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深刻癖

2010-12-10 | 井原今朝男『中世の借金事情』
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2010年12月10日(金)23時55分6秒

>azumaさん
>過剰生産から生じるデフレ、さらに通貨安競争まで発展してインフレに、押し詰まったところで恐慌を引き起こします。そして戦争に・・

経済活動を考えるときには、基本的なスタンスとして、あまり深刻にならない方がいいと思いますよ。
井原氏だって、もともとそんなに頭の固い人じゃないのに、『中世の借金事情』では最初から最後までコンスタントに変なことばかり言っていますが、何でそうなってしまうのかというと、基本的な原因は「世界中で債務が無限に拡大しつつあるのだ」という強迫観念だと思います。
だから、民法419条のようなどうでもいい条文に、ここにものすごい社会的不正があるのだ、みたいなことを言ってしまうんじゃないですかね。
その点は前に書きましたけど。

http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/e8c79c104d4623dd63bf3d3a74624348
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/2d7761ec800f0008322537e2b08249a1

経済活動にはご指摘のような暗い側面とともに、華やかな活力に満ちた側面もあるのだから、両方見ないとまずいと思います。

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