Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Bundesliga 復興の狼煙となるか....

2010-05-24 | EURO Football

1970年代欧州の著名な footballer はみな Bundesliga を目指していた。
EC 欧州共同体の中でも経済力は図抜けており football のレベルは更に抜きんでていた。1974,78 年と2大会連続でワールドカップ欧州地区予選落ちしていた England のManchester United, Liverpool , Leeds United の中心選手達は Scotland の選手達。 England の英雄 Kevin Keegan は HSV Hamburg に移籍してきた。
スペイン代表は1970,74年大会は欧州予選を突破できないでいた。
イタリア、スペインの選手達は代表クラスの選手達でも自国のリーグに留っていた。クライフ、ニースケンスら欧州で最高のプレーの質を見せていたオランダ人選手達そしてミケルス監督らはスペインでプレーし、ドイツに渡るのを拒絶していた様に見えたのはまだ戦争の影響が残っていたか?

そんな時代日本代表とはいえ、古河電工のサラリーマンであった奥寺が当時欧州でも屈指のverien ,1FC Köln にスカウトされてしかもレギュラーで Budesliga のゲームに出ているのだ。そのシーンをテレビで見た時は本当に映画を見ている様だった.....

1978年ワールドカップアルゼンチン大会が終わって Serie A はようやく再び外国人選手への門戸を開いた。そして1980年代末頃マスメディアの発達によりベルルスコーニ会長の経営手腕から AC Milan が世界で最も実力、人気のあるチームとなり Serie A が選手達にとって最も稼げる“仕事場”となった。そして Premiership も  Manchester United , Liverpool, Chelsea といったクラブを武器に世界市場の“開拓”に成功。東南アジア圏でも最も人気のある欧州のリーグは Premiership。
タイのタクシン元首相が Manchester City を買い取りタイ人選手を“獲得”した事は記憶に新しい。アジア諸国の街中には Manchester United や Liverpool の“ユニフォーム”を着て歩く老若男女が年々増え続ける。
日本でも die Budesliga を語る“専門家”は激減した。 長谷部がプレーしこれから内田、香川が参戦しようと言うのに…..Budesliga の好きなものは“オタク”の部類に編入されるらしい??

4月末日、商用で訪れたオーストラリアの Perthにて仕事を終えて街を歩いていた私に声をかけて来た白人がいた。彼はドイツからの移民で私が来ていた Bayern Muhcnehのポロシャツのエンブレムを指差した。 Champions League 決勝戦に進出した事に話がはずむ。聞けば出身は Munich では無くBremen。それでも欧州 football と言えば Premiership 一辺倒のオーストラリアで Manchester United を破った事で母国の Die Budesliga がその存在感を示してくれた事がとてもうれしかったらしい。 決勝戦の相手はどこだ?楽しみでたまらない。もちろんテレビで観戦する。出来れば Barcelona に勝って Champions League も持ち帰って欲しい。
こんな話をした… でも決勝戦の相手は Barca では無かった。

“Typical Germans “ Sir Alex Ferguson
4月8日。前日 Manchester United が Bayern Munich の前に UEFA Champions League 準決勝への進出を阻まれた試合に就いて Rafael Da Silva の退場劇を “typical Germans“ と厳しく振り返った。 United は3点をリードしながら 50分に Rafael を退場で失ってから2点を失い、大会から退く事となり 7年ぶりにPremiership 勢が UEFA Champions League の準決勝を前に全滅した。
Ferguson はこの試合右足首の負傷から出場の危ぶまれていた Wayne Rooney をスタメンで起用した。Rooney は週末の Blackburn Roovers 戦の出場が危ぶまれている。 Ferguson は Rafael がファールを犯した後バイエルンの選手達がイタリア人のNicola Rizzoli 主審を取り囲みその後主審が Rafael に対してこの日2枚目のイエローカードを提示し、そしてレッドカードを出した事に怒りを隠さなかった。 
しかし Ferguson が指摘するようにこの日のバイエルンのスタメンの中でドイツ人は5人だけだった。
“退場はゲームの流れを変えた。バイエルンはもし我々が11人いたら勝てない事を知っていた。 だから退場を仕立て上げた。典型的なドイツ人だ。 彼らは主審を取りかこみ退場を促した。 彼らは対戦相手を観て、主審に何をさせるべきかと言う点については典型的なプロフェッショナルだ。主審は彼らの促されるままにカードを出さざるを得なかった。しかし我々はそんなチームを観た事がある。”
Fergusonはまた Rooney がラフプレーに恐怖を感じたと述べた。それは 21分 Daniel van Buyten がRooney に対するプレーで痛めていた右足首を悪化させたシーンだ。 Rooney はバイエルンDF陣の標的となったかという問いに対しては
“勿論そうだ。 主審はそれに対応していた。けっして深刻な怪我にはならなかったが不運にも同じ個所を悪化させてしまった。彼は何度か厳しいマークを受けた。そしてそれは防げなかった。しかしそれは予想できたことだった。彼には何度か怪我の状態を試合中に尋ねたが彼は all right と答えた。”

しかし Bayern のLois van Gaal 監督は Ferguson のコメントを一蹴した。
“彼の意見には同意できない。 それは football の試合をコントロールする為のものだ。全ての選手達は知っているはずだ。1回目の警告にはイエローカードが出されて、2回目の警告にはレッドカードが出されて選手は退場となる。 あれはイエローカード級の反則だからそうなったものだと信じている。 我々はけっして11人対11人だったらUnited が勝っていたかどうかはわからない。なぜならもう再試合出来ないからだ。敗戦後とやかく言うのは容易なことだ。 Sir Alex は落胆したのだろうと思う。 England はフェアーに就いて考えていたのではないか?



English supremacy in Champions League is over, says Uli Hoeness

Mitchel Platini UEFA会長は今後3シーズンに亘って financial fair play 規則を導入する計画がある事を表明した。
今後England の Big Four Club はポンドがユーロに対して下落していき、有望選手達が税制のより有利なスペインに渡る事が予想されかつての様に好選手が集まるようにはならないと予想される。
かつてのドイツの名選手 Uli Hoeness は Bayern との試合後
“ England のチームはこれから Champions League をこれまでの様に勝ちぬけなくなると思われる。 それは財政問題が以前の様なチーム経営を続けられないからだ。ポンドは約25%下落し、税率は切り上げられる。 クラブチームと会長は以前と同じ額の予算を使えないだろう。もし England のクラブチームが以前の様な栄光を手にするに値するかと聞かれれば YES と答えられる。ここ3シーズン内に施行されるであろう新しいルールは最も被害を被るのは England のチームだ。もし貴方の成功が多額の負債の上に成り立っているのであればそれでも良い。 Budesliga ではもし League 戦で多額の負債を作ってしまったらたちまちライセンスは剥奪される。 私は別に Manchester United の事を指摘しているのではない。 しかし多くの England のクラブチームが負債を抱えてチームを運営している様だが私から見ればそれは正しいとは思えない。”

1992年に Champions League のフォーマットが変わってからEngland からはのべ3チームのみがタイトルを勝ち取る事が出来た。 ( Manchester United が2回, Liverpool ) そして更に2チームがベスト4以上の成果を挙げている。( Chelsea , Arsenal ) しかしかつてとは比較にならないほどの大金を投じなければChampions League で好成績を収められない時代になっている。
昨シーズンの移籍を観ても Cristianop Ronald, Kaka, Xabi Alonso, Karim Benzema らが Real Madrid に移籍し Zlatan Ibrahimovic が Barcelonaに、Lucio と Wesley Sjeider がInternazionale に Arjen Robben が Bayern に England 勢のピッチ上での優位性がチャレンジである事は大きなサプライズでは無い。
だが最近の Premiership 勢の Champions League での快進撃は大金の上に成り立ってのものである事には間違いがない。


Sir Alex Ferguson defiant over Bayern “ bullies “
Champions League から敗退後、 Sir Alex は自らの “ typical Germans “ 発言についての謝罪を拒否した。そして
“もし彼らが認めないのであればそれに就いて私が何も出来る事は無い。 それは完全にアンフェアーな事で彼らは私の選手を追い出した。 そして彼らは審判を称賛した。私はそういう態度に就いて失望している。 Lois van Gaal がいかに England の football がフェアーであるかを述べていたがそれは正しいと思う。世界のフェアーなものの一つだ。しかし我々は English Fairness に就いて述べたのではない。問題はドイツ人達がどんな態度をとったかだ。彼らは既に私の選手がイエローカードを受けていた事を知っていた。その上で主審を取り囲みその事が起こった。 残念ながら主審はそれに屈しもう一枚イエローカードを出した。 それは欧州でよくみられるシーンだ。 ただ1カ国で観られるものではない。 もし誰かが虚空のカードを見せてもそれは警告を出された事だ、しかしそれでイエローが出されるのなら6人のバイエルンの選手達は警告を受けても良かったはずだ。しかし残念ながらそうはならなかった。“Ferguson の怒りが収まるにはまだ時間を要すると思われた。

Robben gives Bayern slim lead
Bayern Munich は Arjen Robben のゴールで Lyon を 1-0 で退けまず準決勝 1st Leg を終えた。試合は両チーム1名ずつの退場者を出すゲームとなった。 
37分 Frank Ribery が自分が受けたファールに対して 主審がすぐに Free Kick を与えなかった事に腹を立て Lisandro Lopez の足首を踏みつけ、イタリア人の Robert Rosetti 主審は一発レッドを出し先に Bayern が1人少ない人数で戦わねばならなくなった。しかし後半開始早々、今度は Lyon の Jeremy Toulalan が2枚目のイエローカードを受けて10人対10人の試合となった。
試合は立ち上がりお互いの出方を探る展開から12分 Ivica Olic からのクロスを Daniel van Buyten がボレーで合わせたが大きくゴール枠を外した。 Van Buyten はかつて HSV Hamburg 時代には高原と共にプレーをした。その直後のRibery のCK は GK Hugo Lloris がパンチで弾いてクロスバーを越えさせる。その後の Bastine Schweinsteiger の至近距離から放ったヘッドも大きく外れた。
18分、今度は Lyon がチャンスを掴む。 Anthony Reveillere が Ribery をかわして出したスルーパスを受け Cris に繋ぐがそこから20m余りのショットはポストを外れて行った。  Olic が絶好機をミスした後の30分、劣勢であった Lyon はボールを繋いで最後は Ederson がシュートに持ち込むもゴールポストを大きく外した。
37分、 Ribery が一発退場となったが、彼を退場にしたRosetti 主審はドイツではあまり評判が良くないEURO 2008 の決勝戦で笛を吹いた主審。
しかし後半 Toulalan も退場にしてこれで帳消しとしたか? それとも前の Manchester United 戦の主審もイタリア人のNicola Rizzoli 主審。Ribery の時に取り囲んでも良かったか? 
試合は Bayern が押す展開が続く。 Philipp Lahm が落としたところを Thomas Muller が撃つがゴールネットには届かない。 68分 Mario Gomez が Robben のクロスからのシュートをミス。決定的なチャンスだった。しかしそれから1分もしないうちに Robben が自ら25m のミドルを Lyon ゴールを捻じ込み決勝点を挙げた。
85分に Altintop と替ってベンチに下がったが、やや不満げな表情。 Van Gaal 監督が彼をなだめるシーンも。

絶好調の Robben をテレビで観て、“こういう選手をワールドカップで相手にせねばならないのか…”と溜息ばかりが出た…



From Bad to Worse
Frank Ribery にとっては災難な日だった。フランス警察に買春の容疑を掛けられ、そして1発退場。更に結局 Champions League Final もピッチに立つ事は出来なかった。 もっとも買春容疑は Lyon の Sidney Gouvou も同じだが、 Bayern 首脳陣は Ribery をマスコミからまずは遠ざける事に。 それでなくても Ribery は故障の影響でこの試合の出場を危ぶまれていた。
“ベンチから見ている限りは相手の足の上に立っている時間が少し長かったようだ。私は思うにあれは1発レッドの反則では無い。 ピッチ内では起こりうる事で、故意的なものではなかった。それは挑発された事であったが主審から見れば Ribery は Lopez の足首の上に立っていた時間が少し長く見えたのでレッドを出したのだろう。もし近くで観ていたならばあれはレッドでは無くせいぜいイエローカードであったはずだが。彼の為にも Bayern の為にも Ribery の出場停止は1試合のみであるべきだ。” 試合後 van Gaal 監督はこう語った。

試合後 Robben のコメント
まだ、何も決まっていない。我々は少しばかりのアドヴァンテージを得ただけだ。 前半を終えて 0-0 のスコアーはそんなに良いものでは無かったので後半は更に10%か20%ペースを上げるべきと思った。 そして我々はそれが出来た。 後半は我々はより良くプレーをしより良いチ-ムとなった。

試合後のLyon DF Aly Cissokho のコメント
Robbenは予想もつかない選手で高い技術を持った特別な選手だ。Cesar Delgado は彼を追い掛け回したが得点を阻止する事は出来なかった。 2nd Leg に向けて彼は要注意人物だ。

試合後の Lyon Claude Puel 監督のコメント
私は言い訳を探さない。我々はまだチャンスが残されている。たとえ必要なアウェーゴールは奪えなかったが。 立ち上がりは良かったがボールを簡単に失いすぎた。 後半はボールに対して弱すぎた。

試合後の Bayen Loius van Gaal 監督のコメント
大変満足している。 今夜欧州に我々がいかに強いかを示す事が出来た。 我々は10人で11人のチームを支配した。

Lyon look to pull off Bayern upset
“我々はやり方やメンタリティーを改めねばならない。我々は守備的に戦いすぎた。 もっと攻撃的な意識を持たねばならない。もし決勝に進出したいのであれば戦術を変えねばならない。” アルゼンチン人の Lisandro はこう語った。
Lyon は Champions League 1回戦の Real Madrid 戦で 1st Leg を 1-0 で勝利した後に乗り込んだ Bernabeu では1-1 に引分け強豪 Real Madrid を破った。
“我々はもう一度前にやった事を再び出来るのだ。その日我々が成し遂げた事を。  Puel 監督は Lyon は 1st Leg よりかは良いチームになっていると語っていた。 “我々はこういう状況を望む。なぜなら結果を出して次に進む為にはより良いプレーが必要だからだ。しかし試合を前にして DF ラインが案じられている。CB の Chris が臀部と膝の痛みがあり Mathieu Bodmer は怪我で Jeremy Toulalan は出場停止。Jean-Alain Boumsong も怪我で出場が不安視されている。
だが怪我人は Bayern も心配の種。Martin Demichels と Daniel van Buyten は先の Budesliga M’Gladbach 戦で故障。しかし Christian Nerlinger sports director は2人の出場に自信を見せている。そして前の試合累積警告で出場停止中であった主将のオランダ人DF Mark van Bommel が2nd Leg に登場する。
こうして考えるとやはりアウェーとはいえ、 Bayern の優位は変わらなかったのだ。

Olic fires Bayern into Final
Ivica Olic の3ゴールが Bayern を9年振りの Champions League 決勝戦に導いた。 ホームのLyon は 出場停止の Toulalan を含む4人の選手を 1st Leg のスタメンから入れ替え、 Bayen は Ribery を含めて怪我の Demichels を含めた3人の選手を入れ替えて2nd Leg に臨んだ。 Van Buyten はスタメンに名を連ねたが van Bommel の復帰も大きかったようだ。
Ribery の穴はトルコの英雄 Altintop が埋めたが Toulalan の代役は見つからなかった。そして前節 Ribery の退場により交替を余儀なくされたOlic が3ゴールを決めた当たりその総合力の高さも Lyon を圧倒した要因だった。
26分に先制ゴールを Olic が挙げるとLyon はなかなか同点ゴールが奪えない。そして 0-1で迎えた59分に Cris が Olic へのタックルでイエローを出されると審判に抗議をし更にイエローを出されて退場に。ピッチを後にする時、主審に拍手を送る態度を見せるもこれで Lyon の Champions League は事実上終わった。
67分 Altintop の素晴らしいスルーパスがオフサイドトラップの裏を突いた Olic に渡り追加点が決まり、78分には Philipe Lahm のクロスを中央からヘッドで合わせハットトリックを達成。Bayern の9年振り決勝進出が決まった。
Cris の退場は Sidney Gouvou のこの試合初めての枠内シュートが飛んだ直後の出来ごと。確かにイエローカードと云うよりもファールと取られる様なプレーで無かったが、それでなくても枠内シュートがこれ1本では勝利を奪うには不十分過ぎただろう。 
試合後の Bayen Loius van Gaal 監督のコメント
Ivica Olic が3ゴールを決めたが彼はピッチ上でよくプレスを掛けていた。それは我々には重要な事で3ゴールを挙げた彼にまた頼る事が出来る。

試合後の Ivica Olic のコメント
こんな勝ち方が出来ただなんて信じられない。3ゴールも決められるだなんて驚きだ。Manchester United 戦の様に人生を掛けてプレーをした。しかしこの Semi Finalは重要の一言だった。今日の我々は素晴らしかった。チーム全体が非常に優れていたので前線で実に楽に動けた。コンパクトに保ち、DFとMFが非常によく多くのチャンスを創れた。



試合後 FC BAYERN MUHCHEN FINAL MADRID 2010 のTシャツを着てピッチ上で喜びを爆発させる選手達が非常に印象的であった。 あのTシャツ、手に入んないかなぁ……



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