Mr.コンティのRising JAPAN

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大詰め Champions League (アジア)

2005-10-07 | Football Asia
12日は AFC Champions League の準決勝第二戦が行われる。UAE の Al AIn はシンセン ( Shengzhen ) とアウェィで、そして釜山アイコンズはサウジアラビアに乗り込み前大会王者の Al Ittihad と対戦するが、中東勢が初戦を大勝( Al Ain は 6-0 AlIttihad は 5-0 しかも釜山で)しているので決勝戦は中東対決になる公算が高い。UAE も サウジアラビア も昨年のアジアカップでは1次リーグ最下位で終わったのだがクラブレベルではやはりアジアを席巻している。ACL Champions League は9月ごろ国内リーグが開幕する中東勢に比べて4月に開幕する東アジア勢には不利だ。もっとも韓国の銀河系軍団と呼ばれる水原三星は予選リーグで敗退したが。
だがそれだけではない。連覇を狙う Al Ittuhad は1次リーグ免除で決勝トーナメントからの登場だがその準備がすごい。8月には山東遠征前にイタリアでキャンプを張りPadova を 4-1 で破った。そしてその後の AC Milan 戦では新加入の Vieriにハットトリックを許し、シャフチェンコにもゴールを喫し 0-4 で敗れた。しかし、地理的にぐっと東側にあるとはいえ日本や韓国が ACL の為にイタリア遠征を行うとは考えがたい。また、9がつ初旬には ミドルスブラ で Yakubu, Viduka そして Hasselbaink に次いで4番手 FW に甘んじていた27歳の カメルーン人 ストライカー Joseph Desire Job と契約。 Job 自身もこの移籍にはワールドカップ予選を控えて自国代表へのアピールと乗り気でありしかも 10番が準備されていた。昨年夏のアジアカップでの サウジアラビア代表選手が9名含まれており、特に DF の Ahmed Dokhi, Redha Tukar, Al Montashari はレギュラーである ( ただし Montashari は未だ ASL に出場していない)。中盤でも Khamis Owairan, Saud Ali Khariri が代表でも中心選手だ。一方,UAE の Al Ain は GK Waleed Salem を始め7名の UAE 代表選手を含む。そしてブラジル人 Edilson, 象牙海岸の Sanogo のツートップが脅威であったが今は Sanogo がブンデスリーガ の カイザースラウテルン に今夏去ってしまい、 Edilson もいない。しかし、新加入のナイジェリア人 FW Onyekachi が 準決勝の Shenzhen 戦ではハットトリックを演じた。また Panama 人striker, Colombian EnvigadoAl Ain から Luis Tejada を獲得し補強も抜かりない。決勝トーナメント前もイタリア、スイス遠征を敢行。ローマ ではあの AS Rome の胸を借りた。( 0-2 で敗れたが ) このチームの監督はあのチェコ人、マチャラ氏だ。
こういう事象を見るとシーズン開幕時期だけでなく、ACL への意気込みが J League とは異なると言わざるを得ない。だが Excuse は認める。中東勢と異なり、アジアの遠征や選手補強にまで資金が回らない。中東地域は文化的な面からアラブ地域以外に選手が出て行く事が日本や韓国ほど容易では無いそのせいか同時期に進行している Arab Champions League があり近隣諸国で切磋琢磨を続けられる機会がある。だがこの地域のクラブのオーナーは裕福な王族なのでそれだけ勝利に投資が出来るのだろう。これでは 2002年の ACL の決勝戦に タイ の BEC テロサーサナ が決勝戦に残ったのは奇跡的なことか?昔、欧州のカップ戦や欧州選手権の存在を知った時、アジアでもこういう大会はないかなぁ?日本のヤンマーディーゼルや三菱重工がアジアのクラブチームと競う大会は無いかなぁ?アジアの大会くらいなら予選が無いから日本代表が他の国家代表と何試合もするのを見れるのになぁと夢見ていた。 アジアカップで3回優勝し代表レベルでの夢は叶えられた。あとはクラブレベルなのだが。