五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

高橋是清の書

2015年09月09日 | 第2章 五感と体感
高橋是清の書2015年9月9日

先日、あるお宅に掛かっている高橋是清の書(由来をお聞きし、本物だと思います^^;)の漢詩を解読し、確認し、解釈に至るまで数日間楽しませていただきました。

結局、最後の最後に検索を掛けてみると、「出てくる、出てくる、、、」数日間かけて解釈し合ったお遊びにピリオドを打ちました。

書には、
「修竹虚心萬年緑奇花照眼一時紅」と書かれてあります。

高橋是清の人柄を加味しながら解釈するに、
「竹はいつも青々としており常に清々しいが、伸びやかな竹を自分の思うように治めようとしてもそれは叶うものではない。返って虚しくなるばかりだ。
目立つ派手な花は華やかさをもたらすが、それは一時のものに過ぎない。
目の前に捉われず、謙遜に生きよ。」という意味だということに至りました。

この漢詩に思いを託す高橋是清は、まさに是清らしい、と思います。

江戸から明治にかけての諸々の大きな変化の中で、大河の流ればかりに気を取られず、自分を通した人が存在していることは、戦後の高度成長期に目を奪われながら教育をし、教育を受けてきた私達の世代で習うことはありませんでした。
小中学にしても高校にしても歴史の授業は、縄文時代から始まり、明治以降に関しては、ほとんど駆け足であった記憶しかありません。
歴史を順繰り知ることも大切な事ですが、近代を学ぶことで縄文を知り、奈良時代を学ぶほうが返って身体に沁み込んでくる場合もあるのです。

齢半世紀を過ぎ、漢詩を読み、夏目漱石を音読する楽しみを知ることは、20代の自分には想像もしていなかったことです。
是清さんに学びつつ、時世を眺める力を養いたいものだと、書を眺めながら思うのでありました。
慌てず騒がず時を見ながら丁寧に生きる事は、同時に知恵を育む事とも言えましょう。



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