五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

京都 神護寺

2018年07月20日 | 第2章 五感と体感

写真:神護寺境内

祇園祭は17日の巡行が終わり、酷暑の中、そろそろ「後の祭」ですね。

毎年祇園祭の時期に兵庫での勉強会を行っており、今年は13日に長刀鉾や月鉾を巡りました。
祇園祭の鉾を巡る前に、長年行きたいと思って行けていなかった神護寺に行くことができました。
京都の街から離れているので、なかなか叶わなかったのですが、
バスの時間や経路を調べると、午後の時間を使って行ける事が解り、実現しました。
20代の頃一人旅で高山寺まで行ったことを、そこで思い出すことになりましたが、何故か神護寺を通り越していたのです。

京都に12時過ぎに着き、山陰線に乗り換え、花園駅下車。そこからタクシーに乗り、2.500円ほど。


山門までの階段は、およそ400段。以前琵琶湖の長命寺を真夏に上ったのですが、その階段は800段。それに比べれば、と思いながら上りましたが、街中よりも涼しいとはいえ、炎天下は何処も同じ。心拍数を保ちながらゆっくりと上ると山門が見えてきます。


境内から見た山門

一年の内で一番にぎわうのは、紅葉の時期ですので、神護寺に行くなら人を避けた時期に行きたいと思っていましたので、それは叶いましたが、神護寺は少々肌寒いくらいの日に参拝したほうが良いようです。







視界の開ける「かわらけ」(素焼きの焼き物を投げて、願掛けする場所)で、山の風と山から注がれる小川で涼を得て、本堂は貸し切り状態で、御朱印を頂きながらお坊さんと話をし、静かな時間を過ごしました。

神護寺の境内の印象は、やはり高野山と重なることでした。

空海と縁の深い、東寺、乙訓寺、大覚寺、神護寺、そして東大寺を年月をかけて、一歩一歩巡る中で、私自身年齢を重ねてきたせいか、空海の大きな懐が、深い安定感であることを段々と体感として感ぜられる余裕がでてきたようにも思うのでした。
若き志と迷いの空海が為してきたことは大きな事なのでしょうが、空海と共に自分も同じように年を重ねてきたことで、何かの納まりの鞘が見えずとも形になってきたようにも感じる日々に、合点を感じるのは、あながち
まやかしのことでは無いようだと思いながら山を下りたのでした。

神護寺の最寄りのバス停「山城高雄」へは、道が塞がっていたので、遠回りをして、「槇ノ尾」まで渓流沿いを歩きました。
バス停の前には、北山杉の林業を営む茶屋があり、そこで頂いた「ひやしあめ」は、女将さんの手作りで、五臓六腑に響きました。







手を振ってお見送りしてくださった女将さんは、かなりの美人。神護寺詣での素敵な出会いに感謝しつつ、祇園祭で賑わう四条通まで一気に山を下りました。





ちなみに、バスは四条大宮まで520円。40分くらいです。一時間に二本はバスがあるので、時間に余裕があれば
バスで往復するのも風情良しです。北山杉の山が凛として美しいです。

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