キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

天然鰻も喰いすぎると

2009年08月24日 | Weblog
昨日に続き鰻の話で恐縮ですが、噂によりますと四万十川の天然鰻しか捌かない鰻屋が川の側のどこかにあるそうで、日本最後の清流というイメージと共に清冽な味わいの鰻が喰えそうで、鰻が居るうちに一度訪ねてみたいなと思っています。

人生において鰻との距離がひじょうに近付いた事があります。子供の頃、近所の押切川の上流に当たるところで、大きな笊に魚を追い込みながら1kmばかり川を遡った事がありますが、鮒、鮠、鯰、泥鰌、川海老、鰍などがバケツに5杯ぐらい獲れました。その時40センチほどの鰻が一匹入り、それを家に持って帰って庭の池に放して泥を吐かせ、母が蒲焼に作ってくれたのを食したのですが、鮠、鮒などが余り美味ではなかったのに比べ、醜い魚なのに味は抜群だったことを覚えております。海が近い漁師町でしたので、川魚をお金を出して食べるという思想がなかったので、鰻にたいする憧れというようなものは、成人してからも長く皆無でした。

数年前淡路島に行ったら、その年鰻が大量発生して島の中のどの川でも大型鰻が獲れたそうです。メタルジグでも掛かったといいますから、入れ食いウハウハ状態であったと思われます。皆さん最初の頃は焼いて食べたが、そのうち飽きて誰も手を出さなくなったとのことです。

中々手に入り難くて、しかも高価であるから憧れるのであって、毎日喰わされたら見るのも嫌になるかもしれません。最近母が豆腐に箸をつけないのですが、先日理由を聞いたら数年前に豆腐でダイエットをしたときに、嫌というほど食べたのでもう生きている間には喰いたくないそうです。さて、淡路島では鰻屋は未だに存在しているのでしょうか。

コメント
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