Brisbane で行われたイラク戦の翌日。 Socceroos 一行はメインスポンサーであるカンタス航空機で一路次の戦いの地中東遠征へと旅立った。私は翌日の地元紙3紙を興味深く読んでみた。
Sydney Morning Herald から
Australia lowers flag in Iraq オーストラリア国旗イラクで貢納。
この一面トップの動詞の見出しをみたSocceroos サポーター達は少し息をのんでしまったのでは無いか?しかしこれは現地に駐留しているオーストラリア陸軍が新たに昨年就任した Kevin Rudd 首相の公約通り陸軍兵士を撤退させ始める事となった記事の見出しであった。550人の兵士達は6月下旬には Brisbane 港に到着する予定との事。 Joel Fritzgibbon 国防相は“彼ら550人を誇りに思う”とコメントを残した。 2003年米軍がイラクに駐留を始めた直後 John Howard (当時)首相はブッシュ大統領のイラク政府にいち早く指示を表明。現地に駐留軍を派遣する事に。そしてこの5年間で延べ 14,000 人の兵士を含めた駐留軍関係者が現地に派遣されAS$23億 ( 約2300億円)の予算が投入されたらしい。
海軍は引き続きペルシャ湾警備の為に現地に残るがこれはイラク戦争勃発前の国連決議幇助のの延長線上の事であり 110人の陸軍兵士は大使館を周辺警備の為に現地駐在を続けるとの事であった………….
ワールドカップ予選勝利を伝える記事はSports 版の中でKewell の写真と “ FLASH HARY “ と言う見出しを掲載したトップ記事として伝えられた。
記事に目を移すとまず Harry’s Houdini effort sparks Socceroo magic ( Harry のHoudini ばりの奮闘が Socceroo マジックを閃光させる ) のキャプションが。 これは1920年代アメリカで人気を博したハンガリー生まれの魔術師 Harry Houdini と決勝ゴールを決めたエースストライカー Harry Kewell をかけたもの。
とにかく勝利が必要であった Socceroos は ドイツワールドカップのクロアチア戦での同点ゴール以来の貴重な得点を挙げたKewell のパフォーマンスで勝利を収め、 Kewell はこの様なレベルでは何かを出来る能力を持っている事を証明できたが、それ以上の事は出来なかった、と言った内容の行で記事が始まった。“それ以上の事”とは恐らく追加点を挙げる事と思われる。 Kewell の決勝ゴールは右サイドからの Brett Emerton からの送られたクロスを頭で合わせたものであったが、それ以外にも特に Wilksher から何度もクロスが Kewell に送られる展開が目に着いた。本来そこの Target Man となるのはこの試合をコンディション不良で出場出来なかった長身の Josh Kennedy であるべきで、 Kewell の特徴はむしろ相手DFとの接触を避け自身のスピードを生かしたスペースへの飛び出し。この日の Kewell は “ Kennedy の代役が務まるか”の試験の様だった。一方の守備陣の方はイラクを完封し結果的に Australia 代表の無失点記録は6試合連続となった。76分に Kewell がベンチに下がってから最も目立った選手は GK の Schwarzer。左サイドバックの David Carney, 左のMF Vince Grellaの守備的役割も目立ったがそれはCBの Beachamp, Jade North の出来が不在だった Lukas Neil をカバー仕切れなかった為。 無失点記録の更新は Schwarzer のFine Save と 前半のYounes Mohamed, 後半の Hawar Tehar のシュートミスもあった事を忘れてはならない。
そのイラクは次のオーストラリア戦に全霊を傾けるだろう。 Socceroo 達は試合の翌日にドバイに向かい、その翌週にはカタールのドーハに向かう。アウェーで勝点を奪う事は容易では無い。40度以上の砂漠の中での試合。そこには開始4分 Haider Hussein の放ったミドルシュートがクロスバーを直撃しそのまま真下に落ちたボールをノーゴールとウズベキスタン審判団に判断されたイラクがリベンジを果たす番だ。 実際に Australia のチャンスの多くは Kewell のヘディングに帰結された。 そして攻撃のバリエーションはイラクが多かった。 Younes, Hawar のシュートミスが無ければ展開は解らなかった。そして立ち上がり4分の Haider のミドルシュートも。
左サイドバックの Carney は Sydney FC 時代から左足からの攻撃力の定評が高かった選手だが守備的な能力を問われると…..彼はMFで使われるべきと思う。 Schwarzer のセーブはこの日も失点を阻んだが前節中国戦でも最後にPKを止めて失点を防いだことを忘れてはならないと思う。 Revenge puts Australia in pole position ( リベンジがオーストラリアをポールポジションに ) 両チーム合わせて15人の選手が昨年の Asian Cup と同じスタメンのメンバー。この時 Socceroos はイラクに 1-3 と一蹴される。そのリベンジが最高の食事ならば Socceroos はこのイラク戦を楽しめたはずだ。 Pim Verbeek 監督の計算だと勝点10が最終予選進出への必要な勝点。この試合の勝利であと3、1勝となった。 これまで Socceroos が最後にワールドカップ予選のホームゲームで敗れたのは27年前の New Zealand 戦まで遡らねばならない。最終戦は中国をホームに迎える事を考えれば3試合で勝点3を上げる事は難しい事では無い。しかし立ちあがりの押されていた時間帯でもし失点を喫していたら、 Celtic の Aussie Striker 、 Scot Macdonald のワントップよりも Kennedy の方が…..と思われるのはそれだけ Wilksher にクロスが効いていたからか…. しかしそれでも Kewell のこの日の評価は下がらない。
この日のイラクは Younie Mahamud の1トップではなく予想に反して Emad Mohammed との2トップ。 ( Asian Cup では Younis の1トップだった。)トップ下の Nashat Akram はゲームメークを演じ左サイドの Hawar Mulla と 右サイドの Mahdi Karimi のドリブル突破は脅威で、特に右サイドの Mahdi Karimi の突破は Carney, Beachamp をサイドに引き出し、空いた中央を Emad, Younis の2トップの侵入を許した。
オーストラリアがホームゲームのワールドカップ予選で敗れたのはスペイン大会予選の 1981年5月16日の New Zealand 戦に 0-2 で敗れて以来。この時は4月のアウェー戦で引き分けながらホームで敗れてしまった。その後ワールドカップ予選では1985年12月の Scotland 戦 ( 0-0 ) 1989年3月 New Zealand ( 4-1 ) 4月イスラエル ( 1-1 ) 1993年8月カナダ ( 2-1 PK戦 4-1 ) 10月アルゼンチン ( 1-1 ) 1997 年11月イラン ( 2-2 ) 2001年11月ウルグアイ ( 1-0 ) 2005年11月ウルグアイ ( 1-1 PK 戦 4-1 ) と強豪相手でも敗れていない。しかし1997年 MCGでイランと引き分けたあの試合は悲劇として語られている。
The Courier Mail は WEB SITE の Photo Gallery は定評がある(と私は自分一で思っている。)そのスポーツ版は表も裏も一面はイラク戦の Kewell の写真を一面に。
Captain Harry kick on to save Roos ( 主将の Harry の一蹴りが Roos : 代表を救う ) と言う大きな見出しが。 しかし Verbeek 監督の “今日の我々は勝利に値しない。選手達はみな理解しているはずだ。“とのコメントが。
また Grella の Suncorp Stadium の芝は滑り易く Football Pitch とは言い難いとのコメントが掲載されており、試合結果に満足しながらも“我々はもっとやれると思う。”とピッチさえよければと言いたげ。そして4~5日の合同練習では全てのメニューをカバー仕切れ無い。とのチーム事情も。そしてハーフタイムでの Verbeek のアドヴァイスは短く的確であったと述べている。また Pim not happy with Sloppy Win ( Pim はこの杜撰な勝利に満足していない ) とのキャプションには “我々は相手に多くのチャンスを与え過ぎた。そしてフリーになった味方選手を使いこなせなかった。もっとやれたはずだ。次はもっとやれるはずだ。”とのコメントを掲載している。 この試合を完封し Verbeek が指揮を始めて以来5試合まだ失点を喫していない。Socceroos が最後に失点したのは2007年9月に Melbourne で行われたアルゼンチン戦で Demicelis にゴールを許したゴール。しかしこえらの完封試合は35歳の Mark=Schwarzer のファインセーブ連発の恩恵によるもので Lukas Neil の抜けた DF ラインの整備は急務。 GK の神懸かり的なセーブは2週間も続かない。
Schwarzer は来シーズンから Fulhamu に2年契約で移籍する。
攻撃陣では1得点に終わったが Scot Macdonald が前線に為を作り Kewell がガーナ戦の様にボールを求めて中盤に下がる事が少なかった。しかし Kewell はヘディングシュートが多かった。それだけイラクDF陣はしつこかったと分析。そしてイラクのワールドカップ行きは風前の灯であるのでこの次はもっと強い意気込みでくるだとうと結んでいる。 ピッチ状態に就いてであるが1週間前から Brisbane は雨が続いていた。しかし試合当日は曇天ではあったが雨は前の日までと比べて格段に少なかった。天候とピッチ状態に閉口したのはむしろイラク選手達の方だろう。ドバイでの“ホームゲーム”はおそらくもっと硬い芝のピッチであるだろうが、それは勿論 Socceroos 達には味方しないだろう。そして試合内容では決して引けをとらなかったイラクの“ホームゲーム”が見ものだ。 FW 陣は第1節で活躍した長身の Josh=Kennedy の次戦からの復帰が望まれている。やはり Joel=Griffiths では荷が重かったか……….
最後に保守系の地元紙The Australia から。
イラク戦の勝利は幸運によるもの40度を越える中東では幸運に頼るのは厳しい。イラクは強いチームである事を忘れてはならない。イラクのDF陣は攻撃的でスピードもあり自信をもって経験のない両サイドの裏を突いて来た。 Younis らのシュートミスが無ければ結果は解らなかった。イラクはまだまだ挽回する力が残っている、との文章が。
Kewell shows word he can still deliver the razzle and dazzle ( Kewell はまだ乱痴気騒ぎをもたらせる証明を果たした。)
“チームより偉大な選手はいない”と言う古いスポーツの諺にがあるがこの試合に就いては 1-0 の結果より大切な事が証明された。 久しぶりに(2年ぶり)母国のピッチに現れたKewell のパフォーマンスを見る限り他の選手との違いを見せ素晴らしいゴールを決めた。 “彼を (76分) に引っ込めたのは良くなかったかも知れないが酢での彼の足は痙攣をおこしていたのでそうせざるを得なかった”と言う Veerbek 監督のコメントが寄せられている。
おそらく最も重要な事は Kewell がリーダーシップを充分に発揮した事で先制ゴールにみならず開始8分には Macdonald とのパス交換から Bresciano のシュートを導き出した。そして先制後何度かゴールに迫り惜しいシュートも放ったが相手 GK のNoor の美技に阻まれた。76分に大歓声を浴びてベンチに戻る彼の姿に Liverpool 時代に失っていた輝きを取り戻し、地元のサポーターを熱狂させる事が出来た。
“アウェー”のイラク戦に向け、まず DF ラインは Lukas Neil が合流できるかどうか?がポイントで攻撃陣ではWilksher, Emerton のクロスの精度が高いのでJosh Kennedy の合流が望まれる。また今度はサイドバックの David Carney にあまり攻撃参加をせずにと指示した方あいいだろう。もしくは MFで起用するか?
そして今イラク対オーストラリア戦がキックオフされた。この前に終わった中国対カタール戦で中国が 0-1 で敗れた。Group 1 最下位のイラクオーストラリア戦に勝てば中国を上回れる。オーストラリアは勝てば最終ラウンド進出がほぼ決定となるので両国勝利を求める戦いとなるであろう……..
Sydney Morning Herald から
Australia lowers flag in Iraq オーストラリア国旗イラクで貢納。
この一面トップの動詞の見出しをみたSocceroos サポーター達は少し息をのんでしまったのでは無いか?しかしこれは現地に駐留しているオーストラリア陸軍が新たに昨年就任した Kevin Rudd 首相の公約通り陸軍兵士を撤退させ始める事となった記事の見出しであった。550人の兵士達は6月下旬には Brisbane 港に到着する予定との事。 Joel Fritzgibbon 国防相は“彼ら550人を誇りに思う”とコメントを残した。 2003年米軍がイラクに駐留を始めた直後 John Howard (当時)首相はブッシュ大統領のイラク政府にいち早く指示を表明。現地に駐留軍を派遣する事に。そしてこの5年間で延べ 14,000 人の兵士を含めた駐留軍関係者が現地に派遣されAS$23億 ( 約2300億円)の予算が投入されたらしい。
海軍は引き続きペルシャ湾警備の為に現地に残るがこれはイラク戦争勃発前の国連決議幇助のの延長線上の事であり 110人の陸軍兵士は大使館を周辺警備の為に現地駐在を続けるとの事であった………….
ワールドカップ予選勝利を伝える記事はSports 版の中でKewell の写真と “ FLASH HARY “ と言う見出しを掲載したトップ記事として伝えられた。
記事に目を移すとまず Harry’s Houdini effort sparks Socceroo magic ( Harry のHoudini ばりの奮闘が Socceroo マジックを閃光させる ) のキャプションが。 これは1920年代アメリカで人気を博したハンガリー生まれの魔術師 Harry Houdini と決勝ゴールを決めたエースストライカー Harry Kewell をかけたもの。
とにかく勝利が必要であった Socceroos は ドイツワールドカップのクロアチア戦での同点ゴール以来の貴重な得点を挙げたKewell のパフォーマンスで勝利を収め、 Kewell はこの様なレベルでは何かを出来る能力を持っている事を証明できたが、それ以上の事は出来なかった、と言った内容の行で記事が始まった。“それ以上の事”とは恐らく追加点を挙げる事と思われる。 Kewell の決勝ゴールは右サイドからの Brett Emerton からの送られたクロスを頭で合わせたものであったが、それ以外にも特に Wilksher から何度もクロスが Kewell に送られる展開が目に着いた。本来そこの Target Man となるのはこの試合をコンディション不良で出場出来なかった長身の Josh Kennedy であるべきで、 Kewell の特徴はむしろ相手DFとの接触を避け自身のスピードを生かしたスペースへの飛び出し。この日の Kewell は “ Kennedy の代役が務まるか”の試験の様だった。一方の守備陣の方はイラクを完封し結果的に Australia 代表の無失点記録は6試合連続となった。76分に Kewell がベンチに下がってから最も目立った選手は GK の Schwarzer。左サイドバックの David Carney, 左のMF Vince Grellaの守備的役割も目立ったがそれはCBの Beachamp, Jade North の出来が不在だった Lukas Neil をカバー仕切れなかった為。 無失点記録の更新は Schwarzer のFine Save と 前半のYounes Mohamed, 後半の Hawar Tehar のシュートミスもあった事を忘れてはならない。
そのイラクは次のオーストラリア戦に全霊を傾けるだろう。 Socceroo 達は試合の翌日にドバイに向かい、その翌週にはカタールのドーハに向かう。アウェーで勝点を奪う事は容易では無い。40度以上の砂漠の中での試合。そこには開始4分 Haider Hussein の放ったミドルシュートがクロスバーを直撃しそのまま真下に落ちたボールをノーゴールとウズベキスタン審判団に判断されたイラクがリベンジを果たす番だ。 実際に Australia のチャンスの多くは Kewell のヘディングに帰結された。 そして攻撃のバリエーションはイラクが多かった。 Younes, Hawar のシュートミスが無ければ展開は解らなかった。そして立ち上がり4分の Haider のミドルシュートも。
左サイドバックの Carney は Sydney FC 時代から左足からの攻撃力の定評が高かった選手だが守備的な能力を問われると…..彼はMFで使われるべきと思う。 Schwarzer のセーブはこの日も失点を阻んだが前節中国戦でも最後にPKを止めて失点を防いだことを忘れてはならないと思う。 Revenge puts Australia in pole position ( リベンジがオーストラリアをポールポジションに ) 両チーム合わせて15人の選手が昨年の Asian Cup と同じスタメンのメンバー。この時 Socceroos はイラクに 1-3 と一蹴される。そのリベンジが最高の食事ならば Socceroos はこのイラク戦を楽しめたはずだ。 Pim Verbeek 監督の計算だと勝点10が最終予選進出への必要な勝点。この試合の勝利であと3、1勝となった。 これまで Socceroos が最後にワールドカップ予選のホームゲームで敗れたのは27年前の New Zealand 戦まで遡らねばならない。最終戦は中国をホームに迎える事を考えれば3試合で勝点3を上げる事は難しい事では無い。しかし立ちあがりの押されていた時間帯でもし失点を喫していたら、 Celtic の Aussie Striker 、 Scot Macdonald のワントップよりも Kennedy の方が…..と思われるのはそれだけ Wilksher にクロスが効いていたからか…. しかしそれでも Kewell のこの日の評価は下がらない。
この日のイラクは Younie Mahamud の1トップではなく予想に反して Emad Mohammed との2トップ。 ( Asian Cup では Younis の1トップだった。)トップ下の Nashat Akram はゲームメークを演じ左サイドの Hawar Mulla と 右サイドの Mahdi Karimi のドリブル突破は脅威で、特に右サイドの Mahdi Karimi の突破は Carney, Beachamp をサイドに引き出し、空いた中央を Emad, Younis の2トップの侵入を許した。
オーストラリアがホームゲームのワールドカップ予選で敗れたのはスペイン大会予選の 1981年5月16日の New Zealand 戦に 0-2 で敗れて以来。この時は4月のアウェー戦で引き分けながらホームで敗れてしまった。その後ワールドカップ予選では1985年12月の Scotland 戦 ( 0-0 ) 1989年3月 New Zealand ( 4-1 ) 4月イスラエル ( 1-1 ) 1993年8月カナダ ( 2-1 PK戦 4-1 ) 10月アルゼンチン ( 1-1 ) 1997 年11月イラン ( 2-2 ) 2001年11月ウルグアイ ( 1-0 ) 2005年11月ウルグアイ ( 1-1 PK 戦 4-1 ) と強豪相手でも敗れていない。しかし1997年 MCGでイランと引き分けたあの試合は悲劇として語られている。
The Courier Mail は WEB SITE の Photo Gallery は定評がある(と私は自分一で思っている。)そのスポーツ版は表も裏も一面はイラク戦の Kewell の写真を一面に。
Captain Harry kick on to save Roos ( 主将の Harry の一蹴りが Roos : 代表を救う ) と言う大きな見出しが。 しかし Verbeek 監督の “今日の我々は勝利に値しない。選手達はみな理解しているはずだ。“とのコメントが。
また Grella の Suncorp Stadium の芝は滑り易く Football Pitch とは言い難いとのコメントが掲載されており、試合結果に満足しながらも“我々はもっとやれると思う。”とピッチさえよければと言いたげ。そして4~5日の合同練習では全てのメニューをカバー仕切れ無い。とのチーム事情も。そしてハーフタイムでの Verbeek のアドヴァイスは短く的確であったと述べている。また Pim not happy with Sloppy Win ( Pim はこの杜撰な勝利に満足していない ) とのキャプションには “我々は相手に多くのチャンスを与え過ぎた。そしてフリーになった味方選手を使いこなせなかった。もっとやれたはずだ。次はもっとやれるはずだ。”とのコメントを掲載している。 この試合を完封し Verbeek が指揮を始めて以来5試合まだ失点を喫していない。Socceroos が最後に失点したのは2007年9月に Melbourne で行われたアルゼンチン戦で Demicelis にゴールを許したゴール。しかしこえらの完封試合は35歳の Mark=Schwarzer のファインセーブ連発の恩恵によるもので Lukas Neil の抜けた DF ラインの整備は急務。 GK の神懸かり的なセーブは2週間も続かない。
Schwarzer は来シーズンから Fulhamu に2年契約で移籍する。
攻撃陣では1得点に終わったが Scot Macdonald が前線に為を作り Kewell がガーナ戦の様にボールを求めて中盤に下がる事が少なかった。しかし Kewell はヘディングシュートが多かった。それだけイラクDF陣はしつこかったと分析。そしてイラクのワールドカップ行きは風前の灯であるのでこの次はもっと強い意気込みでくるだとうと結んでいる。 ピッチ状態に就いてであるが1週間前から Brisbane は雨が続いていた。しかし試合当日は曇天ではあったが雨は前の日までと比べて格段に少なかった。天候とピッチ状態に閉口したのはむしろイラク選手達の方だろう。ドバイでの“ホームゲーム”はおそらくもっと硬い芝のピッチであるだろうが、それは勿論 Socceroos 達には味方しないだろう。そして試合内容では決して引けをとらなかったイラクの“ホームゲーム”が見ものだ。 FW 陣は第1節で活躍した長身の Josh=Kennedy の次戦からの復帰が望まれている。やはり Joel=Griffiths では荷が重かったか……….
最後に保守系の地元紙The Australia から。
イラク戦の勝利は幸運によるもの40度を越える中東では幸運に頼るのは厳しい。イラクは強いチームである事を忘れてはならない。イラクのDF陣は攻撃的でスピードもあり自信をもって経験のない両サイドの裏を突いて来た。 Younis らのシュートミスが無ければ結果は解らなかった。イラクはまだまだ挽回する力が残っている、との文章が。
Kewell shows word he can still deliver the razzle and dazzle ( Kewell はまだ乱痴気騒ぎをもたらせる証明を果たした。)
“チームより偉大な選手はいない”と言う古いスポーツの諺にがあるがこの試合に就いては 1-0 の結果より大切な事が証明された。 久しぶりに(2年ぶり)母国のピッチに現れたKewell のパフォーマンスを見る限り他の選手との違いを見せ素晴らしいゴールを決めた。 “彼を (76分) に引っ込めたのは良くなかったかも知れないが酢での彼の足は痙攣をおこしていたのでそうせざるを得なかった”と言う Veerbek 監督のコメントが寄せられている。
おそらく最も重要な事は Kewell がリーダーシップを充分に発揮した事で先制ゴールにみならず開始8分には Macdonald とのパス交換から Bresciano のシュートを導き出した。そして先制後何度かゴールに迫り惜しいシュートも放ったが相手 GK のNoor の美技に阻まれた。76分に大歓声を浴びてベンチに戻る彼の姿に Liverpool 時代に失っていた輝きを取り戻し、地元のサポーターを熱狂させる事が出来た。
“アウェー”のイラク戦に向け、まず DF ラインは Lukas Neil が合流できるかどうか?がポイントで攻撃陣ではWilksher, Emerton のクロスの精度が高いのでJosh Kennedy の合流が望まれる。また今度はサイドバックの David Carney にあまり攻撃参加をせずにと指示した方あいいだろう。もしくは MFで起用するか?
そして今イラク対オーストラリア戦がキックオフされた。この前に終わった中国対カタール戦で中国が 0-1 で敗れた。Group 1 最下位のイラクオーストラリア戦に勝てば中国を上回れる。オーストラリアは勝てば最終ラウンド進出がほぼ決定となるので両国勝利を求める戦いとなるであろう……..
元々中東での試合は分が悪いので、引き分けで御の字と思ってましたが、負けてしまうときついですね(日本も中東では弱いですね)。
中国がほぼ脱落してるので、イラクは次の中国戦でアウエーとはいえ勝ってくるでしょう。
ルーは次のカタール戦を落とすようなことがあると、いよいよ尻に火が付いてくるので最低でも引き分けを狙いたい。
最終節は、ルー×中国の試合後にイラク×カタールがあるので、自力で決めないとヤバイことになるでしょうね。同じアラブ圏だし。
御無沙汰です。そろそろコメントもらえるかと思っていました...
ワールドカップ予選もオーストラリアは結局1位通過。終わってみれば(まだ終わっていないけど)危惧する必要は...と思っています。
しかしこれは欧州組がシーズンオフに連戦に合流出来たと言う事実もあると思います。9月から欧州がシーズンインした時こそオーストラリアも日本も6月の様には.....と思います。でもA-League 勢とはやはり差があるみたいですね......
7月に確か Olyroo と Matildas の来日が決まりましたね。でも試合会場は神戸でしたっけ、関東でないのが辛い。観戦に行きたいのですが.....