五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

感情の流れ

2007年10月13日 | 第3章 無意識の世界
「感情の流れは川の流れと一緒」
そう思ったのは、ガンジス川のほとりに座った若かりし頃。

人には見えない感情の流れ。思い。そして行動。
自分にも見えない無意識の感情。思い。そして行動。
ガンジスの流れは、未熟で子供な私にそれを気づかせてくれました。

瞬時に変わりゆく自己の感情は、自分を取り巻く環境の変化に比例します。

先日、近所のお寺の≪今月の言葉≫に「好きな人とは、自分に都合の良い人である。嫌いな人とは、自分に都合の悪い人である。」と書いてありました。

どっきりする一言でした。そして、ふとガンジスの流れが蘇りました。

そうなのです。人の感情は一喜一憂。
昨日まで好きと思っていた人が明日には自分にとって悪人になっていることは、私にも経験があります。

子供の頃は、親がその対象になりやすかったように思います。
「可愛い可愛い」とばかり言われ続けて育つ人は、そういないでしょう。
時には、怒られたり、注意されたり。そんなことがあった日には、心底親が嫌いになったりしていました。

都合の良い。
都合の悪い。

自分にとっての「都合」とは、どんなことなのか。ちょっと考えてみたくなりました。

心を鎮めて思うには、都合の良い時の感情は、自分の平安感や統御感、幸福感から湧き上がってきます。
そして、都合の悪い時の感情は、不安や怒りです。どうもその中には嫉妬やコンプレックスが入り混じっているようです。

少なくとも、自己の「感情表現」が原因で、人のはしごを外すようなことだけはしたくないと思うのでした。
日々変わる自分の感情の流れを見つめながら、「自分の都合」も意識していきたいものです。

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