Mr.コンティのRising JAPAN

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五輪予選後半戦開幕を前に Olyroos の正念場 2

2012-02-02 | 五輪 U-20, U-17
Olyroos 地元選手達を頼りに 11th November

Aurelio Vidmar はオーストラリアがロンドン五輪予選を突破出来るかどうはは地元選手達の才能に委ね場ならなくなった。 Olyroos の監督は来るイラク戦、ウズベキスタン戦に臨む19人のメンバーを発表した。
これら試合は FIFA Match Day には行われない為に欧州組の召集は出来なかった。
Central Coast MarinersのGK Matthew Ryan そしてBrad McDonald がこの予選で初めて招集されGold Coast United のDylan McGowan, Sydney FC のMF Dimitrios Petratos そしてPerth Glory のAdam Taggart らU-20 Young Socceroos のメンバーも選ばれた。 “ 私は選手達はやってくれると自信がある。“と Vidmar 監督は語った。


Olyroos イラク経由でロンドン行きの旅に.. 22nd November

Olyroos は今日ドーハでイラクと相対した時に良く年のロンドン五輪予選突破の最大のテストに相対するであろう。
9月にアデレードで行われた五輪予選の初戦、UAE 戦を引き分けたオーストラリアはもう躓くわけにはいかない。
FIFA ランクで 113位であったUAEは同じグループ内では最も戦いやすい相手と考えられて来た。イラクは初戦のウズベキスタン戦で 0-2 で敗れた。そしてウズベキスタンは UAE と対戦しその翌日 Parramatta Stadium で行われるオーストラリア戦の為にシドニーに飛び立つ。
選手達は11月15日火曜日に到着し、私は Socceroos のワールドカップ予選の試合を終えて16日水曜日の朝に到着した。だからここでは本当に良い練習が出来た。全選手が素晴らしいスピリットを持っており準備は出来ている。日中の気候は本当に高く恐らく33~34度はあるのではないか。しかし午後4時半ごろから気温は下がってくるのでキックオフ時の午後5時15分には完璧な気温になっているだろう。
ここで勝利を得られれば本当に素晴らしい事になるが最初の10分から15分で勝負は付けられない事は解っている。試合の入り方そして出来るだけ長い時間主導権を握れる様にスマートでなければならない。我々はイラク対ウズベキスタン戦を見た。その試合では確かにファンタスティックな戦闘能力をイラクは持っていた。彼らは終始ウズベキスタンにプレッシャーを与え続け、0-2 で敗れはしたが試合を支配続けようとした。彼らはその時持っているもの全てを見せたと思う。
今回も A-League のみの選抜メンバーであるが各チームの中心となる選手が招集された。
Brisbane Roar の Mitch Nichols, Matt Jurman 。Melbourne Heart の Mate Dugandzic 。Central Coast の Oliver Bozanic , Matt Ryan 。Sydney FC のDimi Petratos, Sebastian Ryall そして Rhyan Grant らがチームに招集された。
しかし今回も欧州組は招集出来なかったが“私は招集された選手達も可能性を秘めた集団であると信じている。”
この様に Vidmar 監督は語っている。

イラク GK Olyroos のロンドン行きの夢を挫く  23rd November

オーストラリアチームは22日のイラク戦で引分けロンドン五輪予選突破に向けて更なる困難に直面した。
9月に UAE と引き分けた Olyroos は再び相手GK Jalal Hassan の連発する好セーブにより再び勝点を分け合わねばならなかった。
Hassan はオーストラリアの創った4度のチャンスを全て防ぎ、初戦ウズベキスタン戦を 0-2 で落とした後に勝点1を上げる事となった。
オーストラリアは中盤から攻撃をよく構築し前線の選手を押し上げた。そして数秒の間に2度の決定機を掴んだ。
39分James Brown がドリブル突破で上がり相手DFをかわし約6ヤード前からの至近距離からフリーで放ったショットは GK Hassan に阻まれ、そのリバウンドをそのまま Brown がシュートに持ち込んだが再び Hassan が信じられない反応のファインセーブを披露した。
その後もオーストラリアは攻勢を続け1分後に Sebastian Ryall が放ったヘッドは Hassan が掴んだ。
イラクは何とかオーストラリアを窮地に追い込もうとしたが後半もまた Hassan の手に頼らねばならなかった。
57分にはMarko Jessic のショットを弾きだしその後も何度か自陣PA内に侵入を許すも最後の砦となりウズベキスタン戦に続く連敗を阻止した。 オーストラリアの次の相手ホームで行われる27日のウズベキスタン戦で UAE はイラクと対戦する。



ノーゴール、未勝利 。ウズベキスタン戦での結果無しにOlyroos には希望が無い 25th November

風の吹く夜、空席のスタンド。中立の開催地。ドーハでオーストラリアとイラクの間で行われたロンドン五輪予選は感興をそそらない22日に行われた単調な試合に終わった。アジア地区最終予選2試合を終えて Olyroos は動揺を隠せない。27日にシドニー Parramatta Stadium で行われる試合の結果でそれは明らかになるだろう。2試合を終わってノーゴール。
“しかし我々はまだ負けたわけではない。我々の事をまだ駄目だと見るべきではない。”指揮官はこの様に語る。 
オーストラリアのオリンピックにおけるサッカーの戦績はここ20年で急速に顕著になっている。
1956年メルボルン五輪では1回戦で日本を 2-0 で破り2回戦ではインドに 2-4 で敗れた。
以降エントリーそのものをしなかったらしく次に五輪に出場したのは1988年のソウル五輪。ここでは1次リーグでブラジルに敗れたもののストイコビッチらを擁したユーゴを Frank Farina のゴールで勝利を収め準々決勝進出を決めた。 年齢制限が制定されたバルセロナ五輪では現 Adelaide United の監督である Kosmina らの活躍で準決勝にまで進出し、それが五輪での最高の結果となっており以降全ての大会で出場を果たしている。
そして最近の五輪では Ronaldinho ( Sydney, 北京 ) や Lionel Messi ( 北京 )ら世界の列強のスーパースター達もプレーするようになり容易に上位に進出出来なくなって来た。
Vidmar は Al Arabi Stadium での引き分けを悔やんだ。 イラクの GK Jalal Hassan が立ちはだかった。
James Brown や Sebastian Ryall らのフラストレーションが高まった。
“機会を逸してしまった。もし勝てていれば全てが上手くいった。しかし出来なかった。それが残念だ。だけどまだ終わった訳ではない。日曜日のウズベキスタン戦後にはより良い状況になっているかもしれない。
私はまだそれらを信じている“
その他はあまり確実ではない。 オーストラリアの発展プログラムに於いて若い才能ある選手達が輩出されているがこの世代はそのコンベアーの“ブラックホール”と云われている。普通 U-23 代表チームからは何人もの選手が代表チームの選手も兼ねるのであるがドーハでのイラク戦から帰国した18人の中では Brisbane Roar のMF Mitch Nichols とAdelaide United のDF Daniel Mullen の2人だけである。
同じ週に Socceroos の Holger Osieck 監督は2月に行われるサウジアラビア戦に就いて次世代の選手達に“冷や水”を浴びせた。 既にワールドカップ予選では次のラウンド進出が決まっておりサウジアラビア戦は消化試合となるが“私は常に才能ある若い選手達に代表への扉は開けている。しかし代表は常に最高の布陣で無ければならない。私は今若手育成には気を付けて従事している。何故ならそれは選手達にとっての教育課程となるからだ。そしてもしあまりに早くそれを進めてしまうと後で良くない結果を招く。”と語ったのだ。
Osiek 監督と新しい代表候補を見つける為に頻繁に連携している Han Berger 技術部長は、“正直言って 2010年のワールドカップ終了後は我々は心配であった。しかし今は1年前ほどではない。 Olyroos の中にも多くの才能ある選手がいるが他の世代にも高い潜在能力を持った選手はいる。全ての世代に才能のある選手がいるがその成長過程は非常に興味がある。何故なら本当に誰が出て来るかは解らないからだ。”
Olyroos を今救えない問題は Vidmar 監督がMatthew Leckie, Brent McGrath, Tommy Oar そしてAaron Mooyと云った欧州組を招集できない事でそれが得点力不足にも繋がっている。ならば U-20 で顕著な活躍をしている Bernie Ibini-Isei, Mustafa Amini そしてTerry Antonis ら技術の高い選手達を起用する事は考えられないか?
Berger は解っている。“もし我々が予選突破できなければそれはその世代の選手強化には絶対に否定的な効果しかもたらさない。五輪に様な大会は普通の大会よりも2段階も3段階も上のレベルの大会である。 この様な大きな大会に出場する事は選手達にとって偉大な教育の場となり、本当に開眼出来る。それが予選通過の価値である。” と語った。



政情不安定の為にイラク国内でホームゲームが開催できないイラクではあるがこのグループでは最難関と考えられていた。ドーハで開催されたアウェーのイラク戦で引分けられた事は本来想定内のはずと思った。
しかし初戦ホームの UAE 戦を引き分け勝利が必要だったと思う。そして初戦のウズベキスタン戦を落としたイラクの方こそオーストラリア以上に勝利が必要だっただろう。 
北京五輪予選でも両国は同じグループとなりこの時の直接対決ではオーストラリアが1勝1分け ( ホーム 2-0 アウェー 0-0 ) でこの直接対決の結果が大きく寄与して、勝点1差でオーストラリアが五輪出場を決めた。
黒星スタートのイラクはスタメンを5人入れ替えてオーストラリア戦に臨んだ。そして Olyroos は3人の選手を替えた。
GKを Central Coast Mariners の Mathew Ryan 。MFに Dugandzic Mate ( Melbourne Hearts ) FW に Petratos Dimitrios ( Sydney FC ) をスタメン起用した。
それでもゴールは遠かった。 そして勝点も1止まりだった。実際に試合は見ていないけど報道からオーストラリアが優勢に進めていたらしい。 それだけに Vidmar 監督はこの試合で勝点3を確実に挙げたかっただろう。 初戦のUAEにさえ勝っていればこの引分けは Olyroos にとって貴重な勝点1になっていたに違いない。



  

Parramatta Stadium でウズベキスタンに 0-0 の引分け Olyroos の五輪予選突破に危機 28th November

ゴールへの枯渇が延長され Olyroos のロンドンへの道のりが急勾配に差し掛かってしまった。
3試合連続のスコアーレスドロー。今回は首位を行くウズベキスタン相手にホームの Parramatta Stadium で。この引分けにより中間点にさしかかりオーストラリアはまだ予選突破に向け厳しい戦いを強いられている。 Olyroos はこれで4時間半の間得点が生まれていない事になる。そして首位ウズベキスタンに勝点2差を付けられたまま Olyroos は2月のアウェー2連戦に臨まねばならなくなった。
“恐らく我々はフォーメーションの練習を止めてシュート練習に集中せねばならないだろう。 攻撃面であと少しの改善が足らなかったと思われる。 我々は何度もPAの付近まで押し寄せたが壁パスが長すぎたりスルーパスが走り込んだ選手の前に行く代わりに選手の背中にあたったりした。我々は小さな事でがっかりさせられた。
Vidmar はGK Matt Ryan in goal, 前線でのDimitri Petratos の動き、そしてman-of-the-match 級の活躍をした Matthew Jurman の守備をそれぞれ称賛した。 
前半はウズベキスタンが攻勢に出てオーストラリアDF陣を翻弄し Musaev Fozil 主将が2度中盤からミドルを放った。
1度は GK Matt Ryan がセーブ。もう1度は CB Matthew Jurman がクリアーをした。
Mitch Nicholas のシュートを GK KUVVATOV SANJARが掴めずこぼれ球に詰めたPetratos のショットはゴールネットに突き刺さったがこれは明らかにオフサイドであった。 Nicholas はその直後も左足からシュートを繰り出したがこれはクロスバーを大きく外れた。 Olyroo はボール支配率、地域占有率は高かったがラストパスが繋がらなかったり試合を決めるに必要な充分なチャンスが創れず、勝ちたくてたまらなかった試合を勝てなかった。 そして予選突破を確実にするチャンスを逃してしまった。 



ウズベキスタンは前節のUAE戦のスタメンからメンバーを3人替えた。Olyroos はAdelaide United のDF Daniel Mullen が初めて最終予選登場となった。
ウズベキスタンは最も難しいと考えられていたアウェーのオーストラリア戦を引き分けられて貴重な勝点1を得た。
更に同日数時間後に Al Ahin で行われた UAE 対 イラクの試合でイラクが勝った事により残り3試合中2試合のホームゲームを残すウズベキスタンが圧倒的に有利になった。 そしてウズベキスタンを勝点1差で追う2位のイラクもドーハでの“ホームゲーム”を2試合残している。いよいよ Olyroos は厳しくなって来た。

しかし次のアウェーのウズベキスタン戦で勝てば状況は一気に改善される。その為にはゴールを挙げねばならない。
Kerem Bulut の初召集がゴールにそして勝利に結びつくだろうか。

私も他国の事を案じている場合では無い。今回は日本も欧州組と言うよりも11月のバーレーン、シリアの2連戦で活躍した大津を召集出来ない。次の試合は最難関とも言えるアウェーのシリア戦だ。試合はヨルダンで行われるけど。
それでも日本には J-League がある。そして永井、原口、清武らがいる。 楽観はしていないけど状況はオーストラリアよりも良い。シリア戦で引き分ければその次はアウェー戦とは言えマレーシア戦だ。 まずシリア戦でしっかり結果を出して…..と思うのだ。

でも何とかしてウズベキスタン対オーストラリアが見られないかなぁ…..


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2 コメント

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オリルー (鍼灸)
2012-02-03 00:55:17
まずは明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
久々のルー特集ありがとうございます。

オリルーはいよいよ崖っぷちに立たされました。
欧州組が欠けているのが非常に痛いですが、とにかく笑っちゃうくらい得点力不足です。
得点力が足らないのは、A代表はじめ全てのカテゴリーに当てはまります。
現オリルーも得点源で大いに期待してたデュガンジッチがいまだにノーゴール。
ブルトの招集は遅かったくらいです。去年のU20W杯でヤングルーがGL3連敗したのもブルトが直前まで招集できずに、チームにフィットできなかったからと見ています。アジア予選も彼一人で勝ち抜いたようなものでした。
31日付でチェコからトルコのチームに移籍が決まりましたが、何とか試合に出て欲しいです。
一方、期待された欧州組もウズベキスタン戦での招集はなし。UAE戦だけになりそうですが、その前に大陸間予選送りになりそうです。

A代表のサウジ戦も若手を試したいところです。といってもキューウェルもAリーグでもケガで出たり出なかったりの状態なんで、戦力として期待できないでしょう。
ドイツ世代だとシュワ、ニール、エマートン、オグネノフスキー、ウィルクシャー。少し下のホルマン。後は全部88年生まれ以降のメンバーになるのでは。
11月の試合で出場しそこなった、ハード(ケガで微妙)、マクゴーワン、ムーイ、Aリーグで売り出し中のベヒッチあたりのデビューが見られるかでしょう。
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遠のくロンドンの灯 (Mr.コンティ)
2012-02-06 12:21:20
鍼灸様

こちらこそ今年もよろしくお願い致します。

Olyroos も負けましたね。これで4試合連続無得点。いよいよ2位狙いにになって来たでしょうか?どうしてこんなにゴールが遠いのでしょう?それが A-League のレベルか?と思ってしまいます。まぁA代表でも Cahill 以外は頼れる点取り屋は不在の様ですし。あと Hollman がどうなるかですか?
僅かな救いはイラクが負けてくれた事でしょうか?
でも日本もシリアに敗れたので他国の事を云っている場合ではないですね。
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