Mr.コンティのRising JAPAN

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ロッテオリオンズかくのごとき優勝せり

2005-10-23 | プロ野球
今日から始まった日本シリーズ。 結果は地元マリーンズがタイガースを圧倒。前代未聞の濃霧の Called Game となったが、それよりも阪神打線は悪すぎて清水は良過ぎて井川は悪すぎた。 阪神の優勝はパシフィックのプレーオフが間に挟まったせいかセントラル優勝時のフィーバーは昔の様に思われる。実戦間隔の開いた差が初戦の結果に現れたか? ロッテが前回の優勝当時、ミスタージャイアンツと金やんが共演したCFで“ガムはロッテ。野球は巨人”と言ったミスターの名言?は今も耳に残っている。愛する今のジャイアンツは本当にいつになれば日本シリーズに出てこれるかのだろう?子供の時はそんな思いしたことが無かった。ではロッテが最後に経験した日本シリーズでの激闘を紹介しよう。

第1戦 10月16日 中日球場
ロッテ002100001  4 星野仙 1勝
中 日100002002X 5 村田  1敗
本塁打:弘田1号(三沢)

この年のプロ野球界最大の話題は中日が20年ぶりの優勝で巨人のV10 を阻止しミスタージャイアンツ長嶋茂雄が17年間の現役に終止符を打ち1つの時代が終わった事だった。
一方のパシフィック。前年から導入された2シーズン制、そして400勝投手金田正一が ロッテオリオンズ の監督に就任した事から少しずつではあるがスポットが当たる様になった。そして2年目の金やんロッテはプレーオフで阪急を退け4年振りのパリーグ制覇を成し遂げた。
試合は初回の中日がこの年にリリースされた坂東英二の“燃えろドラゴンズ”の歌詞そのものに1番高木守道がヒットで出塁すると2番島谷が送り(歌詞では谷木が2番だったが。)、3番の井上がタイムリーであっさり先制する。歌詞の通りの展開に中日球場は早くもヒートアップ。しかし3回に山崎、ラフィーバーの連続タイムリーで先発松本をKO。4回にも弘田が2番手三沢から本塁打して2点差に。一方2回以降2安打に抑えていたロッテ先発金田留広であったが5回にマーチンのタイムリーと谷沢の投手ゴロの間に井上が還り同点とされた。追いついた中日与那嶺監督はその直後にエース星野仙一を投入。しかし9回、ヒットで出塁した先頭打者、代打飯塚を4番山崎が右翼越え2塁打で還し一旦は勝ち越した。だが中日は9回裏先頭打者の木俣が右翼越の2塁打で出塁、ここで金田監督は村田兆次を投入するが、続く星野仙一の代打谷木を歩かせ“守備固め要因”西田を三振に討ち取った後の高木守道に右中間を破られ2者が還り劇的と言うよりもあまり締まりの無いサヨナラゲームとなった。中日は7安打中5番以下の選手が放ったのは木俣の2塁打1本のみでそれが苦戦を招いた。金田監督は先発金田の後は成田、木樽、村田(もう1人は水谷)と4本の先発柱を惜しげなく次ぎ込んだが成果はドラゴンズファンを喜ばせただけで終わった。

第2戦 10月17日 中日球場
ロッテ001002040=8 成重  1勝
中 日200030000=5 星野  1勝1敗
本塁打:広瀬1号(三沢)山崎1号(竹田)有藤(星野仙)

第二戦の中日も初回は前日と同じに先頭打者の高木が内野安打で出塁したのを広瀬が送り同様に井上が右翼にはじき返し先制。そして谷沢の“クリーンヒット”で2点を挙げた。ロッテは3回、二死から谷沢の連続失策で好機を掴むと3番得津の適時打で1点を返したが5回に8番広瀬がスクイズどころかチームのシリーズ初本塁打を含む4安打で3点を追加し 5-1 と差を広げる。しかしロッテはその直後の6回に山崎の本塁打等で2点を返した。与那嶺監督は8回から前日に続いて星野を投入して逃げ切りに入るが、ロッテ打線は有藤の本塁打で1点差に迫ると弘田のタイムリーでたちまち同点とし前日に続いて星野仙一を連続KO。替わった星野秀からも得津の2点タイムリーで逆転してしまう。9回には弘田の適時打で突き放す。守っても前日KOされた村田が最後の2イニングを四球1に抑えて雪辱。シリーズ史上屈指の逆転劇でロッテがタイとした。 試合中に突然クロネコがグランド内に迷い込み、その直後に逆転劇が演じられたのを記憶してる。

第3戦 10月19日 後楽園球場
中 日000302000=5 松本  1勝
ロッテ000000040=4 成田  1敗
本塁打:谷沢1号(成田)2号(成田)島谷1号(成田)前田1号(松本)

本来はロッテの持ちゲームで地元仙台球場にて行われるべきゲームだったが仙台球場の収容能力を考えて後楽園開催となった。これで後楽園では10年連続日本シリーズが開催される事となった。1,2戦と異なり中日松本、ロッテ成田の静かな投手戦で始まった。 均衡を破ったのは4回の谷沢の先制1号3ラン。6回には島谷、谷沢と2本の本塁打を成田に浴びせて 5-0 と主導権を握る。先発“ミラクル投法”の松本が7回まで3安打無失点の好投。5回1死1,2塁のピンチも後続の土肥を併殺に討ち取る。8回に代打岩崎のタイムリーと再び代打前田の3ランの代打攻勢で1点差に迫るが2番手鈴木孝正の快速球でそのまま逃げ切り中日がシリーズ2勝目を挙げた

続く

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