五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

久しぶりに表装の話

2007年10月31日 | 第9章 愛
掛け軸をあと1ヶ月で作らなくてはなりません。
もたもたしていたので、かなり焦る気持ちと創作意欲が湧き出てきました。

いま、仕立てようとしているのは、お茶席の床に飾る茶掛けです。
夏にたまたま出会った古裂屋さんから、インドネシアの古いバティック(染め布)を購入した折、「栄染め」という岩料の染物のはぎれを頂きました。
そのはぎれを、時折デレデレと眺め、夏が過ぎ、秋も深まりつつあります。

今回は、それを今私のお気に入りの和紙である名塩和紙を台紙にして張り込もうかと考えています。

栄染めは、今は無いそうですが大阪で行なわれていた染めの技法らしく、名塩和紙も兵庫。なんとなく関西の香りをイメージしながら、きりっとした掛け軸を作りたいと、裂地の色合いの想像を膨らませています。

小さなはぎれから生まれる、無限の宇宙。
夏の出合いから早いもので3ヶ月。
ようやく、かたちになろうとしています。
というか、かたちにしようとしています。

いつも余裕をもって表装の作業に入りたいのですが、気分を高めていくことは、どうも自然に任せるしかないようです。
「~せねばならない・・・」で始めてもろくなことになりません。

自然に任せ、時が満ちると、どんどんイメージが降りてくるのですが、表装モードに鍵がかかっていると全くやる気が起りません。

こんな仕事のし方をしているわけですから、「霞を食う」といわれても仕方ありませんが。
言い訳は、これ以上書けないので、ブログアップし終えたら、作業開始です。

人気blogランキング
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする