キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

タイヤメーカーとレストランガイド

2008年01月16日 | Weblog
暖冬といわれたり、世界中で平均気温が上昇しているのも事実なんでしょうが、さすがに寒の期間は寒さが身に染みます。記憶がある40数年間を思い起こしてみると、この期間太陽が出ない日が多いような気がいたします。節分まであと僅か、この寒さを楽しむ気持ちが無いと人生の多くの時間を無為に過ごしてしまう事になり、贅沢を言わせていただければ、仕事の合間に火鉢に手をかざして餅を焼いて磯辺巻きなんか作って食べたら楽しいでしょうね。そんなことを思っていたら、先週名古屋本社で鏡開きに遭遇、総務の人が作ってくれた磯辺巻きをいただきました。昼を食した後だったので一個しか喰えませんでしたが、知っていれば昼を抜き五個や六個いけたのに。火鉢で焼いたものではなく、ホットプレートで焼いたもので、さすがに手をかざし暖をとることはいたしませんでしたが、中々美味かったです。

ところで昨日の話の続きになりますが、長い間何故タイヤメーカーのミッシェランがレストランガイドなんか出しているのか大いに疑問でした。今回山本益博さんの本を読んで綺麗にその疑問が氷解いたしました。車が金持ちの贅沢品であった頃、修理工場、ガソリンスタンドはそう多くあるわけでなく、タイヤをすり減らしてもらうための長旅には、これらの在り処が明示されているガイドブックは必須アイテムであったとの事。車にはそれで良いんでしょうが、運転する人間の方としては当然ホテルとレストランが何処にあるかが関心事で、現在では観光案内の緑のガイドと人間の寝食ための赤いガイド、ギッドルージュがあるとの事です。この100年間、車は飛躍的な進化を遂げ、そのころの事を思うと隔世の感があり、このような理由でミッシェランがグルメガイドを作ったなどとは思いもよりませんでした。

しかしですねえよーく考えてみると、ミッシェランの戦略がそこにあるとすれば、彼らが最終的に狙うターゲットは東京などではなく、ここのところ車の所有者が著しく増え国土も広い中国に他なりません。とすれば今頃ミッシェランの調査員は北京、上海、香港に飛んで中華料理を喰いまくっている筈です。ミッシェランガイド北京、上海、香港が発売されて、中国のタイヤ市場を独占される前に、はたしてブリジストンの社員は鱶鰭、熊嘗、燕巣などを喰いまくっているのでしょうか。

コメント
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