五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

感情転移

2016年09月07日 | 第2章 五感と体感
感情転移 フロイトの14の防衛機制⑦ 2016年9月7日

「感情転移」(テキストP92)
ある特定の人に向けるべき愛情を類似の人に向ける事

仕事が積み重なり、誰か人に頼りたいと思う事はしばしばですが、人にお願いできるものであればとうにしているはずで、自分にしかできないからやるしかない。。。と苦楽を楽しむのも達成あればこそ、、、と、納得しながらここまで来ているように思います。
子供の頃、父が海外赴任だったため父親不在の生活が長く続きました。年に一度だけ帰国する父は、身近な存在とは云えず、帰国する度毎の緊張感は特に大きなものでした。
父と共に暮らす事の方がストレスだったのです。普段は私も妹も母に適度に甘える事が出来ていたのですが、父が帰る度毎に甘える事のできない自立を強制され、それが積み重なり、潜在的に甘えたい依存心が心の奥底に育まれていったように思います。
小学生の頃の担任の先生が面倒を見てくださったおかげで、父親の代わりの様な愛情を頂いていましたが、逆に母に甘えられない事の方が後々抑圧的な感情転移の傾向を深くしていったようなのです。
どうでもいい事は話ができても、本質的な会話が成り立たないのも感情転移が上手く私の中で働いていなかったからかもしれません。
この学びを始めて暫くしてから、父との関係性よりも母との関係性の方が自分にとって問題だった事にハタと気付きました。

世界にただ一人の母の感情転移は、学べば学ぶほど難しいと感じます。
母親に代わる人がいたとしても同等な満足を得る事は、よほど母親代わりになる人が感情転移という現象を上手に理解していないと難しいかもしれないとも思います。

聖母マリアや阿弥陀如来、菩薩等の神様仏様に手を合わせる事も私にとっての感情転移のようです。

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理由と言い訳で正当化する 「合理化」

2016年09月05日 | 第1章 意識と知覚
理由と言い訳で正当化する 「合理化」フロイトの14の防衛機制⑥

躾だと言い訳するが、実は憎い。
愛するが故、我が子を叩く。
そんな理由を言い、実は本人の生育史上の何かが行動となり、感情となり、考え方を構築するのですが、この理由と言い訳じみた「合理化」して、自分を正当化して、自分を生き延びさせていくことも、自分自身が生き抜くために必要な防衛のようです。

でも、躾と言い訳しながら、自分に秘めた本音の感情が隠されれば隠されるほど、一層酷く子供を躾け続けてゆくのです。

理由と言い訳で合理化を図りながら自己を正当化することについて、自分の事例に当てはめてみると、どうでしょう・・・。
私も色々ありそうです。
「合理化」については、ここで書くと誤解が生じそうなので、勉強会にて言語化したいと思います。

今日から、各方面で勉強会が始まります。
夏の出来事を語り合いながら、皆様にお目にかかるのを楽しみにしています。

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知性化でもやもや解消 

2016年09月04日 | 第1章 意識と知覚
知性化でもやもや解消 14の防衛機制⑤ 2016年9月4日

知性化: 感情をなまのまま表出するのが怖いので抽象化して表出する事。
(生き甲斐の心理学テキストP94)

「本音を出せず、抽象的な表現しか出来ず、自分も相手ももやもやした状態になり、自然と相手が離れていく。」そんな図式は、身近に沢山ありますし、私も少なくは成りましたが、細々とは常に経験しています。
抽象的な表現が文学的であったり、専門用語であったり、独自の文化をひけらかしているだけでは、人は遠巻きになるばかりでしょう。

確かに知性化によって言葉を抽象化することは、他者から嫌がられる大きな理由の一つでもあるかもしれませんが、的がズレていなければ、知性化も使いようです。
いちいち他者に伝達しなくても心の中で、自分の思考と感情と行動を心理学用語で照らし合わせていくことで、腑に落ちることとなれば、もやもやは随分解消されていくようです。
相手の素性をいちいち詮索せずに、「ああ、抑圧の深い人なのかしら。。。?」、「意識的に我慢していらっしゃるから、抑制の強い人なのかな?」とか、「何でも良い様に解釈しやすい人だなぁ~昇華が上手な人かしら?」等等と推察していくうちに、自分の心に湧き立つ不安感が減少していくのです。

余計な井戸端会議で、他者の噂話をするよりも、ある程度の理論的推察をすることで、自分がこれ以上負の感情になることを避ける事も「知性化」という防衛機制のなせる技です。
理論の用語を知ることは、もやもやした感情の解決の糸口になるはずです。
私自身も学ぶことで言葉を知り、「もやもや感」が極端に少なくなりました。
知性化を上手に使って、すっきりとした心持ちで暮らしたいものです。

口に出す言霊を大事にしたいものですね。。。

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昇華という防衛機制

2016年09月03日 | 第2章 五感と体感
昇華という防衛機制 14の防衛機制4 2016年9月3日

昇華―「自分の欲求を自分の納得のいく方法で発散させる。」と書かれています。生き甲斐の心理学P90

「納得いく」
この言葉を「満足する状態、心身が落ち着く状態」と解釈すると、「良い方に捉える」の大切さに気付く半面、自分を納得の状態にもっていくあまりに昇華が逃避になる場合も大いにありそうです。
そうである故に「昇華」という生き延び方は、とても大事な防衛機制であるはずです。

何度も失敗を繰り返しているのに、いつも同じ昇華の仕方をしていたら、それは、概念の再構築の必要性がありそうですが、昇華をすることによって、暗い解釈が減るのであれば、自分を意識的に昇華にもっていくこともストレス回避のコツでもありましょう。

すべてが自分の納得がいくような運びにはならないのが現状でしょうが、心の内は宇宙と同じくらい広いはずなのです。自分の身体の内に在る心を狭い概念で縮ませるよりも、無限に広いことを想像するだけでも「昇華」の領域に達するかもしれません。

他者の事は変えられませんが、自分の考え方はいかようにもなるはずです。
私自身の昇華は、いつもそのような事を思い巡らすことのように思います。

ふと立ち止まり、時々自分の昇華の傾向を見直してみると、案外色々な自分の昇華傾向が見えてきそうです。


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