キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

秋の虫

2009年08月15日 | Weblog
例年8月10日ごろから秋の虫が鳴き始めますが、ここ数年夏の暑さのためか鳴きはじめが遅れ、お盆過ぎてからという年が続いたように感じます。しかし今年は10日になる前から蟋蟀の音が聴こえ、今年の秋は早いなあと感じています。

徒然草に、季節というのはある日突然やってくるのではなく、例えば夏なら夏の中のどこかに秋が忍び寄ってきていて、夏と秋が混在しながら一定期間を過ぎ、やがて秋になるものである。というような事が書いてあり、その部分にいたく感じ入った記憶があります。

人の盛りというようなものも同じで、盛りと見える何処かに衰えがあり、中々それに気がつかないものだが、やがて顕在化してくると一気に衰えて行く。しかしながら見巧者と言うのは、それを見逃さないものです。

終戦記念日の今日、朝はずいぶんと過ごしやすくなっていますが、陽が差し込んでいますから、日中は可也気温が上がると思います。しかし、日が沈んだら急に秋めいてくるような気がします。そんな夜、酒を温めて飲まないまでも、ええ、まだ少し暑いですから痩せ我慢をせずに、氷の入らない正式な英国風ハイボールでもいただきながら、じっくりと夏に入り込んでいる秋を享受したいものです。
コメント
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