Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

やはり寒いドイツ….

2009-10-10 | 夏季五輪
高温多湿の Ho Chi Minh からシンガポール経由で一路ドイツの Frankfurt へ。 シンガポールからの約13時間の飛行時間を経て到着した Frankfurt は朝6時半というのに真っ暗。 まだ夏時間中なのと緯度が日本より北にあるのでこの時期日の出が遅くなるのでそれは当たり前だった…..
そして覚悟はしていたが気温12度。….寒がりの私は Ho Chi Minh の蒸し暑さが懐かしくなってきた。 
“時差調整”の為に午前中はホテルで“睡眠”をとり午後か客先回りを行ったがこの日の Frankfurt は小雨模様。日中の気温も18度程度しか上がらなかった。この寒さ….かけうどんでもすすりたくなった。

夕方はここのお得意さん K さんに寿司レストランで御馳走になった。 ここの寿司レストランは日本人の方が経営するところで味もよく値段も大衆的。しかるに地元では人気レストランの一つでこの日もほぼ満席だった。
“最近はへんな寿司を売り出すところが出て来て、寿司の質が問われる様になった。”とはここのオーナーの話。
現場で働く日本人の方も全員が修業を積んだ板前さんではなくここで腕を磨いた人達ばかり。
海外での楽しみはおいしい海苔巻寿司を堪能する事。 日本ではなかなか出合えない寿司ロールが私は大好きだ。 “あんなの寿司じゃない”と言う日本からの観光客がたまにいるがそういう輩は海外で和食レストランを訪れる資格がない人間だ。
一生に1回か2回しかこない日本人向けにメニューを考えているのではなく何度も足を運んでくれる地元の人の為にメニュー構成を考えているので、私は農林水産省が施行しようとした “正しい和食” 認証制度、いわゆる Sushi Police にはばかなかしさしか感じない。 そもそも日本国民の税金を使ってなぜこのような事をするのか?結局これは現地にある “日本大使館” や “大企業の駐在事務所” が接待をするときに“ここは本物の和食レストランですよ。ほら”認証されて“いますよ。”と恰好を付ける為の道具にすぎない。
まぁ確かに中国系や他のアジア系が経営するとんでもない“日本レストラン”も後を絶たないけど……..
それでもそういう “和食レストラン” でも最近はレベルは少しずつ上がって来ている。

K さんは最近身体の調子を崩したらしく通院が続いているらしい。 私も9月初旬に少し体調を崩した。
“この際だから徹底的に調べた方が良いよ。良い機会だよ。” と言ってくれた。
ドイツ生活が長いので現地の病院に通うのは問題ないけど、いくら語学に自信のある??私でも急病で地元の医者にかかるのはちょっと自信が無い。 あの時は取引先の邦人の方に病院に連れて行ってもらった。本当に有難かった。今でも連れ行って貰っていなかったらどうなっていただろう…とぞっとする。

Die Angust vor den Play –offs

プレーオフを前にした不安感。 こういう見出しが地元の専門誌に踊っていた。
前回のワールドカップホスト国だったドイツ…..もうあれから3年が経った。本当に早いものだ….
10月10日はワールドカップ出場を懸けてモスクワに乗り込みロシアと対戦する。そして14日の最終戦は Hamburg でフィンランドを迎える。これまでグループ首位のドイツは勝点22。それを追うロシアが勝点21。ロシアは最終戦がアウェーとはいえこれまで勝点1しか上げられていないアゼルバイジャン戦なのでこの試合で勝点3を上げ最低でも勝点を24まで伸ばす事を見積もらねばならない。
しかもドイツは対フィンランド戦となるとトラウマがある。 2001年10月6日。ドイツはフィンランドと 0-0 で引き分けてしまう。それでも Manchester で行われていた England vs Greece は Otto Rehhagel 監督率いるギリシアが93分前 2-1 とリードしておりこのままいけばドイツはワールドカップ日韓大会への出場を決められるところだった。しかし今や伝説なった David Beckham が 直接FK をギリシアゴールに捻じ込み予選を通じて絶不調だった England が土壇場でワールドカップ出場を決め、ドイツはウクライナとの Play Off に回ることとなった。この瞬間を見届けた Schalke Arena の 52,333 人の観衆はどういう思いで帰途に就いたのだろう….
だが伏線はその前にあった。ミュンヘンで England 相手に 1-5 と歴史的な大敗を喫したドイツ代表はその悪夢を引きずりギリシア戦に臨んでいたのだった。前回(2002年大会)も今回も欧州地区予選の最終戦がギリシア戦。これまでの予選8試合で7勝1分のドイツだがこの1分がアウェーでのギリシア戦 ( 3-3 ) 昨年10月にホームでロシアを 2-1 と下しながら勝点1しか差をつけられていないのがこのギリシア戦の引分けだ。
こうなるとアウェーとはいえロシア戦で勝利を収め、その時点でワールドカップ出場を決めたいところ。
しかし肯定的なデータも残されている。 これまでドイツは西ドイツ時代を含めてワールドカップ予選での敗戦は、2試合しかなく(1985年ポルトガル戦、Stuttgart , 2001年 England 戦 München )その上アウェーゲームは36試合中、26勝10分と何と敗れた事が無いのだ。
私は誰が何と言おうとドイツこそ欧州で最もサッカーの強い国と思っている。第二次大戦以降の大会では全大会に出場しておいるがこれはブラジルと並んでの記録。 ワールドカップ優勝3回、準優勝4回、欧州選手権優勝
3回、準優勝3回。 Semi-Finalist となるともう何回ある事か…..
第二次世界大戦以降の大会を見てもEngland が3回 ( 1974, 1978, 1994 ) フランスが5回 ( 1962 1970, 1974, 1990, 1994 ) イタリア ( 1958 ) アルゼンチン ( 1970 ) が1回ずつ大陸予選を突破できずにいた。オランダに至っては 1974年大会でクライフを擁して出場するまで欧州の壁を破った事が無かった。

ただどこの国でも同じだが代表チームを取り巻く環境にはかなりの経済効果が関わっているらしく、2006年ワールドカップ、2008年欧州選手権での監督,選手団への手当が600万ユーロ ( 約8億1千万円 ) そして FIFA , UEFA からの勝利ボーナスが約 2,000 万ユーロ ( 約37億円 ) , adidas, Coca Cola, Mercedes-Benz と云ったスポンサーのワールドカップでの宣伝効果は測り知れないものらしい。
2008年欧州選手権で予選落ちした England の場合、チケット収入、開催国オーストリア、スイスまでの移動費用、飲食料金を含めるた BBC が試算した費用効果のロスは277万ユーロ ( 37億3,950万円 ) だったらしい。

だが戦う選手達そしてサポーター達は費用効果等は気にしない。ただ自分達、そしてサポートする国がワールドカップに出場することをただただ願うだけだ。
Michael Ballack 主将は“我々は ( Play Off を経ずに ) ワールドカップ予選突破に自信がある。なぜならモスクワで必要な準備をこなしてきたからだ。” と力強く約束をしていた。

我々は既に予選を突破して文字通り高みの見物。 本当に幸せな時代になったと思う…….

よる EURO SPORT Channel で生中継されたFIFA U-20 のハンガリー対チェコ戦をテレビ観戦した。
この対戦、昔の五輪なら、1970年代ならゴールデンカードの対戦だなぁ…..
試合はPK戦までもつれ込み両軍のGKが2本ずつストップするファインセーブを連発。 Sudden Death に入った6人目チェコのReznik のPKを GK Gulacsi がこの日3つ目のセーブでストップ。そしてハンガリー6人目 Balajti が決めて熱戦に終止符を打った。 

あぁ…日本はアジア予選で韓国に敗れたんだなぁ…自分が70年代に戻った気がした。


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