五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

一坪に生きる

2023年10月10日 | 第6章 螺旋状に上昇する意味

目黒でモンブラン頂く



一坪に生きる    2023年10月10日

急に秋が深まり、急激に気温が下がったので
ガスヒーターを出しました。
あれだけ暑さに閉口した夏でしたのに、
どうしようもない暑さが懐かしいです。
雨降りの寒い連休最終日は、心身を整えながら
表装作業に集中しました。
体得した技術を淡々と進めていくと、
心が鎮まっていきます。

じつは、仕事や用事の狭間に
実家と病院に通う一か月を過ごしていました。
父が動けなくなり、救急車で運ばれたのが、
丁度大阪での作品展の真っただ中。
幸い、一年前から同居している妹のおかげで
自分の予定を崩すことなく行動できていますが、
思うように動くことのできない母に加え、
父の入院により、今後、家族の私たちは、
生活の中に、「介護」という具体的な行為が
加わることとなったのです。

現在は、「リハビリ病院への転院を経て、
自宅に戻る」という図式を描きながら、
介護認定が下りるのを待つ段階です。

父の「自宅に戻る」という強い意志が、
今の父の明るい目標となっており、
カーテンに閉ざされた一坪の面積の
しかもベットの上で動くことのできない状態の中、
父は、唯一目の前で動いている
「生きている印」である心電図を解析しながら、
下界における事象との間に、ある規則性を見出し、
とろみの食事を頂けることに
日々感謝し、
動かすことのできる手足の筋トレを
自分で見出しながら
小さな世界を楽しんでいることに
「自分の幸福感」を
どんな状態でも感じられるのは、
日々の積み重ねの成果だと、
しみじみ感じています。

どんなに自由に体を動かすことができても、
縛られた思想ではなく、自由に思考できる環境に
生きていてても、
不自由さを感じるのが、人間の常なる性分ではあるのでしょうが、
閉ざされた条件の中で見出す幸福感は、
当たり前のように与えられている自由な世界に
生きている人よりも
計り知れない幸福感かもしれません。

利休が描いた茶室の宇宙観
そして、
病院での一坪の世界であっても
その宇宙観を想像することは、
個人の内に広がる心の世界が
いかに無限であるかを証明しているように思います。

私たちが学んでいる生き甲斐の心理学は、
死にゆく自分が最後の最後まで携えていく
知性かもしれませんが、認知が進んだら、
天にお任せするしかありません。
自分の持ち物は、結局自分の身体一つです。
「自分の心と身体と魂」を大切にしているか否かを
常々点検しておくことは、
幸福感を意識化しながら生きていくうえで
大事なことのようです。

●講座予定●

△△△

八王子市生涯学習センター主催
市民自由講座「生きがいの心理学」

10月12日㈭
10月19日㈭全2回

場所:八王子市クリエイトホール

詳細・申し込みにつきましては、
八王子クリエイトホールにお願いします。
★2023年現在、定員を大幅に超える申し込みがあり、
抽選とさせていただきます。主催者からの連絡がありますので、
何卒、宜しくお願い申し上げます。

△△△


講座スケジュール

目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2023年 11月3日(金)
13:00-15:00


目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2023年 10月20日(金)
13:00-15:00


あやの会「生き甲斐の心理学」
場所:篠原地区センター
時間:12:00-15:00
日程:2023年10月10日(第2火曜日)
(綾子塾は、限定メンバー制)

メンバー制勉強会
月組 11月20日㈪
星組 12月3日㈰

○○○○

ユースフルライフ研究所の講座日程

通信講座生対象;
生き甲斐の心理学
場所:アトリエK 講師 越 綾子
(公開講座)定員に達し受付は終了
時間:12時45分~15時45分
日程:第4木曜日2023年10月26日㈭

★植村先生の講座

1町田勉強会「会員限定」
日程:
2023年第1週11月7日㈫

2町田勉強会「会員限定」(宗教心理学・小金井から移動した教室)
日程:2023年10月17日火曜日

町田勉強会
2023年10月13日~15日㈰
詳細は会報をお読みください。












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