Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

オセアニア2強とのダブルヘッダー。これはこたえられない。 New Zealand Oly Whites

2012-07-11 | 夏季五輪

オーストラリア、ニュージーランドと仕事で関わる様になり15年近くが経った。当地を訪問し始めた時はこれだけサッカーで関わり合いが出来るとは思わなかった。2005年オーストラリア大陸で Hyundai A-League が立ち上がり、2009年11月にはニュージーランドがバーレーンを降して28年振りにワールドカップに出場を決め、この国の人達とサッカーに就いて話す機会が激増した。そしてこの両国の代表チームが来日しダブルヘッダーを行う。こんな素晴らしい試合が組まれるなんて想像すら出来なかった。 

ニュージーランド五輪代表 Oly Whites はタレント揃い。
6月21日、北京五輪に続いて五輪出場を決めていた Oly Whites ことニュージーランド五輪代表18名のメンバーが発表された。Neil Emblen 五輪チーム監督は3名の over age 選手に Ryan Nelsen, Shane Smeltz そして Michael McGlinchey 達を選んだ。
Nelsen は前回の北京五輪に続いて2大会連続の over age 選手としての選出。ただ北京五輪では当時の所属先であった Blackburn Rovers との兼ね合いから1次リーグ最終戦はプレーせずに北京を後にした。そして特筆すべきは3人ともワールドカップ南アフリカ大会のメンバー。 Nelsen は守備というよりもチームの要で見事にDFラインを統率。3試合3分2失点と大会で All Whites 旋風を巻き起こした立役者の一人。 McGlinchey は出場機会が無かったが Smeltz は3試合全てにスタメン出場を果たした。メンバー18人の構成は下記の通り。

Goalkeepers
1-Jake GLEESON (Portland Timbers, USA) 18-Michael O'KEEFFE (Fairfield University, USA)

共にアメリカでプレーするGK. オセアニア地区予選では Gleeson が Vanuatu ( 準決勝 ) Fiji ( 決勝 ) とゴールを守った。このチームでも彼がレギュラーであろう。Glesson は昨年6月のオーストラリア戦で後半 Glen Moss に替わって起用されて以来ほぼすべての代表戦でゴールを守っている。 Moss, Paston に替わって代表でもレギュラーGKの座に就くことが出来るか?所属先の Portland Timbers には日本人DF木村光祐が今月からプレーする。がんばれMLSの日本人代表!!

Defenders
3-Ian HOGG (Auckland City), 4-Tim MYERS (Waitakere United), 5-Tommy SMITH (Ipswich Town, ENG)
6-Ryan NELSEN* (Captain, Queen’s Park Rangers, ENG), 12-Adam THOMAS (Waikato FC) ,14-James MUSA (Team Wellington)



Nelsen と Smith 以外は地区予選でレギュラーだったDF陣。 予選は3バックだったけど Nelsen が入った事により3バックとなるだろうか?ワールドカップでは Nelsen が真ん中で Smith が左だった。Ian Hogg は北京五輪に続く2大会連続の五輪メンバー入り。18歳で出場した北京五輪は3試合ともスタメン出場。
今年に入りワールドカップ予選等のフル代表戦7試合に出場している。 21歳の Tim Myer も今年に入りワールドカップ、オセアニア選手権に出場している。 James Musa、Adam Thomas は FIFA U-20 2011 メンバーで3試合フル出場。Thomas は FIFA U-17 2009 にも出場をしいている。 

Midfielders, 8-Michael McGLINCHEY* (Central Coast Mariners, AUS) 13-Alex FENERIDIS (Auckland City), 15-Cameron HOWIESON (Burnley, ENG), 17-Adam McGEORGE (Auckland City) 11-Marco ROJAS (Melbourne Victory, AUS),

Feneridis と McGeorge がオセアニア地区予選経験者。他は海外でプレーする選手。McGeorge は5月のホンジュラス戦で試合終了1分前に投入されて All Whites デビューを飾ると以降代表に召集されベンチ入りはするもなかなかピッチに立てずワールドカップ予選のソロモン諸島戦で途中出場を果たしたのみ。
20 歳のRojas はワールドカップ後ほぼすべての All Whites の試合に出場している。FIFA U-20 2011 ではウルグアイ戦とポルトガル戦にスタメン出場。所属先の Melbourne Victory では23試合に出場した。




Forwards
7-Kosta BARBAROUSES (Alania Vladikavkaz, RUS), 9-Shane SMELTZ* (Perth Glory, AUS) 10-Chris WOOD (West Bromwich Albion, ENG), 16-Dakota LUCAS (Team Wellington ) 2-Tim PAYNE (Blackburn Rovers, ENG)

予選経験者は Dakota Lucas のみ。ただワールドカップ経験者の Smeltz, Wood そして今やフル代表でもレギュラーであるBarbarouses らが選ばれている。MFと異なりタレント揃い。長身 Wood のワントップにやや下がり目に2選手が配置されるか?そうなると誰が選ばれる?All Whites でもレギュラーである Barnarouses と Smeltz か?
Barbarouse は2010/11 のシーズンは Brisbane Roar でプレーし12ゴールを挙げて A-League Grand Final 優勝に貢献した。 昨シーズンに移籍した Alania では出場試合は13試合のみ。うち6試合がスタメン出場だったが来シーズンから Panathinaikos でプレーするが彼はギリシア系の Kiwi でギリシアのパスポートも保有している。ただ7月末には Panathinaikos が UEFA Champions の予選があるのでロンドン五輪では途中で離脱するかもしれない。
20歳の Dakota Lucas は FIFA U-20 2011 のメンバーで3試合にスタメンを果たした。まだ代表デビューはない。30歳ベテランの Smeltz は昨シーズンは所属先の Perth Glory で17ゴールを挙げ A-League Final Series 進出の立役者に。 長身191cmの 20歳のChris Wood は18歳で選ばれたワールドカップメンバーでイタリア戦ではカンナバーロのマークを振り切りあわやのシュートを放ったのが今でも忘れられない。
昨シーズンは前半は Birmingham City に、後半はBriston City にローン移籍し合計12ゴールを挙げた( Birmingham 9 Briston 3 ) 来シーズンは West Bromwich Albion に戻ると思うがレギュラーポジションは
確保できるだろうか? 五輪では(代表でもそうだけど)ワントップに入ると思う。
Tim Pyne は19歳。FIFA U-17 2011の日本戦にも出場し、翌月開催された FIFA U-20 にもメンバー入りした。残念ながら出場機会は無かったが今年5月27日のホンジュラス戦では75分から Bertos に替わって投入され All Whites デビューを飾った。以降はワールドカップ予選のソロモン諸島戦でスタメン出場を果たすなど代表定着が期待される若手のホープ。



Standby
Michael EAGAR (Team Wellington) Cameron LINDSAY (Wellington Phoenix) Luke ROWE (Team Wellington)
Scott BASALAJ (Team Wellington)

ニュージーランド五輪委員会の Kereyn Smith 理事長はメンバー決定にあたり
“北京五輪以降、ニュージーランドのサッカーは強化され続けている。この競技の参加者は多い。我々は選手達のパワーを感じる。とりわけ Ryan Nelsen の様なリーダーは勢いを続けさせる。 我々はこのU-23 のチームはタフな五輪の試合を通して自分たちの存在意義を示してくれることを楽しみにしている。 と Smith 女史は語った。
また Emblen 監督は

非常にタフな決定をがあったことを意味する資質をもった大会に向けての小さな選手団である。 オーバーエイジの選手達はチームの背骨に良いバランスと経験をもたらしてくれる。我々は All Whites の最高の守備選手、なくてはならない中盤選手
そして最も得点力の高いFW選手をたとえ所属先のチームが拠出することを打診しなかったが選出をした、

特にRyan の影響は17歳そこそこの年齢の選手を含んだチームには計り知れない。そういった選手がチームに含まれることは通常ワールドカップでのベストな状態が起こりうるチャンスがあることが考えられる。
Smith, Barbarouses, Wood, Rojas そして Gleesonの様な選手がチームの中心となることは信頼の出来ることである。しかし我々は選手独り独りがタフな試合に対してベストであることが必要である。




Oly Whites は9日にアジア経由でロンドンに向かって出発する。11日に日本五輪チームと14日には韓国五輪チームとそれぞれアウェー戦を行い19日には欧州合宿先で UAE との試合が予定されている。
ロンドン五輪は27日 Belarus ( Coventry ) 29日Egypt ( Manchester ) そして8月1日に Glasgow でブラジルと対戦する。 ワールドカップスペイン大会でも All Whites が Zico, ソクラテス、ファルカン、セレーゾ、エデルらのいたセレソンと対決した。本当にブラジルと縁のある国である。
Oly Whites こと五輪代表チームには All Whites のメンバーが多く含まれているが今年6月ソロモン諸島で開催された Oceania Football Championships ではニューカレドニア何と 0-2 で敗れ、続くソロモン諸島戦には勝利を納めるも3ゴールを先行したあとに連続3失点を喫しロスタイムで Smeltz のゴールでようやく勝利を拾うという戦績に終わり FIFA Confederations Cup 出場を逃すという体たらく。 Nelsen は参加していなかったがSmith, Barbarouses, Wood, RojasそしてJeremy Brockie ら中心選手がプレーしており、ちょっと最近の代表のレベルが怪しくなっている。 11日の日本五輪代表との試合で今の代表の実力が測れるかもしれない。 それも楽しみだ。
ロンドン五輪のサッカーで男女共に出場しているのは地元英国とブラジルそして日本とニュージーランドの4カ国のみ。
キックオフが楽しみだ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿