Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Asian Cup 優勝候補の国から

2007-06-15 | Asian Cup

今週初めからまたまたオーストラリア入りしておりますが、今回は私の単独出張では無く取引先の部長さんを伴っての同行営業。一人旅では無いのでなかなかのんびりとは出来ない。それでもこちらの部長さんは大変紳士的な方で高校時代はサッカーをしておられたとかで話が盛り上がる事も。当時は昭和40年代。とても日本サッカー界がプロ化されたりワールトカップに連続出場することなんて考えられなかった時代。だからの今のサッカーを取り巻く環境にはさぞ驚かれている事だろう。 そして部長さんも先に帰国の途に就かれ、私はあと数日、ここ Asian Cup 優勝候補の国に留まることに...

あと4週間程度で Asian Cup を迎えるが、ここオーストラリアでも Asian Cup の見通し関連の雑誌や新聞報道が。数年前、いや昨年の ワールトカップ 前は考えられなかった事だ。そしてオーストラリアは今大会の優勝候補。それに続くのが日本、サウジアラビア、韓国の順番らしい。しかし今朝の地元紙には驚くような見出しが。

Viduka nearly quit internationals Viduka

内容をよく読むとあのMark Viduka が今週に代表からの引退を一旦は決めたのだがその後に来月の Asian Cup には出場する事を決めたとの事。そして大会後は代表から引退をするとの事。だから nearly と言う副詞が入っていたのだ。13日水曜日にオーストラリアサッカー協会には公式に6月8日に発表された Asian Cup 代表メンバーからの辞退を伝えたらしいがGraham Arnold代表監督, 協会の John Boultbee 氏の説得に決意を翻したらしい。また Viduka としても来シーズンより新契約した Newcastle United のプレシーズンキャンプを優先したかったと伝えられている“ Viduka のクラブに対する忠誠心が代表でプレーする事よりも新しい所属クラブでのプレーを優先させようとしたのだろう。”と Newcastle United の役員が言っていたとの事。Arnold 監督はMelbourne Victory のDanny Allsopp を代役としてリストアップまでしたそうだ。 1994年 Adelaide で行われた南アフリカ戦でデビュー以来代表出場は38試合そして6得点を決めている Viduka が抜けると Kewell, Cahill と故障上がりの攻撃的選手が多いだけにSocceroos のAsian Cup 優勝の Odds も下がって来る事は必至だ。同国の Writer , Mr.Craig Foster も数日前には地元紙に “ It's up to you, Dukes: Dukes ( Viduka の事 ) 君次第だ。との社説を載せている。 まず第一に Mark Viduka が怪我もなくフレッシュな状態で大会に臨み最高のコンディションで大会に臨み彼の代表としてのキャリアーの最後を飾るべく大会にする事がオーストラリアのアジア制覇の最低条件と書かれており、前任者である Guus Hiddink 監督時代に ( ワールトカップで )見せたその "V Bomber" 振りは他の誰にも代役は務まらないとの事。昨年のワールトカップではセンターバックの Vinnie Grella そして Lukas Neil がキープレーヤーと言われたがそれは格上の対戦相手が並んだ為との事。日本はどうだったのか?この二人は結構中村俊輔の足を踏んでいたけど。他の攻撃陣では Aloisi は前線に良きパートナーがいて生きる、そして Thompson は真ん中よりやや開いた位置でそのスピードを生かすタイプでワールトカップで見せた様な最前線でどんな相手でもボールをキープできるのが Viduka の強みでそれがあってこそオーストラリアの攻撃が開けて来る。 Arnold 監督としては Asian Cup 後も Viduka に代表に残って貰いワールトカップ予選に臨みたかった事だろう。それは彼の後継者が育っていないからだ。五輪代表のMark Bridge, Bruce Djite はまだ経験不足。欧州組みのScott McDonald ( 来シーズンから中村俊輔のいる Celtic への移籍が決定 ) はフィジカル、テクニックがまだ発展途上段階で今は“ボールを受ける側”よりも “ ボールを出す側“だ。

だが優勝候補のオーストラリアが抱える問題は攻撃陣だけでは無い様だ。Craig Mooreが代表を離れ守備の負担はさらに, Lukas Neil に掛って来る。その Neil がもし1試合でも Asian Cup でプレーできない試合があればその試合は大変だ。それはディフェンス面だけでなく後ろからのコーチングによる中盤での守備隊形の作らせからなど、その重要性はNeil がいた先のウルグアイ戦と不在であったデンマーク戦とを比較すればよく解るらしい。また左サイドバックには Scott Chipperfield が不可欠だがそれ以上に Mile Sterjovski の存在も重要となって来た。 Sterjovski のポジションはウルグアイ戦では Michael Thwaite が務めたが代役には少し… また従来は所属先の Sydney FC では左ハーフを務める David Carney にはこのポジションをさせられない。中盤では Carl Valeri がGrella の代役を務められる目処が立った。このポジションは1対1での絶対的な強さを持つ Grella の様な選手の配置がカウンター攻撃を摘み取るにも、起点となるにも必要だ。オーストラリアは7月7日にイラク、12日にオマーンと対戦し2連勝をすれば最終戦16日の地元タイ戦は Viduka, Kewell そして Cahill を休ませて Thompson らを使いたいところだがオーストラリアとて日本と準々決勝であたるのは避けたいらしい。日本の所属する Group B も16日が最終節だ。この試合のキックオフはオーストラリアのいる A組が15分遅く始まる。携帯電話の発達した時代。ヴェトナムでの日本対ヴェトナムの様子を伝えられながら両チーム試合を行うのかな?日本にそんな余裕があればいいけど。

しかし余裕と言えばもっともオーストラリアのマスコミが案ずるのがアーノルド監督らしい。ワールトカップ後からこれまで Asian Cup 予選を含め、結果は残しているが自身初めてのビッグタイトルがかかる大会故に代表監督としての経験値が案じられている。その点オシム監督の方は“経験”はあるが、Asian Cup の経験はまた異なるのもだ…..
2006年6月12日はオーストラリア、日本のサッカー関係者にとっては忘れえぬ日だろう。あの灼熱の Kaiserslauterun で日本は痛恨の逆転負けをオーストラリアに喫し、そしてオーストラリアはワールトカップ史上初得点、初勝点そして初勝利を劇的に挙げた歴史的な日だ。それから1年後の同日にAFC公式サイトの “Japan 'burning' to avenge World Cup loss to Aussies”と言う見出しが。それはその試合でゴールを守った川口のコメントで“ Asian Cup では是非あの時のリベンジを”と言う様なコメントが寄せられていたがそれを見た Tim Cahill は “それは我々に対する最大の賛辞である“と余裕の発言。

“ワールトカップでのあの試合後は日本にとっては苦い味であっただろう。しかしこの Asian Cup は大きな大会で日本が何を出来るかを示す絶好の機会であろう。カワグチにはリベンジにベストを尽くす事を期待する。しかしこの大会には他にも我々を心配させるチームがある。我々は(バンコックの)天候と韓国の様なチームを警戒する必要がある。と語った。おいおい日本は良いのかぃ?それともワールドカップで日本相手に既に2点挙げているのでもう余裕なのか?

韓国は今大会朴智星、李栄杓そして薛鉉の欧州組3人が怪我で大会を辞退している。
それにしてもシドニーは寒い。そのうえ連日の大雨でとても仕事以外はホテルから外に出れないなぁ....  



 



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1 コメント

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ありがとうございます (九州っこ)
2007-06-15 21:35:53
キックの基本は幼少の頃から大事でしょうね
日本はJリーグが開幕するまでサッカーは関心外だったからですね
だから、キックの蹴り方も昔のまんまなんですよ
仕事でオーストラリアに出張でいけるのはいいですね
羨ましいです^^;
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