Mr.コンティのRising JAPAN

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Wallabies リベンジならず

2007-10-08 | Weblog
現地時間の10月6日に行われた ラグビーワールドカップ の準決勝戦では世界ランク1位の New Zealnd そしれオーストラリアが相次いで敗れた。誰がこんな結末を予想できただろう?

England 12-10 Australia

78分 Stirling Mortrock がPGをセットする距離は48m、左タッチラインから5m中に入った位置だ。このPGが決まれば Wallabies は逆転だ。彼が蹴りあげた楕円形のボールはゆっくりと弧を描いてゴールに飛んで行く。
大会が始まりここオーストラリアでは Wallabies のメインスポンサーでもある Qantas 航空のCFを何百回もテレビで見たシーンを思い出す。PGを蹴った弾道が右にカーブを描く様に蹴った選手、観客席のサポーター、そしてテレビで見ている人たちが皆“ボール良右に曲がれ”とばかりに首を右に傾け、最後は Qantas の航空機が機体を右に傾ける。そしてボールはポールとポールの間を通過し見事にゴールが決まると言うシーンだが、恐らく多くの Aussie 達はこのシーンの様に首を傾けたのではないか…….. そして3分前にJonny Willkinson がPGを外した事を思い出した England サポーター達は首を左に傾けたか……
ボールはポールのわずか右側を通過し、England サポーター達の大歓声が上がった。それでも時間はまだ数分残っていたが Wallabies は追い付く事が出来なかった。
4年前のシドニーでは1つのドロップゴールが Aussie 達を悲しみの底に突き落とした。そしてシドニー時間の10月7日午前1時。今度は復活してきた Jonny Wilkinson の4つのプレースキックが再び Wallabies の野望を打ち砕いた。そして準決勝にはWallabies ではなく England が残る事に。そして Wallabies の George Gregan はテストマッチ139試合出場で膝の怪我でこの試合に出場出来なかった Stephan Larkin は102試合出場で Wallabies のキャリアーを終える事になった。
試合は開始7分に Mortrock のPGゴールで Wallabies が先制する。その2分前には PG を失敗していた Mortrock が今度は決めた。そして下馬評では優位だった Wallabies が先制した事によってさらに安堵をおぼえた Aussie 達は多かっただろう。14分にはこの日3本目のPGを Mortrock が決められない一方で、23分、26分連続して Willkinson が PG を決めてEngland が 6-3 と逆転をするが、まだ Aussie 達は余裕があっただろう。29分に Willkinson がPGをはずし、33分には期待の Winger, Lote Tuqiri がトライを挙げ、更に Mortrock がConversion Goal を決め、39分に Willkinson がPGを外し 10-6 で前半を終えた時、後半の Wallabies の猛攻そして勝利を期待した Aussie 達はかなりいたと思う。
しかし、歓声を上げたのはEngland サポーター達ばかりであった。50分には Willkinson のPGで10-9 と一点差に迫ると 59 分には Willkinson がこの日4本目のPGを決め遂に逆転をしてしまう。このPGは Wallabies ボールのスクラムから最後は England FW陣のプレッシャーからオフサイドの反則を取られ与えたものであったがこの試合の England のFW陣のプレスが試合の明暗を分けた一つの実例であろう。 Wallabies は 10-12 とリードされたがそれでも時間は20分以上残っていた。充分にチャンスはあると思われた。しかし England もタフだ。本当に南アフリカに 0-36 と破れたチームなのだろうか?確かにこの日は Willkinson ら6人の選手が南アフリカ戦には出ていないが。それだけ Willkinson は偉大な選手ということなのだろう。
オーストラリアの Guy Sherhardson と England の Andrew SheridanがそしてWallabies のMatt Duninng と England のMartin Corry がオフ・ザ・ボールになっても掴みあいをする。 Wallabies に焦りが出てきたのか?それとも England のプレッシャーが強いのか? Wallabies はボールが手に付かない、そしう England のターンオーヴァーが繰り返される。時は刻一刻と過ぎる 62分には Berrick Barnes がドロップゴールを失敗した後、交替選手を投入し現状打開をはかる。75分には Willkinson がPGを外してくれた Wallabies にはチャンスが残っているとまだ多くの人が思っていたはずだった……..
ターンオーバーは Wallabies の5に対して England は9。 Territory は Wallabie 55% に対して England は45% しかしボール支配率は Wallabies が48% に対して England は 52% 。 Wallabies の方が相手陣内にいる時間が長くてもそれがマイボールでは無かった時間も長かったと言う事かも知れない。
この試合の殊勲者でもある Wilkinson のプレースキックをする前の独特のあのポーズ。Aussie 達は悪夢の象徴として記憶に残り、England のラグビー少年達の間ではしばしはやりのポーズとなり、公園などで繰り広げられる草ラグビーで多くの子供たちがこのポーズをとるであろう……..
あぁ今もテレビでカンタス航空の宣伝が……


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