学問空間

『承久記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『増鏡』『太平記』『梅松論』等を素材として中世史と中世文学を研究しています。

0148 東島誠「基礎概念序説」論文前半の問題点(その1)

2024-08-21 | 鈴木小太郎チャンネル「学問空間」
第148回配信です。


一、前回配信の補足

筆綾丸さんのコメント
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/65ac4519876570884d3d8466e5959db1

東島誠「「幕府」論のための基礎概念序説」(『立命館文学』660、2019)
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/660/660PDF/higashijima.pdf

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はじめに
Ⅰ 「関東幕府」もしくは「東関柳営」
 ⅰ問題の所在―東国国家論 ・ 権門体制論における 「幕府」 呼称の問題
 ⅱ武家政権としての「幕府」用例
 ⅲ「関東幕府」と「東関柳営」
 ⅳ小括―「室町幕府」概念の放棄
Ⅱ歴史学におけるヴェーバー受容の可能性
 ⅰ問題の所在―佐藤進一はいかに誤読されたか
 ⅱ一九六〇年代初頭の丸山眞男と石母田正・佐藤進一(※2011)
 ⅲ古代史研究と中世史研究の現在(※2011)
おわりに
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カテゴリー:東島誠「「幕府」論のための基礎概念序説」
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/c/0be1a4629b0f45baa21f23c42052a260


二、「はじめに」

與那覇潤・安冨歩・東島誠のトライアングル〔2019-07-09〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/6a7a3820d4cc5c44d40c529c94d36cf8
安冨歩・東島誠・桜井英治のトライアングル〔2019-07-10〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/26d8495214eeb63a56d47cde4d89a744


三、「問題の所在―東国国家論 ・ 権門体制論における 「幕府」 呼称の問題」

『「幕府」とは何か』
p37
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 ちなみに、私がこのことをさきの論文で発表したところ、東島は渡辺浩説を肯定して「幕府」という言葉を使うべきでないと主張している、などというネット上のご批判がある旨を聞いて、驚きをはるかに通り越して、唖然とするほかない。その手の論客たちは、渡辺説の要諦をさえ誤読している時点ですでに論外なのだが、それだけでなく、私の論文はそもそも渡辺説を批判して、「幕府」という語を正当に使用する道を拓いたものである。いったいいつ渡辺説を肯定したのか。昨今幾人もいるらしい歴史系ネット論客たちのリテラシーとは、所詮その程度のものなのか。
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渡辺浩『東アジアの王権と思想』に安易に依拠してよいのか。〔2019-07-12〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/70bc57994e17dc4477d1670b229c9396

私は「東島氏は学術概念として「幕府」を使うべきではないという東大名誉教授・渡辺浩氏の提案を肯定的に紹介」と言ったのみ。
渡辺著は「幕府」論以外にも問題が多い。

カテゴリー: 渡辺浩『東アジアの王権と思想』
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/c/2d695da8c56b4f9cf60bc0b6fa0f530b
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2 コメント

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Unknown (筆綾丸)
2024-08-22 10:39:00
唯我独偉(誠)、唯我独畸(歩)、唯我独鬱(潤)の唯我御三家のうち、与那覇氏は学者の権威主義に嫌気がさして歴史学者から評論家に転じたそうです(5月29日 BSフジ プライムニュース出演時の発言)。
返信する
盟友 (鈴木小太郎)
2024-08-22 11:27:23
>筆綾丸 さん
>唯我独偉(誠)、唯我独畸(歩)、唯我独鬱(潤)の唯我御三家
わはは。
潤氏が一番まともで、誠と歩はほぼ同レベルの「盟友」みたいですね。
返信する

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