Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

New Zealand All Whites 28年ぶりワールドカップ出場 !!

2009-11-14 | 夏季五輪
All Whites がついに28年ぶりの悲願を達成した。時間を追うごとに気温が下がり風が強くなった Wellington WESTPAC Stadium に集まった35,194人の9割以上の大声援を受けて、そして試合終了の瞬間に上がった大歓声を聞いて本当に感動した。
ワールドカップ出場の瞬間を生で見届けたのは初めてだった。当事者でないとは言え、感動した。心からおめでとうと言いたい気持だった。

敗れて引き上げてくるバーレーンの選手達の気持も痛いほどわかる。それは地元の観客も同じだと思うが.... 試合の模様はまた追ってレポートします。 それにしても風が冷たく強い夜だったなぁ......

    

All Whites の挑戦 いよいよ最終決戦を前に その2

2009-11-14 | 夏季五輪

Wellington がこんなに暖かいとは思わなかった。こりゃぁ地元マスコミも報じるホームアドヴァンテージの一つバーレーンでは感じる事の出来ない気温の低さが少し無くなるかもしれないなぁ…… しかしこれは“危惧”に過ぎなかった。
午後3時を過ぎると風が出て来て気温が急速に下がってくる。キックオフ時間の午後8時ごろは10度を割っているのではないかと思った。
バーレーンが Wellington 入りしたのは11月12日。その前は4,5日間シドニーで調整合宿をしていたらしいが今のシドニーは日中の気温が30度近く(私がいた日は35度まで上がった)になる。調整合宿には少し気温の違いがありすぎないか……
しかし気温の低さがどれだけ影響するのかは分からないが。

試合当日も朝から良い天気。海辺をジョギングするがウィンドサーフィンを楽しむ人達も。Windy Wellington 風が強い。街はワールドカップ予選一色だ。イベントも催され、パブリックビューイングの準備も。 

     

All Blacks 専門店も今日だけは All Whites Goods の販売の為にレジを叩いていた事だろう。

     

地元紙を見ると一面に Ryan Nelsen や Rickie Herbart 監督の写真が。Field of Dreams との見出しで会場となる WESTPAC STADIUM の写真が半ページぶち抜きで載せられている。
28年振りのワールドカップ進出に大きな期待が寄せられている。街には All Whites のシャツを着る人の中に僅かだが赤いジャージを着たバーレーンのサポーターも。 こういう光景を見ると片方が敗れる事が非情に見えて仕方がないが当たり前の事なんだなぁ…. 既に予選突破をした我が日本代表に改めて感謝をしたくなった。

Weekend Herald にも Dominion Post にも今日採用されるフォーメーション 3-4-3 にはリスクを唱える。

             Chris Killen                    Rory Flllon

                           Shane Smeltz 

Tony Lochhead   Tim Brown  Simon Elliot  Leo Bertos

      Ivan Vicelich    Ryan Nelsen    Ben Sigmund

                        GK Mark Paston

10月のバーレーン戦とまったく同じスタメン予想。MF に Michael McGlinchey をSimo Elliot に替って起用するのではと云う新聞も。マナマの試合では McGlinchey が68分に投入されてから攻撃シーンが増えたらしい。ワールドカップ出場の為には得点が必要な All Whites は Bertos の攻撃力を生かさねばならない。 Fallon , Killen の長身を生かす為にも右から Bertos そして 左から Lochhead のクロスが必要だ。
そうなると このフォーメーションでは Smeltz がカウンターに備えて Bertos の上がったポジションを埋めねばならいが Smeltz の得点能力を考えればこれは勿体ない。彼は2トップの下に配置されて Fallon, Killen がハイボールを落とした所を拾う役目を担うべきだ。
ただこの3バックの決定は Sigmund がCBよりも右サイドバックとしての動きが良いと判断されたかららしいが... そしてマナマの試合では空中戦で優位に立てたことが同じフォーメーションを採用する要素にもなったらしい。
しかし私は少し異議を唱えたい(誰もきかないけど。) マナマでの試合はホームのバーレーンこそ失点したくなかった試合。CBの Sayed Mohamed Adnan の攻撃能力は我々日本人の間では周知だ。もし 0-0 で試合が進み終盤に彼がゴール前に現れたら Nelsen や Sigmund でさえそう容易に抑えられないと思う。確かに彼は前半からセットプレーでは All Whites ゴール前に出て来ていたが。しかも Adnan は足元も器用だ。 

しかし Ricky Herbert 監督はこのフォーメーションに関する議論に “ 試合開始の笛が鳴れば戦術対戦術のぶつかり合いでシステムは単にそのベースに過ぎない” とのコメントを残した。

    

 

一方のアウェーの Bahrain 。予想スタメンは下記のとおりだがこれもマナマでの試合と同じスタメン。

           Jaycee J.Okwunwanne      Husain Ahmed 
          
Mohammed                                            Hubail Salman Isa

           Sayed Jalal                   Mohamed Salmeen

Fouzi Aaishu   Husain Bana   Sayed M. Adnan   Abdulla Omar

                           GK Sayed Jaffer

Aala Hubail は遠征メンバーに入っていたけど起用される事は…..
昨日の記者会見でマチャラ監督は“確かに我々はプレッシャーを感じるがこれが初めてではない。2007年からずっとプレッシャーの下で試合を行ってきた。全ての試合が重要だ。”と答え、 New Zealand チームの弱点を見つけられたか?との問いに就いては“彼らを Respect している。”と外交的に答えた。
またワールドカップ予選をNew Zealand がこれまで6試合だったのに対し15試合戦ってきたがその“経験”は関係ないと。 
マナマでの試合は前半は慎重に戦い後半には見違えるほど良くなったと語った。最後にトーゴを 5-1 と粉砕したがこれは多くの自分達の中心選手がいなかったので参考にならないと言った。 
そして“ あなた達は既に1982年にワールドカップに出場している。今度は我々にその順番を貰えないか?”と懇願して記者会見を終えたそうだ。

二国間では今週約3億ドル ( 約192億円 ) の貿易条約がまとまると書かれていたがこれは恐らく原油の輸入契約の事だろう。

4年前のトリニダードドバゴとのプレーオフ戦にベンチ入りのみであった選手(たとえばGK Sayed Jaffer )も含めた出場経験者は怪我で出場が危ぶまれている Aala Hubail を含めて9人いる。 これはバーレーンには最大のアドヴァンテージだろう。

     

またこの試合の審判団はウルグアイ人審判で構成されるが Jorge Larrionda 主審はすぐにカードを出すので“有名”な主審らしい。2002年大会では審判団に入っていたがノミネートされた二日後、主審を務めたある大荒れとなった国内リーグの試合での原因が“判定に一貫性がない”と云う理由で6ヶ月間の謹慎を受け、ワールドカップ審判団のリストから外され、続く2006年大会でもノミネートされ今度はドイツで笛を吹いたがイタリア対アメリカ戦では3枚のレッドカードを出した。
その後準決勝のフランス対ポルトガル戦でも主審を務めそのゲームコントロールに評価を得たが今年の FIFA Confederations Cup ではアメリカ対スペイン戦で4枚のイエローカードを提示。試合後判定に文句を言ったアメリカの Michael Bradly にレッドカードを出し Bradly は3試合出場停止処分に。Larrionda 主審は来年のワールドカップでも審判団のリストにノミネートされている。

キックオフまであと2時間足らず。そのまた2時間後 Wellington の街は歓喜に溢れるのか失望にくれるのか。
こういう心境でいられるようにしてくれた日本サッカー協会に感謝せねばならない。
それと出場枠の拡大にも。