五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

庭の萩

2015年09月16日 | 第2章 五感と体感
庭の萩2015年9月16日

赤紫の宮城野萩が今年も開花しました。
照りつける強い日差しが続いたかと思うと長雨と台風で一気に日照不足となったこの夏、我が家の名物萩がどうなるかと心配していましたが、台風の大雨が去った翌日に開花の確認をしました。

いつのまにか敬老の日が9月の第三週となり、シルバーウィークという名称になっていることに今更ながら気付き、連休がズレようが新たな祭日が増えようが、そんなこと関係なく、季節と歳時は刻々と時を刻みながら移り変わってゆくことのほうに思いを向ける方が心静かになれるように思います。

出来る事ならいつものように季節毎にその時その時の風情を感じながら、荒立つ気候に翻弄されずに暮らしたいものだと、秋の風にそよと揺らぐ萩の枝に呼びかけています。

この季節になると毎年同じ事を言っているようですが、我が家の小さな庭が一番華やぐ季節なのです。秋明菊の際立つ白花に夏の名残りの赤い水引き、紫のセージで彩りが足され、立ち枯れを待つ百合の枝がスンと立つ様子は、年に一度の私の楽しみで、一日眺めていても飽きる事はありません。
庭の手入れが丁寧では無いので、野趣の庭と言っても良いかもしれません。

源氏物語の鉤鼻の先が赤い琴(きん)を奏でる末摘花が茫と茂る草木の仕舞た(しもた)屋に父の形見の毛皮のちゃんちゃんこを着て住まう姿が、この季節の我が家の庭のイメージとなっているのです。できることなら、もう少しマシな源氏物語の章を思い出したいのですが、やはり今年も末摘花が頭に浮かびます(笑)

深まる秋に野分(嵐)が来ないことを願い、暫くこの風情を楽しみたいものです。

しもたやの萩に倣えと笑う朝 露芳


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