写真:世田谷美術館にて・・・・・
現実を吟味する力 2018年7月30日
自分が立っている現実を自分が体感し、解釈し、考えながら行動を起こし、さらにそれが自分の経験となって、自分自身の個性を育んでいきます。
複数の人が同じ事象に立ちあっても、互いに現実に見えているものは違うようです。同じことを経験しても、それに対する感情や思考、そして起こす行動はそれぞれなのです。
ロジャーズの理論の初頭に、「個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する」、と、記されています。
自分が見えている現実の世界を、自分が解釈して行動していくことは、自分が体感している現実を生きているのであって、他者の現実の世界を生きているわけではないのです。
臨床心理学の勉強を始めたころ、この論文の初頭を読み、正直戸惑いましたが、
子どもの為、親の為、世間の為と思って一所懸命考えて行動を起こしていたことは、全て自分自身の中でしか見えていない事であり、自分は独りであることに、観念した思いが湧き上がってきたことを未だ鮮明に覚えています。
自分が体験している現実を自分のものとして受け止められていないと、次々と答えを求めて彷徨います。
他者に出してもらった答えが気に喰わないと、次の所に出向き、つまり、外に答えを求めて放浪します。
大抵、彷徨っている最中に、「なーんだ、自分の中に答えがあったんだ」と、気付いたときに、その彷徨いと放浪に終止符を打つようです。
現実を吟味する力を養うためには、自分の湧き上がる感情の種類や解釈、概念の傾向を自分自身が受容することで、養われていくように思います。
自分の歩む道において、何が正しいかは、最終的に自分の責任で決める事でありましょうが、現実を吟味する力を養いながら歩み進めていきたいものです。
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