五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

2023初展覧会 藤原新也展

2023年01月07日 | 第2章 五感と体感


2023発展覧会 藤原新也展

人は犬に食われるほど自由だ



この文章を読んだのは10代の終わりごろだったと思います。
ともかくひたすら本を読んでいた頃のこと。
舞踏や演劇にも夢中になり、
好奇な心が止められない時期に
この文章と写真に出会ったことは、
インドを旅する理由の一つであったと思います。

藤原新也氏が、ユーラシア大陸を旅し、
最後に行きついたのが高野山であったことと
私の終着点を一旦高野山に立つことであったことが
同じであったことは、
必然的な事であり、
自分が辿る道は、当てずっぽうではなかったのかな、
という軽い安堵感を覚えたことを記憶しています。


その場に立つ。
という行為は、
液晶画面では届かない五感の響きがあります。
その五感の響きを
自ら体感することが
未だ、私のライフワークでもあり、
事実仕事にもなっている事も、
決められていた矛先なのかもしれません。

50年という年月、
何か事が起こると、
藤原新也氏が、
ファインダーを覗き、
言霊が紡がれてゆくことに、
自己投影することが
とても心地いい事が
相も変わらず、
変わらない事に、
妙な安心感を頂き、
夜になったら満月が出て来る事を想定し、
案の定閉館18時の砧の森は真っ暗で、
高い木々の隙間から
ほろほろとした白い月が
私は迎えてくれました。

時々、物語の中で自分は生きているのかと
思う時があります。
物語を作るのは自分でありながら、
フィクションを更に演出している自分がいるのです。

藤原氏が看取ったお父様の
一連の写真と、
これから死のうとする人間と
その状態を見守る彼と、
そして
今、黄泉の国へ旅立った人と、
その状態を見守った彼との
関係性が、
人としての慈しみの美しさであることを
覚え、

自分の死を
こう感じ取る
息子の存在は、
お父様は、
知恵を持たされた人としての
最高の人生の終焉であったと
思った次第です。



世田谷美術館にて1月29日まで。
藤原新也展





☆★★

講座スケジュール

目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2023年2月3日(金)
13:00~15:00


目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2023年 1月20日(金)
13:00~15:00


あやの会「生き甲斐の心理学」
場所:篠原地区センター
時間:12時~15時
日程:2023年1月10 日(第2火曜日)
(綾子塾は、限定メンバー制)

メンバー制勉強会
月組 1月23日㈪
星組 2月26日㈰

○○○○

ユースフルライフ研究所
通信講座生対象;
生き甲斐の心理学
場所:アトリエK 講師 越 綾子
(公開講座)定員に達し受付は終了しました。
時間:12時45分~15時45分
日程:第4木曜日2023年1月26日(木)

★植村先生の講座

1町田勉強会
日程:
2023年第1週2月7日㈫

2小金井植村勉強会は2023年から町田に会場が変更となります。
日程:2022年2月21日火曜日





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