川上弘美「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」を読み始めた。
野間文学賞受賞作で世評が高い小説らしいけど、ジジイが読むには登場人物が複雑で、というより名前がカタカナで覚えにくく、時流に沿ったものを書いても100年ももたないから、構成がシンプルでしっかりしたものを古臭く書いてもいいんじゃないのかなと思ってしまった。
小説もある意味書き尽くしちゃってるから、よっぽど奇抜な設定だとかプロットでないと駄目だと思われてるけど、古臭くて飽き飽きしたと云われてもいいから、神話的なもの書いたほうがいいよ。
非日常も飽き飽きするほどの日常が無いと非日常にならないからね。
まあ、まだ100分の1くらいしか読んでないから、先走っているだけの可能性大だけど、結局「白鯨」「ドンキホーテ」「ハックルベリーフィンの冒険」などを繰り返し読んだ方がいいってことになっちゃう。
哲学なら「論語」「プラトン」など読んでりゃいいってのと同じことだよね。
今は大黒摩季を聴いているが、音楽にを全く聴かなかった僕に、気が合い入社以来良く面倒を見てくれた会社の先輩女性が、これいいよって95年に大黒摩季のテープをくれた。
その後も独立した彼女の会社に協力したりして一緒に仕事をしたが、20年ほど前に倒れて不随になりフィリピンの施設に入ってしまった。
そんな昔の事を思い出して、チョット涙ぐんだりしているのはジジイの愉しみであり、若いやつには真似できないだろ、うっひっひ。