五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ゴミ置き場から

2009年04月06日 | 第2章 五感と体感
一月に亡くなった近所のおじい様は、とても品のある優しさあふれた、礼儀正しい方でした。

ひょんなことから、一度、一緒に食事をしたことがあります。

戦時中は燃料関係の仕事をしていたので、呉に滞在。
戦火をくぐりぬけながら生き伸びてこられました。

それはそれは、謙遜を絵に描いたような方でした。

亡くなれば当然やらねばならぬ遺品の整理。そのおじい様の生活用品から思い出の品々まで、毎回毎回ゴミ置き場に置かれます。

私も、ゴミに出された書物には興味がありました。
でも、家族の方が、思いを巡らしながらやむなく捨てたものを拾うことは、さすがに遠慮していました。

しかしです。

先日、夫の机の上に、見なれない古本が・・・

ある心理学者の有名な本です。

拾ったそうです。

パラパラめくると、おじい様が引いたであろう鉛筆の線。。。

近所の人が、一冊、いやいや、二冊くらい我がものにしても、いいか・・・

魂は、ひょんなところから受け継がれるものかもしれません。

私の父がよく口にする言葉をふと思い出しました。
「ゴミは文化だ」

おっしゃるとおりです。父上様・・・


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