五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

悲しみの聖母

2007年10月18日 | 第2章 五感と体感
「悲しみの聖母」を廻る2年間を想っています。

2年前の10月17日。小雨が降る寒い日でした。
避けようの無い突然の事故で二人の高校生の尊い命が失われました。

あれから2年です。
そして、10月18日、今日は亡くなったS君の誕生日です。
彼の天国での18歳の誕生日を一日想いながら過ごしています。

江戸のマリア(悲しみの聖母)が守護聖人となっている教会が彼に会うことのできる場所です。昨日は、そこで追悼ミサが行なわれ、共に祈らせていただきました。

「悲しみの聖母」の御絵と私は、なぜかSくんが取り次いでくれたかのように、この2年間、何度も違う場所で出合ってきました。

しかも「悲しみの聖母」と出合う毎に、私は人との別れを惜しまなくてはなりませんでした。

度重なる縁に、不思議さも感じますが、Sくんの魂が、天に昇る人に手を差し伸べて、添ってくれている様に思えてならないのです。

偶然では無いと思っています。ご両親の愛がS君を通して、普遍的な愛へと繋がり、私達に恵みをもたらしてくれていると解釈しています。

聖人の取り次ぎ、という言葉が、私の内で真実となっています。

1708年に屋久島に渡来したイタリア人のシドッチ神父が所有していた「悲しみの聖母」。キリスト教徒弾圧が進められ、彼も江戸川区小石川茗荷谷のキリシタンの牢獄で尋問を受けています。(江戸時代年表・小学館)
聖母マリアが、ベールの隙間から親指だけを出している構図なので、「親指のマリア」とも云われています。

聖堂に飾られてある小さな御絵を仰ぎ見ました。
人と人との繋がりは、この世だけではないようです。遺された者がこうやって祈り続けることで、生きている私達にとって深く意味のあるものになっていくのだと、しみじみ感じさせていただきました。

永遠の魂を信じて見えてくるものに感謝。
S君、お誕生日おめでとうございます。

そして、その悲しみの聖母の祝日は9月15日。
勉強仲間なら、「あれっ!」とお思いになるでしょう。
研究所20周年記念号の発行日、確認してみて下さい。

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