Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

From Kaunas without Heart ?

2005-11-07 | EURO Football
中村俊輔の Celtic 入りで俄かに日本でも注目を浴び始めた Scotland Premier League 。Celtic も首位争いを演じており俊輔の活躍は毎週の楽しみである。その Celtic と首位を争っているのは例年と異なり Edinburgh を本拠地とする Hearts だ。開幕6戦全勝でトップを独走していたが先週の Hibernian 戦を0-2 で落し、Celtic と勝点で並ばれはしているが、ここ何十年に渡って Celtic と Rangers の Glasgow 勢にタイトルを独占され続けていた Edinburgh のサポーターにとっては興奮冷めやらぬ毎週末を迎えている事だろう。この Edinburgh と言う街は70年代の中期から日本でも大流行したアイドルロックバンド Bay City Rollers のメンバーの出身地だ。Bay Bay Baby, Saturday Night, Yesterday’s Hero と言った当時のヒット曲を思い出す人もいるのではないか?だが、この Hearts 今他の面でも Scotland Premier League の話題の中心にもなっている。ここのチームは今季からバルト3国の リトアニア共和国の富豪 Vladimir Romanov によって経営がなされ、早速本拠地の Tynecastleから出て行かなくて済む様に負債£2,000万の肩代わりをしサポーターの支持を取り付けた。その他にも戦力を整備する為に選手獲得の投資に惜し気もなく大金を投じ、今季は Rangers には勝利を収め、 Celticには引分ける等その効果は直ぐに現れている。しかし、このチームをリーグの“台風の目”にまで育てた George Burly 前監督が退任した10日後の10月31日に George Foulks 会長と Phil Anderton chief exective の解任を発表し、その両職の後任には何と息子の Roman Romanov を任命した。そして Roman は早速後任監督としてClaudio Ranieri , そしてSir Bobby Robson 氏との交渉を始めていると報じられているが、 Rainieri 氏とは金銭面で折り合いが着かないらしい。 この突然の会長、Chief Exective の解任に就いてRomanov 氏はスポークスマンを通じてBBC のReporting Scotland:と言う番組に “彼らはこの1年に渡って私が求めていることを出来なかった“とコメントしている。 また Foulkes氏は解任の10日前に Romanov会長が持ち株の保有率を 29.9% から55%に増やす為に新たに株を買い取りする事を認めたとコメントしている。この事から Romanov 氏がFoulkes 氏の解任のチャンスを伺っていたと勘繰られても仕方ないであろう。               Foulkes 氏はこのRomanov のコメントに激しく反駁する。 “Mr Romanov は既に筆頭株主として充分な事をして来た。これ以上 Owner として何が出来るのか?彼のポジションとしてすべき事を論じよう。1月には将来の選手獲得へ惜しみなく投資を行い、グランドを整備し,快適さを支配下においた。それらは私が行ったことであろう” とコメントしている。しかし、更に不可解なのはGeorge Burley 監督の解任とその説明がなされていないことだ。昨年4月まで半年に渡り Hearts を指揮した、このクラブの通産得点記録保持者でもあるJohn Robertson はこの“Romanov Revolution. “については批判的、だが一方のRomanov 氏は”眼中に無い“という内容のコメント。 このRomanov 氏の野望は 2007年までに Champions League で優勝することだそうだ。1979年に England の Nottingham Forest が2部から1部(今の Premiership ) 昇格、1部優勝、Champions Cup 優勝の3段飛びを実現させ、翌年連覇も達成したが、今の Champions League では少し?? かつてこのクラブの最後のタイトル1998 年Scottish Cup を制した時の監督Jim Jefferies 現Kilmarnock監督は Hearts に同情的なコメントを “チームは良いシーズンスタートを切り、良き監督を据え全てが順調に見えた。今年は絶好のシーズンに映ったが、この数週間で大混乱が蔓延り出した。”と。 それにしてもここで何故バルト3国の1つリトアニアの富豪なのであろう? 旧ソ連邦崩壊後、およそ50年振りに再独立を果たして15年目。独立当時はここの将来を危惧する人達も少なくなかった。モスクワのバブル振りと言い、15年間という時間はそれ程経済状態を変えてしまえるのか?それとも私の考えが遅いのかな??