五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

食卓を囲む

2007年08月16日 | 第6章 螺旋状に上昇する意味
毎年夏のこの時期にある方と食事を共にするのが恒例となっています。

その方は、山中湖の古い家屋を借り、夏の3ヶ月をそこで過ごしていらっしゃいます。
築60年の平屋の家は、森の中の細いあぜ道の奥にあります。
私はそのあぜ道が大好きです。一人しか通ることができない幅。草が程よく茂り、木漏れ日の光がその道を照らし、なんだかお伽の国に迷い込んだような気がするのです。

日本在住50年。齢80過ぎとは思えず、粛々と福祉活動を実践し続けていらっしゃいます。

今年も一緒に食事を共にしていただく機会に恵まれ、ビールとワインで、心地良い会話に心が踊りました。
私達家族が彼の住まいの近くにコテージを借り、そこで有り合わせの食事を作り、質素ではありますが、会話がメインディッシュとなり、夜遅くまでお話を聴かせていただくのです。

パソコンも使わず、テレビも見ずの生活なのですが、ユーロとドルのレートと株価の情報は毎日チェックし、世界の情報もまめに仕入れていらっしゃる。
健康に関しても独自のペースで気を使っていらっしゃる。
そして、文章を書き、勉強も欠かされない。

怠け者の私は、1年間貯めておいた疑問、質問を彼に投げ掛けます。
すると、彼の口から流れるように明るく美しい解釈と表現が私に届けられるのです。
その人から頂く言葉からは、決して暗い言葉が出てきません。
常に前に進み上へと向っているのです。

皆と共に食卓を囲み、喜びに満ちた気持ちで過ごす時間は、料理のカロリー以上に体の芯を燃やします。
パンとチーズを分け合い、そこから湧き上がる会話の旅は、多分世界一周以上の価値があります。

心と体と魂が満たされた3日間に感謝。

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