Mr.コンティのRising JAPAN

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HSV高原の活躍を・・・欧州の地より

2005-03-06 | EURO Football
タカハラのHSV 対 HertaBSC (後編)

立ち上がり4分にマルチェリーノ に突破を許しそのチャンスからレイナがあっさりと先制すると16分にはやらずもののFKで掴んだチャンスを再びマルチェリーノが強烈なショット。GKピーケンハーゲンが一度は体に当てたがそのこぼれダマを難なくギルベルトに決められてしまった。この日のヘルタは小雪のちらつく中をマルチェリーノ、ギルベルトが力強いドリブルで左サイドから切り裂きHSVのDFを完全に翻弄。特にファン=ブイテン、ボウラフロウツの二人は彼らの動きにつられて重なることが多かった。一方攻撃ではトップ下のモレイラが完全に抑えられ、バルバレス、高原にボールが出ない。それでもバルバレスがやや下がり気味のポジションに下がり、高原がワントップ気味に残しつつも中盤でボールが繋がるようになりいくつかのチャンスが見られるようになる。それをヘルタのGKフィードラーがファインセーブで跳ね返す。リズムが良い内に、なんとか1点を返してと期待され始めた矢先の31分、トップ下の バステルク のパスを受けた マルチェリーノ が左から鮮やかなゴールを上げ 3-0 と突き放した。Doll 監督は36分にベンジャミン、後半開始からは不調のモレイラ に替わってラウト を投入し、52分にはイラン代表のマハダビキアを入れて中盤を厚くし、バルバレズ、高原のツートップを再び形成すると尚もチャンスは HSV に多く訪れ、まだまだ闘う姿勢を見せる。試合後の統計ではCKはヘルタの1回に対して10回も得ている。それでもシュートは ヘルタ のフィードラー を破れない。62分にはついにCKからのチャンスに攻撃参加したボウラフロウツのヘッドがフィードラーを破るがそれをバストゥックが手ではじき出して一発退場。HSVサポーターが残り30分でなんとか引き分けをと胸算用を始めるや否や、そのPKをヘルタサポーターの口笛の中、なんとバルバレズがポストに当ててしまった。相手の中心選手バルバレスがボールをもつ度に、またこのPKをセットしようとするや否やものすごい口笛と怒号を浴びせたヘルタサポーターは大喜び。それでも気を取り直してその15分後にゴール前の混戦をうまく抜け出したバルバレズがフリーでヘッドで合わせて2点差とすると再び勝ち点1の夢が。
何とか高原が得点に絡めばと祈るもその3分後再びギルベルトが逆襲から4-1とするゴールを決めて万事休す。期待の高原は一度早いドリブル突破からシュートまで持っていったが他に見せ場を作れなかった。 Kicker 紙の採点では先週とは対照的に高原には4点が点けられた。Spieler des Spieels には2得点のギルベルトで本節の最優秀選手にも選ばれた。だが私的にはGKフィードラーがMVPだ。好セーブ連発で12回与えた決定機を1失点に抑え、そのファインセーブがバルバレズのPK失敗を導き出した。ヘルタはこれで再び4位に浮上。翌朝の Berlin Morgen Post では “ヘルタ欧州への道を”との見出しで快勝を称えた。一方の HSV は7位に後退。試合後の Doll 監督のコメントではGKピーケンハーゲンの定位置は保障されていないとはこのゲームのパフォーマンスから考察か?HSVは次節、ホームで 5位のレーバークーゼンを迎える。前回のアウェーでの試合では 0-3 と完敗しているが、今度はホームでチーム状態も異なる。勝てば再びUEFA圏内が見えてくる。
次節は首位バイエルンが前季王者のウェルダーブレーメンと対戦するが、UEFA出場権を巡ってHSVとレーバークーゼンの試合も注目だ。高原が何とかしてまた見だしになることを期待したい。

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