キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

低価格路線でも前年割れか

2009年08月18日 | Weblog
うーん、お盆があけたら実に厳しい世の中になっているようです。昨年秋から好調であった、低価格高品質路線を流通経路飛ばしよって実現してきた会社でさえ売上不振になっているようです。高価格低品質のところは既に市場から消えているとしても、低価格高品質路線同士が激烈な戦いを繰り広げている事になります。こうなるとデフレスパイラルは、そう簡単には止まりません。バブルの逆の心理が消費者に働けば、この物余りの世の中で物に対する欲望が失せてしまい、自給自足の円環型経済に突入してしまいかねません。それが悪いという訳ではありませんが、その移行期には大きな齟齬が生まれる事になり、苦しむ人が多くなるでしょう。

かくいう我々アグリでも、基本的には資本主義経済の片隅で、海外からワインを輸入して、日本で販売する事で録を食んでいるわけですから、皆様のフランスワインが飲んでみたいという欲望や、イタリアのワインが好きなんて欲望によって成り立っているわけです。生きてゆくのにワインなんて飲まなくていいわ、ただでも要らないわ何て事になったらお手上げです。

価格が訴求点の大きな要因であることは間違いないのですが、ものに対する欲望を如何に作るか、あるいは人が持っているものに対する隠れた欲望をいかに顕在化させるか、ここのところを忘れてしまって価格だけに走ったら、会社は直ぐに立ち行かなくなるでしょう。実に厄介な時代になったものです。

コメント
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