを! …ってか」
「なんじゃそりゃ



↑改札口。
 きっぷ回収箱があるけれど、この線区は車内で精算して降りるのが基本です。



↑改札口の脇のシャッターを写してみました。(もう写すものがないっていうか…)
 このシャッターの中には、何があるのだろう。



↑駅のなか、プラットホームを歩いてみます。
 貨物用の引き込み線が残っています。



↑この画像は、ホームの先端に近いところで、昔のままの低いホームです。
 画像では伝わりにくいけれど、ホームが低いぶん、線路がすぐそこに見えます。



↑加茂寄りのホーム先端です。



↑振り返って、駅の全体のようす。
 向かいの、亀山ゆきのホームへは、跨線橋で結ばれています。



↑跨線橋にのぼって、加茂のほうを向いて撮影。
 この駅も、列車交換設備(複線の線路)の距離が長いです。
 恋路橋も見えていますね。



↑跨線橋から、亀山のほうを向いて撮影。
 上り線路と下り線路がかなり離れています。線路の間にスペースがある。
 昔はここにもうひとつ線路が敷かれていた、ということです。中線(なかせん)という。
 貨物列車が中線に入って停車し、後から来る急行列車がその横を追い抜いていく、とか。
 昔はそれぐらい多くの列車がこの線を走っていたのだぞ…と、この風景が物語っています。



↑ちょうど午後5時になるころ、亀山方面ホームに列車がやって来ました。



↑ここが停止位置。
 長い長いプラットホームに、ぽつんと1両編成です。
 この路線の〝昔と今〟を知ることができます。



↑大河原17時00分発の、伊賀上野ゆきです。
 区間列車というか、亀山までは行かない列車です。
 キハ120-303号。さきほど月ケ瀬口から大河原まで私が乗ってきた車両です。
 あのあと加茂まで行って、折り返して、また大河原まで走ってきたところ。



↑発車していきます。





↑テールライト。→それは、うしろ姿。



↑こんどはヘッドライトが近づいてきました。加茂ゆきです。
 月ケ瀬口でさっきの伊賀上野ゆきとすれ違って、大河原へ走ってきました。



↑大河原17時12分発の加茂ゆきです。2両やね。
 私もこれに乗って、加茂まで戻ります。
 この時間、大河原からは、私のほかに乗る人はいませんでした。



↑車内にて、連結部あたりを写してみた。雰囲気が伝わるだろうか。
 うしろの車両がはっきり見えないので、分かりづらいかな。
 2両なので〝タタンタタン(タタン)、タタンタタン(タタン)…〟のジョイント音が聞けました。



↑加茂で、区間快速電車に乗り換えました。(大和路快速は昼間のみ。夕方以降は区間快速になる)
 「キハ120、またね~



↑木津へは17時40分ごろ到着。楽しい〝半日旅行〟でした


おまけ


↑道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」で買って、自宅へ持ち帰ったペットお茶です。

「オリジナルの商品やね。どう、おいしかった?」
「まだ飲んでへん」
「どないやねん