五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

愛の原型って何?

2007年08月01日 | 第3章 無意識の世界
「食べてしまいたいほど愛おしい」

子供の頃、母と眠る時に、頬とか腕とか、お腹をくすぐられて、「美味しそうだから食べちゃおう~」と言われてくすぐられて、「ひゃひゃひゃひゃぁ~、、、」と喜び戯れながら眠ったことがふと遠い記憶から蘇ってきました。

妹が生まれてからは、一人部屋で寝かされ、お化けを想像しながら怖い夜をおくったことの方が鮮明に記憶に残っています。
あまりの怖さに、一人で一階の奥にあるお手洗いに行く時は、大き断ち鋏を両手で持ち、バチバチしながら歩いたものです。
そうはいっても、天井の節穴を眺めながら、カタチを想像し、いろいろな物語を作るのも私の楽しみでもありました。

無口な子供は、小さな頭で、想像を張り巡らしながら、心地良い自分のカタチを求めながら、喋ったり泣いたりして感情表現する以上に、何かを観ていたようです。
それに加え、幼い頃に、両極端な気候風土の土地を経験した私のよりどころは、二階の大きな和室の何も入っていない押入れの中でした。暗闇の中で膝を抱えてじっとしていると、不安や悲しみが、溶けていくような感じになるのです。何が正しいのか、何が間違っているのか、その自分の選択は、自分以外にはあり得ない、と、そこで感じ取ったようです。

そういえば、よく母に「ほら、また眉間に皺よせてる!」と言われていました。

「愛の原型」
それは、幼い頃、個人が愛された確かな経験のことを云います。
そして、この「愛の原型」は、個人の人生の選択や個性の持つ特有の傾向に大きな意味をもたらしていくのです。

「食べてしまいたい~」と云われて育った私の愛の原型は、その後の私の傾向や考え方にも大いに役立っているようです。
「愛されること」「愛すること」
それらをもう一度、振り返ってみるのもよいかもしれません。

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コメント (5)
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