試合終盤川島がファインセーブを連発する。失点してしまえばこれまでの努力は水泡と化す。
42分21秒 MF Mathieu Valbuena がCKをセットする。日仏両選手が犇めく日本ゴール前に放り込まれるが日本DFに当たってPA外に弾き出たボールを今野が拾って怒涛のドリブルで中央を突破していく前にはフランスDFが3人いるが前進は止まらない。 後ろからフランス選手が3人追いすがるそして右から上がった長友に送るマークに入った Frank Ribery は完全に振り切られている。そしてダイレクトで中央に折り返すと次の瞬間にボールがフランスゴールネットに突き刺さったのが映し出された。
よしやった。ナイスゴ~ォォォォォォル~やぁぁぁぁぁ !! 。
早朝6時前と云う時間を考えたら自身のヴォリュームを制限するのが大変だった。
リプレーを見ると長友の折り返しを香川がうまく右脚に引っ掛けてフランスゴールに蹴り込んだのが判った。
GK Hugo Llorys をはじめとしたフランス選手の落胆の姿が映し出される。
こうなればいいなぁと思っていた試合展開に、そして結末になりつつあった。そして思った。
こう言う試合こそ現場で見たかったなぁ~。
10月12日はフランス戦、16日はヴロツロフでブラジル戦。こう言う試合こそ現場ではしごをしたかったんだけど、まぁなかなかそうもいかない。テレビ観戦出来るだけ、と云うよりもこう言う連戦が現実に有ると言う事を幸せに思う。
フランスサッカーと言えば最近は女性上位だ。ロンドン五輪前は前年のワールドカップで準決勝に進出した女子代表が“1カ月前の欧州選手権での”男子代表の不振“を埋め合わせしてほしいと地元紙に書かれていた。
同じ事は日本にも言える。いくらマスコミ上は連日香川や清武達の活躍を伝えても女子代表なでしこジャパンは世界女王。 五輪も銀メダル。世界ランクは男子の23位に対してなでしこは3位だ。フランスは男子が13位、女子は5位。
その両国が11年振りに対戦する事となった。
2001年3月24日。地元開催のワールドカップを翌年に控えたトルシエジャパンは3年前のワールドカップでメイン会場だったパリ郊外サンドニの La Stad de France に乗り込んだ。フランスは当時ワールドカップ、欧州選手権を連覇したばかりの世界最強と言える実力。日本も前年の Asian Cup で優勝し世界王者にアジア王者がどこまでやれるか楽しみにしていた。
それは多くの日本人そして選手、役員さらにトルシエ監督もそう思っていただろう。
キックオフ時にはかなりの雨が降っていた。パスワークと運動量で体力差と1対1の差を埋めたい日本にはいやな雨だなぁと思っていた。しかし試合開始直後からフランスの猛攻に後手を踏み続け、9分にPKを与え Zidane に決められると14分には Henry のシュートがGK楢崎の手をすり抜け日本ゴールネットを揺らし、アジア王者が欧州、世界王者相手にどれだけやれるかという期待はこの時点で霧散してしまった。
あとは点差が広がらないことを祈るばかりで、90分間を終えてその得点差は何とか5で収まった。フランスのメンバーには GK Rame ( ワールドカップ、EUROでは第二GKだったけど ) を始めCandela, Leboeuf, Desailly, Viera, Micoud, Dugarry, Henry, Trezeguet, Pires, Wiltord そして Zidane といった EURO2000 メンバーが並び怪我でその大会に出られなかった Petit もプレーするという世界最強のメンバー。
9ヶ月前にモロッコで行われたハッサン国王杯でも両国は対戦し、この時は 2-2 の末にPK戦で敗れるという健闘を見せたが、この試合は EURO2000 前に調整試合。こんなに easy には行かないと思っていたけどサンドニで5点差もつけられるとは...とショックだった。
試合内容も雨で地盤のゆるいピッチに日本のパスは回らず、選手達は相対する選手の体幹の強さにまったく対抗できず、ただ世界の強さと日本の弱さが目立っただけの試合だった。当時の日本代表選手では中田英寿以外(あと稲本と高原がいたか?)はシーズンが始まって1ヶ月も経たないJリーグでプレーする選手ばかりでシーズンたけなわの欧州でプレーする選手達とはコンディションもだいぶ違った。
おそらくフランス選手は中田以外誰も名前すら知らなかったんじゃないかな?
更にフランス入りして以来連日の雨で調整をする予定のグランドがセーヌ川の川水が溢れて使えず急遽代用したグランドが人工芝グランドでLa Stad de France の前日練習で初めて芝のグランドに触れたらしい。
そして当時の山本コーチの”備忘録”にも書かれていたけどトルシエ監督は夜間練習しか行わずそれが時差解消にも問題をきたしたと思う。アウェーという地に様々な悪条件が重なった結果だったけどそれを割り引いてもここまでやられるとは思わなかった。
日本の唯一の見せ場中田英寿が放った強烈なミドルシュート1本だけ。 マスコミはそのショットにすがっていた。 中田が欧州で通じているという証拠であるとか何とか書きたてていたけど試合後の中田の表情から日仏というか日欧の差が計られたと思った。
1994年5月29日にも両国は東京国立競技場のキリンカップで対戦している。
この試合も予想通り 1-4 で日本は一蹴された。 前年のワールドカップ予選で悲劇的な敗退を喫した両国の対戦となった。フランスは Rama, デサイィー、ル・グエン、ジョルカエフ、ブラン、ジノーラ、そしてパパン、カントナ らほぼベストメンバーを揃えての来日だった。 そして日本の唯一の見せ場はイタリア帰りのキングカズがその強さうまさを披露しデサイィーら屈強なDF陣と対等にプレーし、小倉のゴールをお膳立てしたシーンのみだった。
テレビを通してであったがパパンやカントナを見られたのは嬉しかったことを憶えている。
今回再び Asian Cup 王者としてフランスに挑む日本は現地ではどの様に見られているのだろう?
La sélection japonaise face aux Bleus
Le Blues と対戦する日本のメンバー
イタリア人であるアルベルト=ザッケローニ日本代表監督は10月12日のフランス戦と16日 ポーランドのWroclae で行われるブラジル戦に臨むメンバー23人を発表した。メンバーの中には13人の欧州でプレーする選手が含まれている。
Gardiens: Eiji Kawashima (Standard Liège), Shusaku Nishikawa (Sanfrecce Hiroshima), Shuichi Gonda (FC Tokyo)
Défenseurs: Yuichi Komano (Jubilo Iwata), Yasuyuki Konno (Gamba Osaka) Yuzo Kurihara (Yokohama F Marinos), Masahiko Inoha (Vissel Kobe), Yuto Nagatomo (Inter Milan), Atsuto Uchida (Schalke 04), Maya Yoshida (Southampton), Hiroki Sakai (Hanovre)
Milieux: Yasuhito Endo (Gamba Osaka), Kengo Nakamura (Kawasaki Frontale), Makoto Hasebe (Wolfsburg), Hajime Hosogai (Bayer Leverkusen), Keisuke Honda (CSKA Moscou), Hideto Takahashi (FC Tokyo)
Attaquants: Ryoichi Maeda (Jubilo Iwata), Mike Havenaar (Vitesse Arnhem), Takashi Inui (Eintracht Francfort), Shinji Kagawa (Manchester United), Hiroshi Kiyotake (Nuremberg), Ryo Miyaichi (Wigan Athletic)
ロンドン五輪メンバーからは GK 権田、 DF 吉田、酒井宏樹 MF 清武が選出された。 Die Budesliga で好調の乾、そして一時 Manchester United 入りが噂されたFC東京の高橋、Wigan Athletic でプレーする宮市も選出された。
Hogffenheim で活躍する宇佐美、酒井高徳は声が掛からず、やはりというか浦和レッズの原口元気、広島の佐藤寿人は声が掛からなかった。 浦和では槙野、柏木、阿部も......
地元紙では本田、香川、長友ら欧州のクラブでレギュラー選手としてプレーする選手達に関心が集まっていた。
Le Japon avec Honda et Kagawa ( 日本には本田と香川がいる )
フランス、ブラジルとの連戦に向け Alberto Zaccheroni 監督は香川真司、本田圭祐らを選んだ。 また Inter Milan でプレーする長友、 Schalke 04 でプレーする内田篤人、 Arsenal から Wigan にローン移籍している宮市も召集された。
欧州や南米のベストの強いチームと試合をする事となった。我々を発展させる経験地の高い国際試合となる事を願っている。フランスは技術とフィジカルのバランスがよく取れたチームと感じており Deschamps 監督の指揮下、良いスタートを切っている。そして強い Paris Saint Germain の復活はフランスサッカー界にとって欧州でもじゅうような位置を見つけた事の様だとも付け加えた。 ブラジルに就いてはアイデアとテクニックの高いクオリティーのチームでありそれ以上は何も云う必要はないだろう この様に Zaccheroni は語った。
当初選ばれたメンバーの中から前田、伊野波が怪我で離脱していった。ワントップとCBは今の日本代表にとってやや人材不足のポジション。 連戦を前にちょっと心配になった。
前田に替ってJリーグ得点王を行く佐藤寿人が召集された。佐藤にとっては願っても無いチャンス。だけど起用のチャンスは有るのか? 伊野波の穴は酒井高徳が召集された。ただ高徳に就いては最初から召集されても良いのにと思った。そして彼はCBが出来るのか?とも思った。実際に Stuttgart のラッバディア監督はCBが離脱したのにどうしてSBの Gotoku が何故召集される?と怒ったそうだ。
10/10/2012 à 08:25
Vers une association Koscielny-Sakho
To an association Koscielny-Sakho
Didier Deschamps 監督は CB にMamadou Sakho - Laurent Koscielnyのコンビを起用する見込みである。火曜日のマスコミ陣をシャットアウトした練習でそのコンビが試された様だ。Mamadou Sakho は Paris Saint-German, Laurent Koscielny は Arsenal 所属。彼らの起用の可能性は日本戦の後に行われるワールドカップスペイン戦には出場停止である Mapou Yanga-Mbiwa の欠場に寄与している。また Adil Rami (Valencia )はベンチスタートとなる可能性がある。
日本戦、続くスペイン戦に向けて召集された23選手はEURO2012 のメンバーから11選手が入れ替わった。 Koscielny はEURO2012では準々決勝のイタリア戦のみ起用され, Sakho はEURO2012のメンバーではなかった。大会後1994年のキリンカップでの日本戦に出場した Deschamps が監督になり半数近いメンバーを入れ替えて臨む最初の山場が日本戦の後に行われるワールドカップ予選のスペイン戦。 選手達が日本戦にどの程度本気になって臨むのだろう。
10/10/2012 à 18:00
Lloris capitaine face au Japon
日本との親善試合を2日後に控え、またワールドカップ予選のスペイン戦を翌週に控えて Didier Dechamps 監督は10月10日の記者会見で Hugo Lloris がキャプテンとしてプレーすると答えた。 Tottenham ではアメリカ代表の Brad Friedel からポジションを奪い先週の日曜日 Aston Villa を相手に Premier League デビューを果たし 2-0 で勝利を納めた。
EURO2012 では4試合全てに出場を果たした Lloris 。昨シーズンまではフランスの Lyon に所属していた。
今シーズンから Tottenham に移籍するがようやくPremier デビューを果たしたばかりであった。
10/10/2012 à 19:34
Deschamps prépare le choc Deschamps is preparing the shock
Rio Mayuba, Abou Diaby そして Lassana Diara らを怪我で欠くフランス代表は MF Yohan Cabaye をCBで起用する可能性を Didier Deschamps 監督は記者会見で示唆した。ただ Cabaye も腹筋の痛みを抱えている。
Cabaye を日本戦、スペイン戦に帯同させる事に就いては深刻なリスクを負う事にはならないとコーチは話している。
ここ数カ月ベストなパフォーマンスを披露するも左脚ふくらはぎに痛みを抱える Franck Ribery は所属するBayern München では die Bundesliga, UEFA Champions League と過密なスケジュールをこなしておりスペイン戦をベストな状態でプレーする為にアジア王者との試合には Deschamps 監督は“部分的にプレーする可能性もあるがリスクを冒したくない。”と明白にする事を避けた。
まだわからないKoscielny
CB候補の一人 Koscielmy は Deschamps 監督の待つ合宿地に赴く為にあわただしく所属する Arsenal を離れねばならなかった。それは彼の状態を調べもう1人のCB Sakho とのコンビを吟味する為だ。
もし Koscienlny の状態が悪ければ日本戦は Sakho とスペイン戦では出場停止である Rami Yanga Mibwa がCBで起用されるだろう。 日本戦を2日後に控えて10日の練習では Debuchy ( Lilie ) が右SBに入り、Clichy ( Manchester C. ) が左SBに入った。 Lloris は主将として日本戦に出場すると思われる。
日本戦のスタメン予想は下記の通り。
Lloris (cap.: Tottenham ) - Debuchy ( Lilie ) , Sakho ( PSG ), Koscielny ( Arsenal ) (or Rummy : Valencia ), Clichy ( Manchester C. ) - Capua ( Newcastle ) , Matuidi ( PSG ) , Sissoko ( Toures ) - Ménez ( PSG ) , Giroud ( Arsenal ) , Benzema ( Real Madrid ) .
この中盤構成に疑問を抱く地元ファンは少なくなかった。 スペイン戦では違った中盤をとの声も。
そして実際のスタメンは上記の通りだった。 地元紙をチェックしておればそういう事も掌握できるわけだけどこの記事を見た時はRibery は日本戦には出て来ないと思ったんだけどなぁ~。
つづく
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