7月2日、日本サッカー協会はロンドン五輪に臨む男女18名ずつの代表選手を発表した。
女子はワールドカップ優勝メンバーで構成され、23歳以下という年齢制限のある男子五輪チームは前回に引き続き今回も選手選考結果に物議を醸す事になった。
大迫、原口の落選
発表された男子メンバーは下記の通りであった。
GK 権田 修一(23)(FC東京) , 安藤 駿介(21)(川崎)
DF★徳永 悠平(28)(FC東京) ★吉田 麻也(23)(VVVフェンロ) , 山村和也(22)(鹿島)
鈴木 大輔(22)(新潟), 酒井 宏樹(22)(ハノーバー), 酒井 高徳(21)(シュツットガルト)
MF 清武 弘嗣(22)(ニュルンベルク) 村松 大輔(22)(清水) 東慶悟(21)(大宮), 山口 蛍(21)(C大阪)
扇原 貴宏(20)(C大阪) 宇佐美貴史(20)(ホッフェンハイム)
FW 永井 謙佑(23)(名古屋), 大津 祐樹(22)(ボルシアMG) 斎藤学(22)(横浜M)杉本健勇(19)(東京V)
北京大会では起用されなかった Over Age が2名、徳永と吉田が選ばれた。 他に村松、宇佐美がアジア地区予選の出場暦がない。村松は2次予選のクウェート戦で1試合途中出場を果たしたが最終予選には出場暦は無かった。 Bayern München に所属していた宇佐美はドイツ滞在の為か召集もされなかった。彼らだけではなく4年前同様にアジア地区予選時にはレギュラーで出場暦の乏しい選手が選抜されるという選考結果が気になる。ポジション別に見ると下記の様になる。
GK
権田の選考は誰が見ても予想できたこと。安藤が五輪予選同様第二GKに選ばれたが、2年前のワールドカップの事もあるので本番直前までまだ誰が五輪でゴールを守るかは確実ではない。
北京五輪予選では最終予選の開始時は山本海人が起用されていたが第五戦で西川周作が起用され最終戦のサウジアラビア戦でも西川がゴールを守り、五輪でも西川が3試合ともゴールを守った。西川は代表の第二GKにまでなっているが山本海人は今シーズン所属先の清水ではまだJ-League では出番が無い。何とか奮起してほしい。
DF
北京五輪では最終予選フル出場だった青山直晃がメンバーから外れた。青山は2009年9月のヤマザキナビスコ杯で大怪我を負って以来満足に試合に出場出来ていない。今シーズンから完全移籍した横浜FMでもまだ1試合2分間しかJ-League の試合に出場していない。まだ26歳、奮起してほしい。そして北京五輪予選ではレギュラーのCBだった伊野波も北京五輪にはなぜか選出されなかった。しかし伊野波は今や代表のCBのポジションを奪おうかという選手。次のイラク戦には起用されるかもしれない。
長友、森重直人そして吉田麻也が予選では召集暦すら皆無なのに北京五輪メンバーに選抜された。 そして安田理大も4試合ベンチ入りを果たしたが起用されなかったのに選ばれた。安田、森重は“黄金世代”と呼ばれた FIFA U-20 2007 のメンバー。長友は五輪予選時、まだ明治大学の学生であったが五輪前にはFC東京でぐんぐん頭角を現していた。 その後の長友、吉田の活躍を見れば選考は間違って無かったのかもしれない。
今回は左SB比嘉(横浜FM)濱田(浦和)ら予選ではレギュラーだった選手が外れた。 比嘉はタレントが豊富なサイドバックのポジションで Bundesliga で香川に次ぐ著名日本人選手となった酒井高徳が五輪メンバーに浮上して来るにつれて厳しいかと思われた。
濱田は選ばれると思ったんだけど、吉田麻也、SBもCBも出来る徳永ら over age 選手が選考された為に外されたのかもしれない。そして比嘉、濱田ともに所属先では出場機会が少なかったことも寄与したかもしれない。比嘉は1試合14分のみの出場時間。 山村も鈴木も所属先ではレギュラーだ。 しかしこれから両名は代表を目指してがんばってほしい。
MF
4年前に続いてサプライズ選考結果のあったポジション。ただ日本はこのポジションには候補選手が多すぎるから最後に選手を絞るのはいつも難しいと思う。 北京五輪では青山敏弘(最終予選3試合スタメン)、水野晃樹(6試合スタメン)家永昭弘(2試合スタメン、2試合途中出場)そして柏木陽介(5試合スタメン1試合途中出場)ら4選手がメンバーから漏れた。家永は最終予選最後の2試合には召集されず、五輪前には怪我をしており、水野は Glasgow Celtic に移籍が決まっておりそちらへの合流に気を使われたのかもしれないが青山と柏木の(当時)サンフレッチェコンビの落選は本当に驚きだった。
北京五輪では本田圭祐、梶山陽平、本田拓也、谷口博之そして香川真司がメンバーに選ばれた。 本田圭祐は五輪予選でも5試合スタメンフル出場という実績があったが、梶山は最終予選最後の3試合には召集されず、本田拓也も第4戦のカタール戦は累積警告で出場停止となりその後の2試合も召集されていなかった。 また谷口、香川も北京五輪予選には召集されていなかった。 香川は予選時はまだ18歳であったが 2007 FIFA U-20 には既に出場しており五輪前は所属先のセレッソではほぼフル出場のレギュラー。その後の活躍を見れば選ばれて当然の選手だった。谷口は2006年アジア大会のメンバーでそのシーズンは所属先の川崎フロンターレでフル出場、ベスト11にも選ばれていた。
ただ3連敗で終わった直後には柏木くらいは入れても良くは無かったかなぁ~と思った。
今回は清武、東、山口、扇原らアジア地区予選のレギュラーは選ばれた。宇佐美はその才能はだれもが認めるとこころ。ただチーム戦術、特にコンビネーションがフィットするか心配。 原口、濱田の落選に多くのレッズサポーター達が失望し怒りを露にするが気持ちは良くわかる。 原口は9月のイラク戦を目指し “ホーム”さいたまスタジアムで胸のすくようなゴールを決めて欲しい。 濱田も競争は厳しいがCBのポジション争いに参戦して欲しい。
FW
永井、大津は予想通り。最終予選2試合98分出場の斎藤、1試合7分間の杉本の選出そして大迫雄也の落選は驚きだった。永井、大津よりも大迫の選出の方が可能性高いと思っていたのに。 確かに斎藤は欧州遠征で結果を残し、杉本は高さという選択肢を与えてくれるが大迫が外れるとしたら香川と宮吉が召集されたときと思っていたのに…
( 但し宮吉は代表は1軍、五輪は2軍と発言したので関塚監督は招集しないと予想したけど。)
永井はスピードを生かすためかスタメン起用は2試合のみだった。大津も招集は3試合のみだったがそれは所属先の Moenchengladbach が使いもしないのに召集を拒否したため。
北京五輪当時でもFWは人材不足で予選に出場した選手で五輪にも選出されたのは岡崎慎司、李忠誠のみ。李忠成こそ4試合スタメンで2得点(アウェーのベトナム戦だけだけど。)を決めたが岡崎の予選でのスタメン出場は最後の2試合、ベトナム戦とサウジアラビア戦のみだった。そして召集暦のない森本貴幸、豊田陽平が選出された。豊田が五輪ではナイジェリア戦で唯一のゴールを決めた。 李、森本、岡崎、惜しいシュートはあったんだけど…
星陵高校時代は本田圭祐の1年先輩だった豊田は北京五輪の翌シーズン愛するサンガに移籍してきた。得点力が大いに期待されたが出場試合数は21に限られ1得点を決めただけで翌シーズンにはJ2だった鳥栖に移っていった。しかしそこで再びゴールを量産、2011シーズンは23ゴールを決め得点王となりJ1昇格の原動力となる。今シーズンも16試合に出場し5得点。更なる飛躍を期待したい。
北京五輪では18人中実に7人がアジア地区予選には出場しなかった選手。今回は Over Age の2選手と宇佐美の3人。正念場だったアジア地区最終予選の後半には出場しなかった選手が更に4選手(酒井高徳、村松、杉本、斎藤)。
4年前は“厳しいアジアの戦いを勝ち抜いた同じ釜の飯を食った選手の団結”を危惧すると“それは日本の体育会の弊害でサッカーには関係ない。”という人もいた。 体育会の弊害って何だ? どんだけスポーツやったことあんのか?って“ジャーナリスト”達一人ひとりに訊きたくなった。 そして3連敗に終わった。 その時はそれ見たことか?と思ったけど、本田圭祐を筆頭に内田、長友、吉田麻也、香川、岡崎、李といった現在の中心選手達は北京五輪経験者という事実を見ればあの五輪は良かったのかもしれないと思う次第だ。ロンドン五輪では1試合でも多く試合が出来ることを願う。
Stuart Pearce 'sorry' for David Beckham over Team GB snub
日本でも話題になっていた64年ぶりに結成された英国サッカー五輪代表チーム Team GB のメンバーが7月2日発表された。そのメンバーは下記の通りだった。
The Great Britain men's football squad for the London 2012 Olympics:
Jack Butland (Birmingham), Jason Steele (Middlesbrough); Ryan Bertrand (Chelsea), Steven Caulker (Tottenham), Craig Dawson (West Brom), Micah Richards (Manchester City), Neil Taylor (Swansea), James Tomkins (West Ham); Joe Allen (Swansea), Tom Cleverley (Manchester United), Jack Cork (Southampton), Ryan Giggs (Manchester United), Aaron Ramsey (Arsenal), Danny Rose (Tottenham), Scott Sinclair (Swansea); Craig Bellamy (Liverpool), Marvin Sordell (Bolton), Daniel Sturridge (Chelsea).
最も焦点となっていた David Beckham は Stuart Pearce五輪チーム監督が3度 Beckham のプレーを生観戦した上で五輪チームにから外される事となった。
“ 私がこのチームの監督の任務を与えられた時には選手達のフォーム、フィットネスそして利用の可能性を見て来た。その点から言うとこの五輪には最高のチーム編成で臨む事だと思う。私は David に対してそして彼が五輪をこの地にもたらす為に行ったことに就いては大変な敬意を払っている。“こういった後に続けてこう付け加えた。 ”私が決める事は football のグランド内に起こりうる事に対してであり、誰が好みか等という個人的な事は関係がない。 これは選考でき得る最強のメンバーである。チケットの売り上げや商品の販売の観点から言えば私は football に関わる人間だ。自分の意見に忠実でなければならない。 David には気の毒な結果となった。これが彼にどういう意味か良くわかっている。私はそれを充分に理解している“ と語った。
Pearce 監督の選んだ18選手の中には5人のウェールズ選手がいた。そして北アイルランド、スコットランドの選手はいなかった。 Pearce 監督は国籍は選考の対象にはなっていないと語った。
Beckham の選考、Gareth Bale の負傷による離脱を経ての最終メンバー18選手の選考は Pearce 監督にとっては“ not been easy task : 辛くて骨の折れる任務”だったとの事で over age 3選手はRyan Giggs, Craig Bellamy そして Micah Richards とした。そして23歳以下の選手の中で所属クラブでのスタメンレギュラー選手はほとんどいなかった。
Manchester UnitedのTom Cleverley, Chelsea の左SB Ryan Bertrand, Swansea のMF Joe Allen そしてArsenalのAaron Ramsey らは選考から外された。そしてSwansea から3選手が選ばれChelsea の Josh McEachran は昨シーズンローンで Swansea でプレーしたが五輪メンバーからは除外された。
兄の Martin がパラリンピックに出場するScott Sinclair もメンバー入りし兄弟での五輪出場を決めた。
この大会に自分の選手団を決める事は容易な任務では無かった。そしてこの大会のステータスとユニークさは私が行った全ての選択の重要性を強調させている。“とも語った。
チームは7月8日にメキシコと親善試合を行い7月20日にはブラジルと親善試合を行う。
Ryan Giggs wrecks David Beckham's Olympic dream
発表の4日前既に Stuart Pearce 監督は最後の Over Age 枠を Ryan Giggs か Beckham かの選択の結果David Beckham の Team GB 入りの可能性が無い事を決めていた。最後は Manchester United の元チームメイト同士の争いとなったらしい。
その結果を受けてBritish Olympic Association の私の尊敬する Lord Coe こと Sebastian Coe 会長は早速 Beckham にはフィールドの外で五輪の為に色々役立って貰おうとその機会を探る事にしたとの事。
4月に Pearce 監督はアメリカに赴き Beckham と話し合い彼をチームに入れる事は何の保証も無いと話した。“彼は偉大な親善大使であったがチームに入れると言う保証は何もない、フォームやチームに入れるメリットだけを考える。 David Beckham も他の選手と全く同じ様に over-age か若い選手かと選別される選手の一人だ。”と言われていた。
Pearce 監督が Beckham 18人で構成されるチームに入れる余地が無かった理由は攻撃と守備のオプションを考えるとManchester City のMicah Richards とLiverpool のCraig Bellamy の2人を over age として選出し最後の over age 枠を Beckham と Giggs で“争う”事となった為だった。
Lord Coe 会長は Beckham をロンドン五輪の number one サポーターと言っていたそして Beckham の代表漏れに何の警告を発しなかったロンドン五輪委員会はすぐに彼を親善任務に含める、 Beckham を7月27日の開会式に出席して貰うと語っている。
Beckham と Coe は2012年の五輪開催地を決める2005年シンガポールで開催されたOlympic Congress そして2018年のワールドカップ開催国を決めた FIFA の総会で共に開催権利を得る為に共に闘った。
“ David は大変なサポーターだ。恐らくナンバーワンのロンドン五輪サポーターだ。まさに開会直後から最後まで熱狂的にサポートをしてくれるだろう。 彼はロンドン東部の出身だ。そして五輪の重要さと若者にどれだけスポーツが重要かを知っている。彼は偉大な任務のモデルで我々は彼の様な支持者を得られて幸運だ。私は彼と出番に就いて話し合うだろう。
Beckham が Pearce からチームに入れない事を知らされた時は大変失望していた事を認めた。
Pearce 監督は充てにしていたDF選手達が怪我や EURO に選ばれた為にDF選手のカバーが急務であった。
Phil Jones, Martin Kelly, Kyle Walker そして Chris Smalling らが候補選手であった。Richards は長い間 Pearce 監督が欲していた選手だった。Richards は EURO2012 の前のオランダ戦を前に代表から外れたので今回の選出の運びとなったらしい。
また Hodgson 代表監督が Daniel Welbeck を EURO2012に選んだのでストライカーの over age 選手が必要となった。そして Pearce 監督の選手のコンディション具合を重要視するという事から Joe Cole, Adam Johnson そしてFrank Lampardらも対象外となった。Manchester United のWelbeck は EURO ではワントップのレギュラー選手だった。
Spurs のGareth Bale, Chelsea のFW Daniel Sturridge そしてBirmingham City のGK Jack Butlandらはチームの中心選手と予想される。
Everton のMF Jack Rodwell は怪我の為に Team GB には選ばれなかった。
英国五輪代表は開会式の前日の7月26日にOld Trafford でセネガルと初戦を行い29日に UAE を聖地 Wembley に迎える。
“誰もが祖国の為にどれだけ闘うかが常に私にとってどういう意味かと云う事を皆知っている。だからこのユニークな Team GB に選ばれる事は栄誉であった。勿論私はがっかりしているが恐らく私ほどチームをサポート出来る選手はいないだろう。他の誰もが願う様に私もチームが金メダルを勝ち取る事を願っている。
ロンドン出身者としてオリンピックを祖国に持ってくる事に少し従事出来た事を誇りに思う。そして開幕が待ちきれない。“
以上の様に語った。
London 2012: Chelsea put health of Daniel Sturridge first
EURO2012 が終了し発表された Team GB のメンバーを見て UEFA Champions League のタイトルを勝ち取った Chelsea の Roberto Di Matteo 監督は心配がシーズンを終わらせれくれないといった困惑。
EURO2012 に選出されなかった Chelsea でプレーする21歳のFW Daniel Sturridge が五輪代表に選ばれたが Sturridge はその前の週からシーズンの疲労からか床に伏せていたらしい。
“最も重要なことは健康状態だ。 彼が100%健康状態で Sturridge 自身が五輪チームに合流できるのであればわれわれは Stuart Pearce 監督に全面的に協力したい。Daniel も Ryan Bertrand も召集されている。そして五輪チームに選ばれることは選手達にとって偉大な機会である。チームの監督としてはシーズン開幕前には選手達を手元に置いておきたいが、何人かの選手は五輪にいて選手達もそれを望んでいる。スペイン五輪チームには Oriol Romeu とJuan Mata が召集されると言われている。選手達にとっては逸したくない機会だ。多くのクラブが我々と同じ状況下にある。選手達の所属するチームがどこまで勝ち上がるかによるが常に代表チームとの兼ね合いのジレンマに陥る。そして8月には国際親善試合も組まれている。( England は8月15日にイタリアとスイスのベルンで親善試合が組まれている。”
Oriol Romeu とJuan Mata の召集はワールドカップ、欧州選手権に続く五輪金メダルの“3冠”を狙うスペインにとっては必至であると思われるらしい。
Daniel Sturridge may have to withdraw from Team GB
Team GB はLoughborough で7月6日ごろから合宿に入りその後スペイン合宿に入り7月20日にはMiddlesbrough のRiverside Stadium にブラジル五輪代表を迎えて親善試合を行う。
まだ Sturridge の Team GB からの辞退は決まっておらず Pearce 監督はリザーブメンバーとの入れ替えが可能な7月25日まで最終決定を延ばすつもりだ。
最終メンバー発表のあった翌日の7月3日時点では Sturridge はまだ病に伏せており Chelsea のクラブドクターと専門家が様子を見て経過を報告する事となっていた。 彼の状態は24時間後には回復していると信じられていた。
7月3日時点では公になっていなかったが Standby List に入っている4選手はNorwich City のDF Ryan Bennett, Reading のGK Alex McCarthy, the Huddersfield Town FCのストライカー Jordan Rhodes 、Crystal Palace のウィング Wilfried Zaha と思われた。 Rhodes か Zaha が Sturridge と替わって選ばれる候補と考えられている。
Standby List の候補選手だった Tottenham Hotspurの Gareth Bale は背中の負傷で、また Bale のチームメイトであった Kyle Walker とManchester United のDF Chris Smalling も相次いで負傷で離脱して行った。
Ryan Giggs to captain Team GB's Olympic football team
Pearce 監督は Team GB の主将に38歳の Ryan Giggs を任命した。
ウェールズ国籍のGiggs にとって選手キャリアーの中でもロンドン五輪は最高の国際舞台。
“明らかに五輪チームに選ばれたことは偉大な名誉である。 Stuart Pearce は私にキャプテンを任命してくれた。これは更に私にとって良いことで良い事で、非常に楽しみでもある。 それはユニークな経験で私がこのチームの一員になれればと思った時に考えたことだ。五輪が近づくほどにエキサイトして来て、メンバーの発表があった時に本当にチームの一員になれたことに誇りを持った。我々は金メダルを勝ち取ることを臨む。それは他の選手達が望むことでもある。選手達は勝者になり、好成績を残したいと思う。みんな金メダルを願う。それはタフなことだ。なぜなら他の国も優秀な選手を集めて大会に臨むからだ。タフな大会になると思うけど我々にもチャンスはあると思う。 ”
落選した Beckham については“ Devid には残念なこととなった。友人として彼を気の毒に思う。 選手としてはこの得られた経験とやろうとしたことをただ楽しみたい” と語った。
Chelsea's Juan Mata in Spain's preliminary squad
日本の初戦の対戦相手スペインのメンバーはかなり強烈である。
Juan Mata, Jordi Alba そして Javi Martínez といった EURO20120 優勝メンバーが候補に入っている。
Mata はChelsea のMF, フルバックの Albaは来シーズンから Valencia からBarcelona に移籍金€1,400万 ( 約14億円 ) で移籍が決まっている。共にEURO の決勝戦でゴールを決めている。
Athletic Bilbao でプレーするJavi Martínezも EURO2012 の Ireland 戦に出場しており FIFA World Cup 2010でもメンバー入りし1次リーグのチリ戦で Xabi Alonso に替わって投入され20分間プレーした実績を持つ選手。
“五輪チームを代表チームと同じ潜在能力があると見積もるのはちょっとフェアーではない。チームはフル代表チームと同じ概念と特徴を持っているが、代表とは異なったチームでまた違ったプレッシャーを受けるだろう。 ”と語るのは Luis Milla スペイン五輪チーム監督。 現在候補選手22名を選抜し18名に絞り込むが、候補選手の中にManchester United のGK David de Gea, Chelsea の MF Oriol Romeu そしてFC Barcelona 所属の Martín Montoya, Thiago Alcãntara そしてCristian Tello らが入っている。
所属クラブを見ると名前負けしそうであるが、日本五輪チームには是非健闘を期待したい。
1979年日本でワールドユース大会、今の FIFA U-20 が開催された。初めて自分が見る日本が参加するFIFA 主催の大会を非常に楽しみにしていた。その日本の初戦の相手がスペインだった。個人の技術では圧倒的に差があるのは試合を見ていてすぐにわかった。それでも日本はグラウンドを良く走り回りスペインに決定機を作らせなかった。しかし後半にミドルシュートを決められそれが決勝点となった。 日本は決定機を作れず 0-1 という得点差以上の差を見せられた気がした。
丁度日本のワールドカップデビュー戦、フランス大会のアルゼンチン戦を見終わったときにワールドユースのスペイン戦を思い出した。 その後日本はアルジェリア 0-0 メキシコ 1-1 と引き分け目標だった準々決勝進出はならなかった。 準々決勝にでられたらマラドーナ、ラモン=ディアスらのいたアルゼンチンとの対戦が待っていたのだけど。
7月25日、 Glasgow で日本はスペインと対戦する。スペインの最終メンバーはまだ決まっていないけど出来れば日本も中村俊輔を使えないか? 彼なら Glasgow でばんばん直接FKを決めてくれるぞ??
女子はワールドカップ優勝メンバーで構成され、23歳以下という年齢制限のある男子五輪チームは前回に引き続き今回も選手選考結果に物議を醸す事になった。
大迫、原口の落選
発表された男子メンバーは下記の通りであった。
GK 権田 修一(23)(FC東京) , 安藤 駿介(21)(川崎)
DF★徳永 悠平(28)(FC東京) ★吉田 麻也(23)(VVVフェンロ) , 山村和也(22)(鹿島)
鈴木 大輔(22)(新潟), 酒井 宏樹(22)(ハノーバー), 酒井 高徳(21)(シュツットガルト)
MF 清武 弘嗣(22)(ニュルンベルク) 村松 大輔(22)(清水) 東慶悟(21)(大宮), 山口 蛍(21)(C大阪)
扇原 貴宏(20)(C大阪) 宇佐美貴史(20)(ホッフェンハイム)
FW 永井 謙佑(23)(名古屋), 大津 祐樹(22)(ボルシアMG) 斎藤学(22)(横浜M)杉本健勇(19)(東京V)
北京大会では起用されなかった Over Age が2名、徳永と吉田が選ばれた。 他に村松、宇佐美がアジア地区予選の出場暦がない。村松は2次予選のクウェート戦で1試合途中出場を果たしたが最終予選には出場暦は無かった。 Bayern München に所属していた宇佐美はドイツ滞在の為か召集もされなかった。彼らだけではなく4年前同様にアジア地区予選時にはレギュラーで出場暦の乏しい選手が選抜されるという選考結果が気になる。ポジション別に見ると下記の様になる。
GK
権田の選考は誰が見ても予想できたこと。安藤が五輪予選同様第二GKに選ばれたが、2年前のワールドカップの事もあるので本番直前までまだ誰が五輪でゴールを守るかは確実ではない。
北京五輪予選では最終予選の開始時は山本海人が起用されていたが第五戦で西川周作が起用され最終戦のサウジアラビア戦でも西川がゴールを守り、五輪でも西川が3試合ともゴールを守った。西川は代表の第二GKにまでなっているが山本海人は今シーズン所属先の清水ではまだJ-League では出番が無い。何とか奮起してほしい。
DF
北京五輪では最終予選フル出場だった青山直晃がメンバーから外れた。青山は2009年9月のヤマザキナビスコ杯で大怪我を負って以来満足に試合に出場出来ていない。今シーズンから完全移籍した横浜FMでもまだ1試合2分間しかJ-League の試合に出場していない。まだ26歳、奮起してほしい。そして北京五輪予選ではレギュラーのCBだった伊野波も北京五輪にはなぜか選出されなかった。しかし伊野波は今や代表のCBのポジションを奪おうかという選手。次のイラク戦には起用されるかもしれない。
長友、森重直人そして吉田麻也が予選では召集暦すら皆無なのに北京五輪メンバーに選抜された。 そして安田理大も4試合ベンチ入りを果たしたが起用されなかったのに選ばれた。安田、森重は“黄金世代”と呼ばれた FIFA U-20 2007 のメンバー。長友は五輪予選時、まだ明治大学の学生であったが五輪前にはFC東京でぐんぐん頭角を現していた。 その後の長友、吉田の活躍を見れば選考は間違って無かったのかもしれない。
今回は左SB比嘉(横浜FM)濱田(浦和)ら予選ではレギュラーだった選手が外れた。 比嘉はタレントが豊富なサイドバックのポジションで Bundesliga で香川に次ぐ著名日本人選手となった酒井高徳が五輪メンバーに浮上して来るにつれて厳しいかと思われた。
濱田は選ばれると思ったんだけど、吉田麻也、SBもCBも出来る徳永ら over age 選手が選考された為に外されたのかもしれない。そして比嘉、濱田ともに所属先では出場機会が少なかったことも寄与したかもしれない。比嘉は1試合14分のみの出場時間。 山村も鈴木も所属先ではレギュラーだ。 しかしこれから両名は代表を目指してがんばってほしい。
MF
4年前に続いてサプライズ選考結果のあったポジション。ただ日本はこのポジションには候補選手が多すぎるから最後に選手を絞るのはいつも難しいと思う。 北京五輪では青山敏弘(最終予選3試合スタメン)、水野晃樹(6試合スタメン)家永昭弘(2試合スタメン、2試合途中出場)そして柏木陽介(5試合スタメン1試合途中出場)ら4選手がメンバーから漏れた。家永は最終予選最後の2試合には召集されず、五輪前には怪我をしており、水野は Glasgow Celtic に移籍が決まっておりそちらへの合流に気を使われたのかもしれないが青山と柏木の(当時)サンフレッチェコンビの落選は本当に驚きだった。
北京五輪では本田圭祐、梶山陽平、本田拓也、谷口博之そして香川真司がメンバーに選ばれた。 本田圭祐は五輪予選でも5試合スタメンフル出場という実績があったが、梶山は最終予選最後の3試合には召集されず、本田拓也も第4戦のカタール戦は累積警告で出場停止となりその後の2試合も召集されていなかった。 また谷口、香川も北京五輪予選には召集されていなかった。 香川は予選時はまだ18歳であったが 2007 FIFA U-20 には既に出場しており五輪前は所属先のセレッソではほぼフル出場のレギュラー。その後の活躍を見れば選ばれて当然の選手だった。谷口は2006年アジア大会のメンバーでそのシーズンは所属先の川崎フロンターレでフル出場、ベスト11にも選ばれていた。
ただ3連敗で終わった直後には柏木くらいは入れても良くは無かったかなぁ~と思った。
今回は清武、東、山口、扇原らアジア地区予選のレギュラーは選ばれた。宇佐美はその才能はだれもが認めるとこころ。ただチーム戦術、特にコンビネーションがフィットするか心配。 原口、濱田の落選に多くのレッズサポーター達が失望し怒りを露にするが気持ちは良くわかる。 原口は9月のイラク戦を目指し “ホーム”さいたまスタジアムで胸のすくようなゴールを決めて欲しい。 濱田も競争は厳しいがCBのポジション争いに参戦して欲しい。
FW
永井、大津は予想通り。最終予選2試合98分出場の斎藤、1試合7分間の杉本の選出そして大迫雄也の落選は驚きだった。永井、大津よりも大迫の選出の方が可能性高いと思っていたのに。 確かに斎藤は欧州遠征で結果を残し、杉本は高さという選択肢を与えてくれるが大迫が外れるとしたら香川と宮吉が召集されたときと思っていたのに…
( 但し宮吉は代表は1軍、五輪は2軍と発言したので関塚監督は招集しないと予想したけど。)
永井はスピードを生かすためかスタメン起用は2試合のみだった。大津も招集は3試合のみだったがそれは所属先の Moenchengladbach が使いもしないのに召集を拒否したため。
北京五輪当時でもFWは人材不足で予選に出場した選手で五輪にも選出されたのは岡崎慎司、李忠誠のみ。李忠成こそ4試合スタメンで2得点(アウェーのベトナム戦だけだけど。)を決めたが岡崎の予選でのスタメン出場は最後の2試合、ベトナム戦とサウジアラビア戦のみだった。そして召集暦のない森本貴幸、豊田陽平が選出された。豊田が五輪ではナイジェリア戦で唯一のゴールを決めた。 李、森本、岡崎、惜しいシュートはあったんだけど…
星陵高校時代は本田圭祐の1年先輩だった豊田は北京五輪の翌シーズン愛するサンガに移籍してきた。得点力が大いに期待されたが出場試合数は21に限られ1得点を決めただけで翌シーズンにはJ2だった鳥栖に移っていった。しかしそこで再びゴールを量産、2011シーズンは23ゴールを決め得点王となりJ1昇格の原動力となる。今シーズンも16試合に出場し5得点。更なる飛躍を期待したい。
北京五輪では18人中実に7人がアジア地区予選には出場しなかった選手。今回は Over Age の2選手と宇佐美の3人。正念場だったアジア地区最終予選の後半には出場しなかった選手が更に4選手(酒井高徳、村松、杉本、斎藤)。
4年前は“厳しいアジアの戦いを勝ち抜いた同じ釜の飯を食った選手の団結”を危惧すると“それは日本の体育会の弊害でサッカーには関係ない。”という人もいた。 体育会の弊害って何だ? どんだけスポーツやったことあんのか?って“ジャーナリスト”達一人ひとりに訊きたくなった。 そして3連敗に終わった。 その時はそれ見たことか?と思ったけど、本田圭祐を筆頭に内田、長友、吉田麻也、香川、岡崎、李といった現在の中心選手達は北京五輪経験者という事実を見ればあの五輪は良かったのかもしれないと思う次第だ。ロンドン五輪では1試合でも多く試合が出来ることを願う。
Stuart Pearce 'sorry' for David Beckham over Team GB snub
日本でも話題になっていた64年ぶりに結成された英国サッカー五輪代表チーム Team GB のメンバーが7月2日発表された。そのメンバーは下記の通りだった。
The Great Britain men's football squad for the London 2012 Olympics:
Jack Butland (Birmingham), Jason Steele (Middlesbrough); Ryan Bertrand (Chelsea), Steven Caulker (Tottenham), Craig Dawson (West Brom), Micah Richards (Manchester City), Neil Taylor (Swansea), James Tomkins (West Ham); Joe Allen (Swansea), Tom Cleverley (Manchester United), Jack Cork (Southampton), Ryan Giggs (Manchester United), Aaron Ramsey (Arsenal), Danny Rose (Tottenham), Scott Sinclair (Swansea); Craig Bellamy (Liverpool), Marvin Sordell (Bolton), Daniel Sturridge (Chelsea).
最も焦点となっていた David Beckham は Stuart Pearce五輪チーム監督が3度 Beckham のプレーを生観戦した上で五輪チームにから外される事となった。
“ 私がこのチームの監督の任務を与えられた時には選手達のフォーム、フィットネスそして利用の可能性を見て来た。その点から言うとこの五輪には最高のチーム編成で臨む事だと思う。私は David に対してそして彼が五輪をこの地にもたらす為に行ったことに就いては大変な敬意を払っている。“こういった後に続けてこう付け加えた。 ”私が決める事は football のグランド内に起こりうる事に対してであり、誰が好みか等という個人的な事は関係がない。 これは選考でき得る最強のメンバーである。チケットの売り上げや商品の販売の観点から言えば私は football に関わる人間だ。自分の意見に忠実でなければならない。 David には気の毒な結果となった。これが彼にどういう意味か良くわかっている。私はそれを充分に理解している“ と語った。
Pearce 監督の選んだ18選手の中には5人のウェールズ選手がいた。そして北アイルランド、スコットランドの選手はいなかった。 Pearce 監督は国籍は選考の対象にはなっていないと語った。
Beckham の選考、Gareth Bale の負傷による離脱を経ての最終メンバー18選手の選考は Pearce 監督にとっては“ not been easy task : 辛くて骨の折れる任務”だったとの事で over age 3選手はRyan Giggs, Craig Bellamy そして Micah Richards とした。そして23歳以下の選手の中で所属クラブでのスタメンレギュラー選手はほとんどいなかった。
Manchester UnitedのTom Cleverley, Chelsea の左SB Ryan Bertrand, Swansea のMF Joe Allen そしてArsenalのAaron Ramsey らは選考から外された。そしてSwansea から3選手が選ばれChelsea の Josh McEachran は昨シーズンローンで Swansea でプレーしたが五輪メンバーからは除外された。
兄の Martin がパラリンピックに出場するScott Sinclair もメンバー入りし兄弟での五輪出場を決めた。
この大会に自分の選手団を決める事は容易な任務では無かった。そしてこの大会のステータスとユニークさは私が行った全ての選択の重要性を強調させている。“とも語った。
チームは7月8日にメキシコと親善試合を行い7月20日にはブラジルと親善試合を行う。
Ryan Giggs wrecks David Beckham's Olympic dream
発表の4日前既に Stuart Pearce 監督は最後の Over Age 枠を Ryan Giggs か Beckham かの選択の結果David Beckham の Team GB 入りの可能性が無い事を決めていた。最後は Manchester United の元チームメイト同士の争いとなったらしい。
その結果を受けてBritish Olympic Association の私の尊敬する Lord Coe こと Sebastian Coe 会長は早速 Beckham にはフィールドの外で五輪の為に色々役立って貰おうとその機会を探る事にしたとの事。
4月に Pearce 監督はアメリカに赴き Beckham と話し合い彼をチームに入れる事は何の保証も無いと話した。“彼は偉大な親善大使であったがチームに入れると言う保証は何もない、フォームやチームに入れるメリットだけを考える。 David Beckham も他の選手と全く同じ様に over-age か若い選手かと選別される選手の一人だ。”と言われていた。
Pearce 監督が Beckham 18人で構成されるチームに入れる余地が無かった理由は攻撃と守備のオプションを考えるとManchester City のMicah Richards とLiverpool のCraig Bellamy の2人を over age として選出し最後の over age 枠を Beckham と Giggs で“争う”事となった為だった。
Lord Coe 会長は Beckham をロンドン五輪の number one サポーターと言っていたそして Beckham の代表漏れに何の警告を発しなかったロンドン五輪委員会はすぐに彼を親善任務に含める、 Beckham を7月27日の開会式に出席して貰うと語っている。
Beckham と Coe は2012年の五輪開催地を決める2005年シンガポールで開催されたOlympic Congress そして2018年のワールドカップ開催国を決めた FIFA の総会で共に開催権利を得る為に共に闘った。
“ David は大変なサポーターだ。恐らくナンバーワンのロンドン五輪サポーターだ。まさに開会直後から最後まで熱狂的にサポートをしてくれるだろう。 彼はロンドン東部の出身だ。そして五輪の重要さと若者にどれだけスポーツが重要かを知っている。彼は偉大な任務のモデルで我々は彼の様な支持者を得られて幸運だ。私は彼と出番に就いて話し合うだろう。
Beckham が Pearce からチームに入れない事を知らされた時は大変失望していた事を認めた。
Pearce 監督は充てにしていたDF選手達が怪我や EURO に選ばれた為にDF選手のカバーが急務であった。
Phil Jones, Martin Kelly, Kyle Walker そして Chris Smalling らが候補選手であった。Richards は長い間 Pearce 監督が欲していた選手だった。Richards は EURO2012 の前のオランダ戦を前に代表から外れたので今回の選出の運びとなったらしい。
また Hodgson 代表監督が Daniel Welbeck を EURO2012に選んだのでストライカーの over age 選手が必要となった。そして Pearce 監督の選手のコンディション具合を重要視するという事から Joe Cole, Adam Johnson そしてFrank Lampardらも対象外となった。Manchester United のWelbeck は EURO ではワントップのレギュラー選手だった。
Spurs のGareth Bale, Chelsea のFW Daniel Sturridge そしてBirmingham City のGK Jack Butlandらはチームの中心選手と予想される。
Everton のMF Jack Rodwell は怪我の為に Team GB には選ばれなかった。
英国五輪代表は開会式の前日の7月26日にOld Trafford でセネガルと初戦を行い29日に UAE を聖地 Wembley に迎える。
“誰もが祖国の為にどれだけ闘うかが常に私にとってどういう意味かと云う事を皆知っている。だからこのユニークな Team GB に選ばれる事は栄誉であった。勿論私はがっかりしているが恐らく私ほどチームをサポート出来る選手はいないだろう。他の誰もが願う様に私もチームが金メダルを勝ち取る事を願っている。
ロンドン出身者としてオリンピックを祖国に持ってくる事に少し従事出来た事を誇りに思う。そして開幕が待ちきれない。“
以上の様に語った。
London 2012: Chelsea put health of Daniel Sturridge first
EURO2012 が終了し発表された Team GB のメンバーを見て UEFA Champions League のタイトルを勝ち取った Chelsea の Roberto Di Matteo 監督は心配がシーズンを終わらせれくれないといった困惑。
EURO2012 に選出されなかった Chelsea でプレーする21歳のFW Daniel Sturridge が五輪代表に選ばれたが Sturridge はその前の週からシーズンの疲労からか床に伏せていたらしい。
“最も重要なことは健康状態だ。 彼が100%健康状態で Sturridge 自身が五輪チームに合流できるのであればわれわれは Stuart Pearce 監督に全面的に協力したい。Daniel も Ryan Bertrand も召集されている。そして五輪チームに選ばれることは選手達にとって偉大な機会である。チームの監督としてはシーズン開幕前には選手達を手元に置いておきたいが、何人かの選手は五輪にいて選手達もそれを望んでいる。スペイン五輪チームには Oriol Romeu とJuan Mata が召集されると言われている。選手達にとっては逸したくない機会だ。多くのクラブが我々と同じ状況下にある。選手達の所属するチームがどこまで勝ち上がるかによるが常に代表チームとの兼ね合いのジレンマに陥る。そして8月には国際親善試合も組まれている。( England は8月15日にイタリアとスイスのベルンで親善試合が組まれている。”
Oriol Romeu とJuan Mata の召集はワールドカップ、欧州選手権に続く五輪金メダルの“3冠”を狙うスペインにとっては必至であると思われるらしい。
Daniel Sturridge may have to withdraw from Team GB
Team GB はLoughborough で7月6日ごろから合宿に入りその後スペイン合宿に入り7月20日にはMiddlesbrough のRiverside Stadium にブラジル五輪代表を迎えて親善試合を行う。
まだ Sturridge の Team GB からの辞退は決まっておらず Pearce 監督はリザーブメンバーとの入れ替えが可能な7月25日まで最終決定を延ばすつもりだ。
最終メンバー発表のあった翌日の7月3日時点では Sturridge はまだ病に伏せており Chelsea のクラブドクターと専門家が様子を見て経過を報告する事となっていた。 彼の状態は24時間後には回復していると信じられていた。
7月3日時点では公になっていなかったが Standby List に入っている4選手はNorwich City のDF Ryan Bennett, Reading のGK Alex McCarthy, the Huddersfield Town FCのストライカー Jordan Rhodes 、Crystal Palace のウィング Wilfried Zaha と思われた。 Rhodes か Zaha が Sturridge と替わって選ばれる候補と考えられている。
Standby List の候補選手だった Tottenham Hotspurの Gareth Bale は背中の負傷で、また Bale のチームメイトであった Kyle Walker とManchester United のDF Chris Smalling も相次いで負傷で離脱して行った。
Ryan Giggs to captain Team GB's Olympic football team
Pearce 監督は Team GB の主将に38歳の Ryan Giggs を任命した。
ウェールズ国籍のGiggs にとって選手キャリアーの中でもロンドン五輪は最高の国際舞台。
“明らかに五輪チームに選ばれたことは偉大な名誉である。 Stuart Pearce は私にキャプテンを任命してくれた。これは更に私にとって良いことで良い事で、非常に楽しみでもある。 それはユニークな経験で私がこのチームの一員になれればと思った時に考えたことだ。五輪が近づくほどにエキサイトして来て、メンバーの発表があった時に本当にチームの一員になれたことに誇りを持った。我々は金メダルを勝ち取ることを臨む。それは他の選手達が望むことでもある。選手達は勝者になり、好成績を残したいと思う。みんな金メダルを願う。それはタフなことだ。なぜなら他の国も優秀な選手を集めて大会に臨むからだ。タフな大会になると思うけど我々にもチャンスはあると思う。 ”
落選した Beckham については“ Devid には残念なこととなった。友人として彼を気の毒に思う。 選手としてはこの得られた経験とやろうとしたことをただ楽しみたい” と語った。
Chelsea's Juan Mata in Spain's preliminary squad
日本の初戦の対戦相手スペインのメンバーはかなり強烈である。
Juan Mata, Jordi Alba そして Javi Martínez といった EURO20120 優勝メンバーが候補に入っている。
Mata はChelsea のMF, フルバックの Albaは来シーズンから Valencia からBarcelona に移籍金€1,400万 ( 約14億円 ) で移籍が決まっている。共にEURO の決勝戦でゴールを決めている。
Athletic Bilbao でプレーするJavi Martínezも EURO2012 の Ireland 戦に出場しており FIFA World Cup 2010でもメンバー入りし1次リーグのチリ戦で Xabi Alonso に替わって投入され20分間プレーした実績を持つ選手。
“五輪チームを代表チームと同じ潜在能力があると見積もるのはちょっとフェアーではない。チームはフル代表チームと同じ概念と特徴を持っているが、代表とは異なったチームでまた違ったプレッシャーを受けるだろう。 ”と語るのは Luis Milla スペイン五輪チーム監督。 現在候補選手22名を選抜し18名に絞り込むが、候補選手の中にManchester United のGK David de Gea, Chelsea の MF Oriol Romeu そしてFC Barcelona 所属の Martín Montoya, Thiago Alcãntara そしてCristian Tello らが入っている。
所属クラブを見ると名前負けしそうであるが、日本五輪チームには是非健闘を期待したい。
1979年日本でワールドユース大会、今の FIFA U-20 が開催された。初めて自分が見る日本が参加するFIFA 主催の大会を非常に楽しみにしていた。その日本の初戦の相手がスペインだった。個人の技術では圧倒的に差があるのは試合を見ていてすぐにわかった。それでも日本はグラウンドを良く走り回りスペインに決定機を作らせなかった。しかし後半にミドルシュートを決められそれが決勝点となった。 日本は決定機を作れず 0-1 という得点差以上の差を見せられた気がした。
丁度日本のワールドカップデビュー戦、フランス大会のアルゼンチン戦を見終わったときにワールドユースのスペイン戦を思い出した。 その後日本はアルジェリア 0-0 メキシコ 1-1 と引き分け目標だった準々決勝進出はならなかった。 準々決勝にでられたらマラドーナ、ラモン=ディアスらのいたアルゼンチンとの対戦が待っていたのだけど。
7月25日、 Glasgow で日本はスペインと対戦する。スペインの最終メンバーはまだ決まっていないけど出来れば日本も中村俊輔を使えないか? 彼なら Glasgow でばんばん直接FKを決めてくれるぞ??
>彼なら Glasgow でばんばん直接FKを決めてくれるぞ??
さすが、笑いのツボを心得てるねえ。
まああなたの小ばかにした“ジャーナリスト”達と大して変わらない内容だけど。